メイド諸君!
(きづきあきら, サトウナンキ)
百合度★★★☆☆

雑誌チェックより。
メイド喫茶を描いた作品です。同じメイドものとはいえ、先日紹介した「シャーリー」とはえらい雰囲気が違いますね(笑)。こっちはおそろしくオタク度が高い。正直私はメイド萌え属性というもの自体は全く持ち合わせていないのでそのへんはピンと来ませんでしたが、ただオタク作品とはいえ接客業の裏側を描いていて、そのへんのエピソードは興味深かったです。

主人公は1巻では特に百合ではありません。(実家の病弱な妹のことを気にかけているらしいので、2巻以降に妹と結ばれる展開を期待したいところですが……難しいかな?)
1巻は百合的には脇で出てるメイド喫茶で働くガチビアンなカップルが見所です。
最初ビアン系の風俗で働いているらしい峰矢が、♀だということを隠して付き合い始め、愛理に肉体関係を求められてそれに応じた時に蜂矢の性別が女性であることが分かりますが、愛理はそれに対して抵抗を感じる事も全くなく、蜂矢との関係を受け入れます。
関係を持った翌朝、一緒に歯を磨くシーンが良い感じですね。

そうして付き合うことを続けることになったふたりですが、バイト先でキスしてるのを見られて関係がバレてしまいます。
「超ウケる〜マジレズヤバイでしょお〜」とバイト仲間に笑われたあげくどっちか辞めるか、関係を切れと上司に命令されてしまう展開は痛い。
ふたりは戻ってきた代わりの上司によってなんとか今までどおりにやっていくことが出来る事になりますが、しかしレズビアンの社会的立場の弱さなどはしっかり描かれていて、秀作だと思います。
百合カップルはガチですが一応脇役という事で全体の百合度評価は★3つまでに抑えました。

きづきあきら氏の百合作品といえば他に「針とオレンジ」という作品を前に紹介しましたが、これはぺんぎん書房倒産につき絶版らしいです。ただし「針とオレンジ」はSMALL CALLさんとこの情報によると「増殖フェティシズム」という単行本に再録されているようです。
さらにこちらのサイトさんの対応表によると「たのしいなつやすみ」は「モン・スール」に収録されてるらしいです。「たのしいなつやすみ」は短いけど良い感じの話でしたね。こういうほのぼのした作品も好きです。