いつもいっしょに2
大井昌和
百合度★★★★☆

ちっちゃい姉が大きい妹にラブラブな4コマ漫画の2巻です。1巻の紹介はこちら

冒頭のカラーの描き下ろし漫画で、お姉ちゃんの日記を発見した妹が見た「空と雲、海とお魚、葵ちゃんとあたし、みんないつもいっしょ」という怪文書(ポエム?)が強烈で良いですね。日記を見られて恥ずかしがるお姉ちゃんが可愛い(笑)。

葵のお姫様に対抗すべく駆り出された男装の黒岩さん(♀)に女子生徒はドキドキしてしまいます。
初詣のお姉ちゃんのお願いはやっぱり「もっと葵ちゃん(妹)と仲良くなれますように」ということでした。
校則に厳しい黒岩さんですが、可愛い娘が涙ながらに差し出す自分へのチョコはつい受け取ってしまいます。
黒岩さんはその後も不良グループの少女たちに呼び出され、何をされるかと思いきややっぱり不良グループからもチョコを貰うハメに。

クラス替えで妹と違うクラスの担任になってしまったお姉ちゃんですが、寂しがって1時間ごとに会いに来て抱きついてしまいます。
家に帰ってきてからもベタベタ。ちゅ〜までおねだりしてしまいます。
妹に交際を申し込んでくる男子生徒も当然嫉妬剥き出しにして防御しようとし、夏休みに海に遊びに行くのも付いてきてしまいます。

幼なじみの新キャラ美奈実は葵にライバル心燃やしていますが、昔は2人で相合傘を描くほどの仲だったらしい。そして今も友達は葵以外いないという美奈実。

来年は妹と一緒のクラスになれるようにと姉妹ラブラブの絵馬を下げてくる姉ですが、あまりのこっ恥ずかしさに妹の方が外してきてしまう展開は面白い。
2年生では別のクラスになってしまったものの、3年では賄賂を贈ったり裏取引をしたりしてうまく妹と一緒のクラスになれたお姉ちゃん。
進路を考える時期ということで、相談に乗ったり勉強を教えたりお風呂に一緒に入ったり(?)とますます妹にべったりになってしまいます。

3年になった妹が進路として選んだ道とはお姉ちゃんと同じ、教師になることでした。
「楽そうだから」という理由を言われて一時は拗ねるお姉ちゃんでしたが、その間も身体は正直で妹に擦り寄ってしまいますし、結局「ちょっと憧れたんだよあか姉にー」と正直に告白され「もーかわいい」と抱きついてしまいます。

そして大学を卒業した葵が派遣されたのは……なんとお姉ちゃんの学校の、お姉ちゃんのクラスの副担任だったのでした。大人になってもいつまでも一緒に暮らしている姉妹が微笑ましい作品でしたね。


■百合作品と言うと女性作家に比べて男性作家の作品はエロだけだったり萌えだけだったりと評価が低い事が多いですが、この作者さんの場合は独特の軽妙さがあって、しかもさりげなく暖かいやり取りを入れることも出来ていて、女性作家の百合作品に比べても劣る事がない、素晴らしいものがあると思います。
オタク要素がそれほどないせいか「貧乏姉妹物語」などに比べるとあまり話題になっていないような気がしますが、作品はかなり上手いと思います。
「チャームエンジェル」と並んで、今月個人的にイチオシの百合物件ですね。決して派手な作品ではないですが是非一度読んでもらいたいものです。