大好き!
水沢めぐみ
百合度★★★☆☆

古くからのりぼん読者にはお馴染みの水沢めぐみ先生の単行本です。昔雑誌掲載時に紹介したのがようやく単行本化されたんですね。

表紙に映ってる親友同士の少女2人の話です。交換日記をつけて「ちな大スキ!これからもずーーと仲良くしようね」「あたしも紗也ちゃんのこと大好きだよ」なんてやりあってるところが古風で良いですね。
他にも「紗也ちゃんは大切な大切なあたしの親友」「あたしも千南大スキだよ!」と抱き合ったり運動会でライバルクラスになってまっても紗也のほうを応援したりします。
しかし同じ男を好きになってしまってから自分の気持を隠さなければいけないことが多くなって、我慢できずつい告白してしまいますが、やはり2人の関係はこじれてしまいます。しかし最後は交換日記で「あたしはまた紗也ちゃんと友達に戻りたい」と伝え、紗也も自分の事を想ってくれる千南のことを「あたしの大事な親友なんだから!」と応えて仲直りします。仲直りして紗也の背中に抱きつく千南のシーンが良いですね。
2人が一緒に男に告白して、2人とも振られてしまう最終話では、相手の男はある意味神だった……が番外編は正直蛇足。紗也と千南のお互いの「大好き!」が別の「大好き」にすりかわってしまった展開は泣ける……。少女漫画の掟の厳しさを思い知らされました。

交換日記とは古風ですが、しかし私の世代は皆やっていたような気もする……。中学生までやってたかどうかは覚えてないですが。今考えると結構すごい話かも。今は携帯メールとかが主流なんですかね。あーでも世代的にはともかく私はメールの方が合ってるかなあ。絵が下手だったり構成が下手だったりすると交換日記は結構しんどいんで……。

交換日記というネタもそうなんですが、水沢めぐみ先生の作品は昔からの少女漫画の雰囲気のままですね。私が読んでたのは「姫ちゃんのりぼん」や「ポニーテール白書」よりさらに前の作品の頃でしたが、当時からほとんど作風も変わっていないような……。
「最近のケーハクな少女漫画にはついていけん!」という人には良い物件だと思います。登場キャラクター達があんまし気持をストレートに表現するんで読んでてこっ恥ずかしくなってしまいますが(笑)。