ヴァイゼフラウ 1
爲我井 徹 鳥居 チカ
百合度★★★★☆

「ヴァイゼフラウ」と呼ばれる魔女と、聖堂騎士の戦いの話。「魔女」と「騎士」という字面でも分かるとおり主人公サイドの人間は全員女性で、敵は全員男という構図です。ヴァイゼフラウの女性たちはそれぞれ面倒を見る見習いが決まっているようで、師弟同士の絆はかなり深い模様。

冒頭男教師に迫る女子小学生の未夜、しかしそれは実は聖堂騎士の教師を殺すために近づいたのだった。仕事を頑張ってる未夜を指導してあげる倫子さんが、血の付いた未夜の唇を舐めて「私の大事な未夜……」と抱きしめてあげるシーンが良いですね。(こちらにそのシーンサンプルがありますがほんとにランドセル背負ってるのが見えますね。いいのか?…笑)
その後騎士を倒すものの傷を負った未夜を倫子さんがお姫様抱っこで抱きかかえて大事に「女の家」まで送り、今度は晶子という女性が未夜をお風呂に入れ、薬を塗ってあげます。背中に塗ってもらって真っ赤になる未夜ですが、容赦のない晶子さんは「次は前ね。逃さないわよ?」と未夜の足を掴んで結局強引に全身に薬を塗って上げます。
食事の時も真っ赤になったままの未夜ですが、それをみてアンネマリーという女性が「小夜の時は私がしてあげますわね」と言って小夜が赤くなるシーンも良いですね。

騎士に捕まってしまった梓を助けに行く晶子。命は取り留めたものの傷を負ってヴァイゼフラウでなくなってしまった梓は仲間と別れて生きることに。気丈に振舞っていたものの1人になって涙を流す晶子は梓に対して実は深い想いを抱いていた事が伺えます。

普段はランドセルを背負って小学校に通っている未夜。久しぶりにクラスメートと一緒に下校して「せっかくだからお友達になりたいなーって」と家に誘われてお互いに赤くなりますが、ヴァイゼフラウという特別な境遇のため皆と一緒の生活が出来ず悲しみますが、そこへ倫子が現れ、「泣いているの?……おいで」と慰めてあげます。

扉絵で未夜と倫子が寄り添うイラストとか良いですね。唇を舐めるシーンや赤くなるシーンとか百合的に良いシーンはいろいろあるものの、特殊な状況に置かれた者同士の関係という事でレズビアン関係かどうかとか、そういう現実的な基準は曖昧ですが、女性同士の絆はかなり深いように見えました。ただ未夜が敵を殺す際に相手に血を飲ませなければいけないということでキスをしなければいけないのが百合好きからすれば痛いシーンですね。相手がおっさんとかだったりするのでなおさら……。それを除けば全体的には良い百合物件なんじゃないかと思います。今後の展開にも期待大。