春夏秋冬(ドラマCD付限定版)

百合度★★★★★


発売日以来ずっと品切れになっていた限定版の在庫が今頃になって復活しているようなのでまた記事をあげておきます。入手困難になったりして買えなくなると大騒ぎになるほうが多いのは消費者心理として仕方ないと言えば仕方ないんですが、出来れば買える時に盛り上がる方が合理的ですよね。

限定版にはドラマCDもついてきます。
ドラマCDは事前に発表されたとおりの、声優好きの間では話題になっている(らしい)キャスティング。私はあんまし声優には詳しくないんですけど、5年ほど前にギャラクシーエンジェルにハマっていた頃GAラジオだけは聴いていたんで、新谷良子×田村ゆかりのコンビだけはお馴染みだったりします。
「百合姫」VOL.8の座談会でもお2人が「恥ずかしい」と仰っていた通り、配役がハマりすぎなせいか、聴いていてある種生々しく感じる部分もあって……非常に良いです(爆)。ゆかりんがりょーこに「生乳触っていい?」と聞くシーンなんかリアルに聴こえてしまう(笑)。

川澄綾子×能登麻美子のカップリングの方は有名らしいんですが私自身はあまり馴染みがないのでりょーこ×ゆかりんのカップリングほどピンと来ませんでしたが、相変わらず大人しい受け役をやってる能登麻美子さんはハマっていますね。7月に発売の続編では逆転劇も見られることでしょう。

ドラマCDの内容は上で紹介している「愛情♥表現」と「オンナオオカミ」のエピソードを原作に忠実に再現したもの。スキンシップの場面の多い作品なのでその辺音だけでちゃんと再現できるのかちょっと心配でしたが、意外にうまく作ってありますね。ゆかりんがりょーこの(だからそういう表現はやめなさいって)胸を揉むシーンとか「プニプニ」という効果音とかもあって絵が浮かぶような表現になっています。もちろん付属の漫画のほうに同じシーンがあるので原作を読みながらドラマCDを聞くとより臨場感を持って作品世界を楽しめるでしょう。

amazonで注文したので限定特典としてポストカード が付いてきました。「ねえ、キスしようか」のイラストですね。予定数量に達し次第限定品の販売は終了ということらしいので欲しい人はお早めに。

限定版の表紙は上に出てる夏姫×冬華のロリータ衣装、裏は同じくロリータ衣装のはるか×あきほです。


春夏秋冬(通常版)
蔵王大志+影木栄貴
百合度★★★★★

つだみきよ名義の「プリンセス・プリンセス」で有名な蔵王大志先生と、実は竹下登元総理のお孫さんという影木栄貴先生の合作による百合漫画の単行本です。
表紙カバーめくったところは更衣室で着替え中のそれぞれのカップル。はるかはあきほのブラチチを狙っています。

描き下ろしは家にいる家族が邪魔でなかなかHが出来なくて不満な冬華が、はるか×あきほのカップルとWデートということで夏姫と旅行に行く話。2組とも部屋に入るなりHに突入してしまって、花火の約束もあっさりすっぽかしてしまう展開が面白いですね。

以下本編を改めて紹介。

・「愛情♥表現」(「百合姉妹」VOL.2収録)
2学期から聖テレジア女学園に転校してきたあきほ。恋人同士でもないのに手を繋いで歩いたり胸を揉みあったりする女子校独特の雰囲気に最初は戸惑っていたものの、次第にいつも自分の胸を揉んでくる(こちらにそのシーンのサンプルが一枚)ひとりのクラスメートのことが気になり始め、自分以外の娘にも触る事に嫉妬する感情を抱くようになってしまいます。ある日更衣室でいつものように胸を揉まれた時に、つい自分の本当の気持を告白してしまいますが、はるかも自分があきほに対してだけ特別ば気持で触っていた事を告白し、晴れて両思いになる話。

