放課後の国
(西炯子)
百合度★★☆☆☆

・「妄想の国語」
百合度★★★★☆
普段お堅い元会長の川本(♀)が実はこっそりとエロ小説を描いていることを知った神村さん(♀)。エロ小説に全くリアリティがないことを指摘し、「男の子と付き合ってみなさいよ」と川本が気になってる(と見えて実は小説のネタとして見ていただけの)男の子を連れてきて、男の子との付き合い方について指導していきます。
しかしデートしていても全く楽しめない川本。逆に男の子との付き合いをすすめた神村本人とはなんだかんだで会話も弾み、良い間柄になります。
結局欲望むき出しにして襲い掛かってきた男に幻滅して男とは破局。仲を取り持った神村にも「面倒みきれんわ」と告げられてしまいます。
その後しばらく1人での生活に戻るのですが、頭をよぎるのは神村のことばかり。
「なんでこんな気持になるの?会いたい。会えないと息も浅くなるわ。電話……ダメ。会わなきゃ。何かしらこの気持」
神村が目の前から消えてから急に主人公の気持が昂ってくる展開は熱いですね。
必死になって探し出した神村に自分の気持を伝えようとするものの出てきた言葉は「とっ友達からはじめてくださいっ!」と、まるで恋人に告白するような形になってしまいます。神村も「もう友達じゃん」とあっさり了承してめでたしめでたし。
連作モノなので川本は他の作品にもちょくちょく登場してますが、神村とはそれ以来仲良くやっているようです。

この話の主人公の描いているというエロ小説というのがどんなものなのか作中ではあまり描かれていませんが、これはBL小説と考えたほうが話がすっきり通りますね。ちなみにこの作者さんも普段BLなどを描いているようです。
普段BLばかり描いている女性が、実際の同性愛を体験して自分にとまどう話、と考えるとリアリティのある良い作品だと思えてきます。

ちなみにこの作者さん、どっかで絵柄を見た事があるなあと思ったら、百合姉妹VOL.1〜3にもカットが収録されてるんですね〜。執筆してるわけではないですが、百合姉妹VOL.1〜3を隅から隅まで調べてみると、どこかにイラストがあると思いますよ。是非探してみてください(笑)。