ストロベリーパニック新ED 苺摘み物語

百合度★★★★★

もう百合好きにはすっかりお馴染みになった中原麻衣×清水愛によるアニメ「ストロベリーパニック」のエンディングテーマ、「秘密ドールズ」に続く第2弾です。

曲の内容は、古い日記をみつけたことからふたりがそれを読みつつ、昔の初々しい自分たちと今の自分を比べてみるストーリー仕立てになっています。曲の内容がそのままPVでも表現されてるので、ミャ〜トルの制服を着た二人と今の服を着たふたりの二組が入り乱れるPVになっています。
「いやだ……くすぐったいよ」
「動かさないで」
「ずっとこのまま……なんでもない」
「苺って時々甘酸っぱいよね」
「可哀想だけど食べちゃえって……苺のことだよ」
「最後のひとつ、どうしようか?」

電波がちょっと入ってるんじゃないかと思うくらい甘いセリフも楽しいです。

この曲は曲調、PVをみても分かるとおり、女の子同士でひたすら幸せな生活をしている部分を描いた内容ですね。

嬉しい言葉だけで埋め尽くしたい
なのにまだふたりは喧嘩もしちゃう
同時にごめんねとくちびる動く


「しあわせだと云いなさい?」
笑うあなた
しあわせだわ。お願いよ。他の子と遊ばないで


こういう歌の詩は百合独特ですよね。男女の歌だと男なら「オレがお前を幸せにしてやる」女なら「あたしを幸せにしてよ」こういう一方的な愛の表現が一般的ですが、百合の場合は自分が幸せにならなければいけないし、相手も幸せにしなければいけないという対等な関係なので、ラブソングも表現が違ってくるんだと思います。

今回のPVは「秘密ドールズ」の時のような唇同士のキスはありませんが(まあ毎回同じことやっててもしょうがありませんし)、しかし歌詞のストーリーをうまく表現してて面白かった。「秘密ドールズ」の時はかなりあやうげな雰囲気でしたが、今回はひたすらラブラブですね。清水愛という人は元々こういう表情をする人なのかもしれませんが、ホントに幸せそうな笑顔をしてますね。中原麻衣を独占して幸せを感じている少女をうまく演出しています。もはやどこからどこまでが演技なのか分からないくらい(笑)。

曲自体は「トゥ、トゥ、トゥル、トゥルル……」のコーラスが印象的な曲です。フルバージョンではこのコーラスの前のイントロに小太鼓のリズムが入りますがこちらも病み付きになりそうな入り方です。
「秘密ドールズ」も良かったですが、今回も大変素晴らしいです。作曲編曲を担当している大久保薫という人は最近私が最も注目してるアニソン作家なんですが、アレンジャーとしては打ち込みを中心にしたポップなアレンジも、生楽器を中心にしたアレンジともどちらも上手い人なんですが今回の曲はどちらかというと後者にあたると思います。
「秘密ドールズ」が打ち込み系だったので、それに比べるととっつきが悪いかもしれませんが、生音を使ったアレンジは飽きがきにくいのでじっくり聞き込むほどに良さが分かるんじゃないかと思います。
今回はウッドベースのリズムが面白いですよね。ベースのメロディ聴いてるだけでも飽きません。

カップリングの「Venus Panic」はB面(てレコードじゃないんですが)ならではの良い曲ですね。A面にするほどの派手さはありませんが、マイナー調の少し悲しいメロディで、愛しているのに相手と気持が繋がらない切なさを歌った良い曲だと思います。

身体は遠い場所にいても、ふたりなら
想いがノックする。シンクロしてよ。

心を刺しても、気づかない可愛い残酷
私が罪でもかまわない。愛しすぎたから
ギリシャの女神は、こんな時どんな駆け引きしたの?


A面もB面もどちらも百合ならではの表現がされてる良い曲だと思うので是非聴いてみてください。