・「オンナオオカミ」(「百合姉妹」VOL.4収録)
付き合っていた男性に襲われた経験から、男性恐怖症になった冬華は女子校に編入してきて一安心……と思いきや1人の女生徒(夏姫)に「キミをボクの彼女にする!!」とその場でいきなりキスをされ、さらにそれ以来パンツを脱がされそうになったり更衣室で無理矢理胸を揉まれたり、トイレを覗かれたりしてかつての恐怖が蘇ってきます。お互いの過去を話し合い、夏姫も自分の裸を見せる事で恐怖心は消えたものの、夏姫が冬華の身体を狙っているのは相変わらず、という話でした。

・「First Kiss」(「百合姉妹」VOL.5、「百合姫」VOL.1〜3収録)
冬華から夏姫との恋愛についての相談を受けていた保健医礼子と、担任の綾乃の話。実は学生時代付き合っていたふたり。「ねえ、キスしよっか」軽く言い出されたかと思いきや「私たちが一緒だったっていう証が欲しいの」と実は真面目な気持だった綾乃。「――イヤ?」「全然イヤじゃないよ」「何かあらたまって面と向かうと照れちゃうね」キスをするまでのこのあたりのくだりは個人的にベストシーンですね。キスをした後、見つめあってクスリと吹き出してしまう辺りも最高です。
しかしその後綾乃に彼氏が出来てしまって「最後までいっちゃった」と告白されて礼子が絶望的な気持になるシーンは痛みが伝わってきますね。その時の彼とは別れ、新しい男とも次々に別れていくことから一時は安心していた礼子でしたが、「結婚間近」と聞いて再びあの時の感情が蘇ってきます。礼子も一度は男とフツーに結婚する事も考えますが、キスをしても思い出すのは綾乃のことばかり、やはり男とは別れて自分の家の前にいるというメールを寄こしてきた綾乃の元へ帰ります。やはり同じ思いだった綾乃、心も身体も結ばれて穏やかな快感を得てハッピーエンドです。

・「逆襲のアカズキンチャン」(「百合姫」VOL.5〜7収録)
夏姫の気持ちを受け止め、逃げずにぶつかっていこうと、前回までの展開から一転、積極的になる冬華。Hする気満々で夏姫を家に誘いますが、何も手を出されずに帰ってしまった夏姫にがっかりすると同時に、自信を失ってしまいます。そこへ現れたのは境遇の似ているあきほ。相談を持ちかけますが「あきほさんとはるかさんって本当にできてるんですか!?」と直球な質問をする冬華が面白いですね。「ムネさわっていい?」とスキンシップから始まって最後までいってしまったらしいあきほもナイスです。その後あきほと一緒にいたことから夏姫に誤解されてしまう冬華ですが、逆にそのシチュエーションを利用し、「肉欲込みで好きよ!」「ボクも同じだよ。一つになっちゃいたいくらい大好き……!!」とお互いの気持を確認して晴れて結ばれてめでたしめでたし。その後改めて家に呼んで、やる気満々で夏姫を押し倒す冬華が面白いですね。

・「彼女」(「百合姉妹」VOL.1収録)
これはテレジア女学園シリーズではないですが、百合姉妹創刊号に掲載されて好評を博した作品ですね。やっぱり収録されましたか。
隣で着替えている友人の乳が美しくて舐めるように凝視してしまって、この娘と付き合える男がキスしたり触ったり匂い嗅いだりすることを想像するとムカムカして、私が欲しい!!とまで思ってしまう自分はおかしいのだろうかと悩む千晴。しかし見つめられていた美穂も実は千晴のことを意識し続けていて、千晴に見つめられたい!あまつさえコンナコトも……と妄想して自分だけ見ていて欲しいと願っていたという話。誘って欲しいと願っていた千晴に願いどおり誘ってもらって、2人とも笑顔の下では下心満々というオチでした。
好きな人の身体を見たいという視点だけではなくて、好きな人に見られたいという視点も両方描いている点が面白いですよね。

通常版は限定版とは違う種類の表紙&裏表紙です。一応中身も確認しましたが特に他に違いはない模様。一般の本屋に入荷してるのはほとんど通常版だけということを考えると一般人は通常版、百合好きは限定版、コアなファンはどっちも買う、という分類でしょうか(笑)。