ココノカの魔女
桐原いづみ
百合度★★★☆☆

放送中のテレビアニメ「ひとひら」も百合百合(に私には見える)な桐原いづみ先生のファンタジーショート漫画です。
ある日森でであった自分そっくりの顔をした、自称魔女のナノカと薬屋の村娘サラミの触れ合いのお話。なんちゃって双子百合?
8ページのショート形式で掲載されていた作品らしいので、ラストの展開を除いては壮大なファンタジーストーリー……というよりほのぼのした村での日常生活を描いています。

木の上で一緒にこんぺいとうを食べつつ、流れ星を眺めるシーンとか、死んだ母のことを思い出してシンミリしてしまうサラミにナノカが「元気出ますよ」とハーブをあげるシーンとか、サラミの家にお泊りに来たナノカがおそろいのパジャマで一緒のベッドに寝たり、友達と川で水をかけあって遊ぶシーンとか、村祭りでサラミとナノカが手を繋いで踊ったりするシーンとか非常に良いですね。「ひとひら」を読んで知っている人が多いと思いますがこの作者さんは絵柄がとても可愛いので、双子(なんちゃってですが)の少女達がいちゃついてるシーンは画面が映えます。

サラの友達のアレッタとカノンも、オカリナを作ってるアレッタが落ち込んでいるのではないかとカノンが心配したり、引っ越すことになったとアレッタのついた嘘にカノンが本気で悲しんだり、一緒に手を繋いで昼寝したりするシーンも良い雰囲気ですね。

以下重要なネタバレ。先に読むと作品の面白さが半減するかもしれないので注意。
実は魔女でなく神様だったというナノカ。魔女×人間の少女なら全然問題ないと思いますがさすがに神様……となると性別も怪しい(姿は気になった存在=サラミの姿を真似たらしい)ので百合的には違和感を感じる人がいるかもしれませんが、まあでもナノカは全知全能の神様という感じではなくへっぽこで人情味溢れる存在なんで、人間か魔女か神様か……もそんなに関係ないかな〜。

ラスト、村祭りの日にお別れしなければいけなくなってしまいますが、
「短い間だったけど姉妹が出来たみたいで楽しかったよ」
「一緒に薬作ったり同じパジャマでお布団に入って、朝ごはん食べてココノカの森へ遊びに行くの……」
「また、会えるよね」
と抱き合う2人のシーンは良いですね。
サラミと同じ顔をしたナノカの姿は消えてしまいますが、サラミは風になったナノカをいつも側に感じています。