イチロー!(1)
未影
百合度★★★☆☆

受験に失敗したタイトル通り一浪な少女ななこのお話です。
一方大学に受かってしまった詩乃という少女はななこのことを好いていて一緒に近くに住むことになりますが、ななこのほうは結局寂しいと言うななこの幼なじみの少女茜に付き合うことになって茜と一緒に相部屋で暮らす事になってしまいます。
当然「抜けがけはズルイ!」と詩乃に茜が責められる展開に。詩乃はななこと会えないのが寂しいので予備校までななこを追っかけてきたり、管理人さんの目を潜り抜けてななこのいる寮に忍び込もうと画策したりします。

相部屋になった茜も、普段は詩乃のように露骨に求愛する事はありませんが、成績が落ちてななこと同じ大学に行くのが危なくなるや否や、急に真剣になって「ずっとななこと一緒にいるんだ!死が2人を別つまでななこと連れ添う覚悟だ!ななこと添い遂げるためには!」と宣言して徹夜して勉強したりします。

途中から時々出てくるアニメオタクのまいという少女はこれまた「ことゆいジャグリング」と同じく友達が簡単に作れなくて、茜やななこや先生に必死で話しかけようとしてる姿が面白いですね。なんとかななこと友達にはなれたものの、詩乃には「ななこちゃんに変な気を起したら……わかっているよね」と釘をさされてしまうし、受験中は友達と距離を置こうかとななこが言い出してしまって「せっかく友達出来たのに、もう捨てられるんですか私!」と泣きついたりします。

巻頭の描き下ろしでは高校生時代のななこたちが初めて受験するために一緒にビジネスホテルに泊まるエピソードが載っています。最初から一緒のベッドに誘い込んでいた詩乃はともかく、寝てる間に隣に潜り込んでいた茜もすごいですね。

男キャラとしてはななこの兄が妹に求愛してるという事で付きまとってきますが、ななこのほうは明らかに嫌がっているようなので、くっつく心配だけはなさそうですね。「青い花」に出てくるお兄ちゃんみたいなものだと考えてください。

1巻が終ってもまだ浪人生活は続いてるようなので、2巻以降もななこをめぐる茜と詩乃の三角関係バトルは続きそうですね。★は3にしようか4にしようか迷い中。詩乃のガチ度は言うまでもないとして、扉ページでもななこに抱きついてる茜も意外に百合的に良いんですよね。詩乃が心配する通り相部屋のななこと「間違い」でも起こりそうな期待感もあります(笑)。

作者さんは新人でこれが初単行本ということですが、もうすでにきららMAXの表紙は毎回務めているという事で、編集部の期待度の高さが伺えますね。


■え〜、ここんとこ百合物件が立て続けに発売されて数追うだけで精一杯なんで、紹介文も短いしちと粗いですね。作品の良さもあまり伝わってないかと思います。ゴールデンウィークになったらゆっくり全部書き直したいなあ……(それは無理か)。