最後の制服 2
袴田めら
百合度★★★★★

百合好きには絶大な人気を誇る名作百合漫画の第2巻がいよいよ発売されました。
1巻の感想はこちら
今回の表紙はふーこ&藍ですがラブラブで良いですね。ちなみにカバーをめくったところには紬×紅子の雰囲気の良さげなイラストがあります。

・「お願い神様」
冬休みなのに実家に誰もいないということで帰省しようとしないふーこを自分の実家まで連れて行くことにした藍。「やりたいことはいつかじゃなくてすぐやるの」と長そうな階段を登っていくふーこ。登った先の神社では「あたしがふーちゃんを楽しくできますように」とお祈りしますが声に出してしまい隣のふーこに聞かれてしまいます。

・「愛の見張り番」
紅子が自分以外のバレンタインチョコを用意してるのをみてショックを受ける紬。自分用のチョコは貰ったものの、自分が「本命」でなかったことに納得がいかない気持は切ないですね。渡していた相手が来年定年の既婚生物教師で、本気ではなかったことにほっとします。

・「ベティの死」
藍の大切にしていたサボテンを死なせてしまい、藍の機嫌を損ねたのではないかと心配するふーこ。実は藍は機嫌を損ねたのではなく、ふーこ宛の手編みの手袋を作っていたのを隠していただけ、というラブラブなオチ。

・「春一番」
窓ガラスに穴があいてしまい、ベッドが使えなくなってしまった紬と紅子。談話室にある一組のふとんで一緒に寝るというドキドキな展開に。紬は本番前にお風呂で悶々とするうちに鼻血を出してしまいます。
いざ談話室に入ってみると紅子は既に寝ていました。「お邪魔します」と言いつつ布団に入り込む紬ですが、紅子に抱きつかれたりして結局眠れない紬でした。

・「月のスイッチ」
紅子のグラタンにしょうゆをかけてしまった紬。お詫びにと「裸のモデルになってくれ」と言われます。なかなかOKを出さない紬に、「他をあたるわ」などと押してダメなら引いてみろな作戦をとりますが、それもうまくいかず、結局「だって紬のカラダがいいんだもん!」と必殺の殺し文句でついに紬を落とします。
「準備いい?」と言われ、纏っていた布を落とすシーンはどきどきしますね。
「あの空間は紬のカラダをはさんで紬の精神とあたしの精神が一つになる場所だったのよ」と振り返る紅子の言葉が深い。

・「mad afternoon」
新入生の中から美少女を物色するあさぎ。転校してきた頃の紅子に一目ぼれしてしまいます。あさぎが美少女を物色する姿を見守りつつ複雑な心情の珠実。そんな珠実にあさぎは「あさぎとあの子のエロ小説書いて」と残酷な言いつけをします。

・「あたしはあなたのもの」
紬の夏服を預かった杏。渡すつもりが、新品のものとすり替えてまんまと紬の制服を手に入れてしまいます。紬先輩の名前が書いてある紬の制服を着て、紬を手に入れたような気分になる杏が良いですね。

・「あまやどり」
パイナップルがどんな風に実がなるかというどうでも良いことで意見が違って喧嘩してしまう藍とふーこ。しばらくしゃべれない時間が続きますが予想以上に辛く、久しぶりにふーことしゃべることが出来ただけで涙が出るほど嬉しく感じてしまいます。

・「明日はいつも通りに」
文通相手の男が出来て喜ぶ公子ですが、長く続くこともなく相手の顔を見る前にあっさり振られてしまいます。
慰めるため、金欠にも拘らず食べ物をいっぱい買い込んでくる紬が良いですね。

・「真っ赤な夕暮れ」
公子の文通相手がサイテーな男だったことを気づいた紬。我慢できずに相手の男を殴ってしまいます。事情を知らない公子が「なぐるなんてさいあく」と言われてしまいますが、結局仲直りします。

・「エナジー」
紬と仲良く登校する紅子の姿をみて倒れてしまうあさぎ。
鉄分をとっても保健室で休んでも体力は回復せず、自分に足りないのは紅子だということに気がつきます。思い余って図書室にいた紅子に後ろから抱きつき、「好きだ」と告白した後押し倒しますが「次やったらぶっ殺す」と紅子に言われるものの、なんとか紅子分を取って「これでしばらくもつ」と元気になるあさぎ。

・「夢の終わり」
手帳を拾ったことから男と仲良くなったふーこに藍が嫉妬しまくります。男に告白されますが、「付き合うとか分からない」と答えるふーこ。しかし男の方は「嫌いじゃなければ大丈夫!」と強引に握手して納得してしまいます。その姿を見ていた藍は我慢が出来ず「あたしふーちゃんが好き」と泣きながら告白します。
本編はこれで終わり。続きが気になります。

・「ハイエナ少女」
これは描き下ろしですね。サービスシーンも多い番外編です。
夏休み中の紬が帰省するかどうかをお風呂で気にしていた杏ですが、隣に紬本人がいることに気がつきます。一緒にお風呂に入って話をした後、のぼせて倒れてしまう紬。タオルの下からのぞく綺麗な肌にドキドキして介護する前に倒れている紬にあれこれしようかと妄想を膨らませる杏ですが実行できず、結局後からやってきた紅子に紬を介抱作業を奪われ、「身体の隅々まで拭いて服を着せてあげようじゃない」と言い切られ完敗します。

2巻は描き下ろしもあって1巻よりページ数も多く百合度も高かったです。百合ネタオンリーでネタを続けるのは難しいことではないかと思いますが、1編1編心に残る良い作品ですよね。