しはるじぇねしす1
(近藤るるる)
百合度★★★★☆

主人公のトロい女子中学生の詩遥(しはる)が実は現代に転生してきた魔王で、同じく転生してきた天使の絵美歌(エミ)が守ってあげる話。
エミは前世では敵対関係にあるはずのしはるをなぜか守ってあげるどころか、ゴキブリで汚れたふでばことノートを元に戻してあげたり、落ちたお弁当を元通りにしてあげたり、着る制服のないしはるに自分の制服を着せてあげたりするなど、些細なことにも自分の持つ時間を戻すという特殊能力を使ってあげていて、もはや魔王の暴走を止めるという役割をはるかに超えた過保護ぶりでしはるをかわいがってあげています。

さらに途中から登場するルシファー前世で仕えていたというリリもしはるに気があって会っていきなり「これは運命の出会いじゃないかしら。だって考えてみて!広い広い宇宙があって銀河系(以下略)の中の2人が偶然同じ学校で出逢ったんだもん。ズバリ運命♥」と積極的にアタックして来ます。
当然エミはしはるに言い寄ってくるリリに嫉妬して「出会う前に時間を戻してやろうかしら」などと物騒なことを考えてみたりもしますがこれは別に前世で敵対していたこととは無関係に嫉妬してるらしい。
初めは牽制しあっていたエミとリリが、お互いしはるの事を想っている気持を確認したことをきっかけに手を組んでしまう展開も面白い。
男キャラも一応いてこちらも前世で魔王だったしはるにある種の忠誠心を持っているんですが、中学生女子のしはる自身には全く興味がないらしくどちらかというと敵対キャラのようにも見えます。百合的には安心して読んでいられる展開ですね。

前世がルシファーとミカエルの2人が結ばれる話……というとくだらんBL本でもありそうな設定ではありますが、ほのぼのとした少女2人がこういう設定だと面白いです。

近藤るるるの作品については以前グレンさんが紹介してくれたのでこちらを参考にしてください。「ハイパーあんな」は私もちょっと読んだ事がありますが、百合度高そうでした。「天からトルテ」は私が昔ファミ通で1話だけ読んだだけでは百合は確認出来ませんでしたが、百合要素は皆無ではないようです。


しはるじぇねしす2
(近藤るるる)

まとめてやる予定だったものの時間がなくてちょっとレビューが間に合いませんでしたが、2巻も今日発売ということで、今後の展開が楽しみです。