スズナリ!2
石見翔子
百合度★★★★★

ある日突然現れた自分と同じ顔の猫耳少女に求愛される、なんちゃって双子百合作品の最終巻です。
1巻&玄鉄絢先生の同人誌の紹介はこちら

鈴がおねいちゃんのほっぺに「ぅちゅーっ♥」とをする1巻のカバー裏も良かったですが、今回もパジャマで今から一緒に寝ようという感じの2人や猫のように(って猫ですが)楓にじゃれつく鈴の姿が良いです。

巻頭の描き下ろし(違うかも)カラー漫画では色が違うだけの鈴のワンコミミをみて楓が「可愛いよ」と言ってあげたり、寝ぼけた鈴が「どうしておねいちゃんはすずをギューっとしてくれないの?」と質問したり、2人が布団の中で何かしてしまうのではないかとクラスメートが気遣ったりする話でした。
実際2人は旅行先でもクラスメートが見ているにもかかわらずいつものように2人で一緒のベッドで寝てしまいそうになったり、耳を隠そうとして顔を近づけているところをキスしていると勘違いされてしまったり、鈴の進路希望が「おねいちゃんのおよめさん」だったり、おはよう、いってきますのちゅーをしようとしたり、身体測定をしていてもおねいちゃんと一緒のサイズでないと気が済まなかったり、海に行ってこんがり焼けたおねいちゃんのほっぺを舐めてみたり、帰りの電車で寄りかかって眠ったり、おねいちゃんとの2人暮らしを想像して赤くなったり、おねいちゃんと一緒に二人三脚をやってそのまま離れようとしなかったり、おねいちゃんに作ったお弁当に「LOVE」の文字を入れたりと、猛烈に求愛行動をとっています。
鈴はおねいちゃんとおしゃべりしたり抱き合ったりしてない時は退屈なのでいつも寝てるらしい。

おねいちゃんの楓の方も、一見鈴をつっぱねているように見えますが実はラブラブらしく、鈴の頭をなでてあげたり、好きな人の名前をハチマキに書くという鈴に「ええ!?誰に!?」と狼狽したり、体育祭で鈴をいやらしい目で見ている男子を追っ払ったり、実はラブラブ。

ラストは
受験で手一杯になって冷たい言葉をかけてしまったことから鈴がいなくなってしまいますが、鈴と一緒に居たいという楓の強い気持から、記憶を失ってしまった鈴と再会することが出来ます。
今度こそ鈴を離さないよう、再び出会った楓は「ごめんね。大好き」と自分から鈴の唇にキスをします。

巻末の単行本描き下ろしでそのあとキスをしているところにお母さんが部屋に入ってきて大騒ぎするシーンが追加されていますが、前のページで一度唇を離しているからこれは2度目のキスと解釈しても良いんでしょうね。鈴の体のほうが楓に傾いていることから、2度目は鈴からキスを返したんじゃないかとか妄想してしまいます(笑)。

この作品は「まんがタイムきららMAX」2004年11月号掲載の第1話を読んだ時から、鈴が楓の真似をしてるシーンとか、鈴が電柱などにスリスリしているシーンとか見て一発で気に入ってしまった作品です。
それでも最初は姉妹愛程度の作品だろうとそれ以上百合的には期待はしていなかったんですが、こんなに百合度も高くなって申し分ないですね。今年の百合作品のBEST10には入る名作になるんじゃないかと思います。