落花流水 花落知多少 花落つること知る多少
秋月ひろ 真田一輝
百合度★★★★★

百合度の高い4コマの小説版です。原作の紹介はこちらこちら

原作の作者さんの高い百合属性を汲んでか、非常に百合度の高い内容となっています。あるいは原作以上に百合要素が高いかも。ちなみに男は通行人くらいであとは全く出てきません。
小説化を任された秋月ひろさんという人は新人ですが、「女の子同士の友情ものが得意そうだから」ということで抜擢されたらしいです。編集者も作品の肝が分かっていますね(笑)。

イラストはすべて真田一輝先生の描き下ろしであとがきのおまけ以外はすべてカラーです。うち半分以上は百合っぽいイラスト。

前半は原作の内容を小説に変換した感じ。後半は霧香の登場の仕方や水夏が秋穂を気にかけて悩むシーンなど、オリジナルな展開。
小説オリジナルキャラの花鳥若葉は春河とちょっと良い感じで、周りに誤解されたりする役でした。

クライマックスのオリジナルストーリーでは、何気ない一言で秋穂を傷つけてしまったのではないかと水夏が秋穂のことを気にかけていたところ、街で秋穂と若葉が一緒に楽しそうにしているのを見かけ、モヤモヤしてしまいますが、実は秋穂は水夏の誕生日プレゼントを買うためにアルバイトしていただけというベタなオチがついてハッピーエンド。
さらにその後キスしたり一緒にお風呂に入ったり、そないなとこの写真を撮ってしまったり……する展開はオチがだいたい読めますね(笑)。
しかし原作の観覧車でのキスシーンハプニングを最後に持ってくるあたりはうまい。

「三者三葉 葉子様の夏休み」の時もそうだったんですが、芳文社の4コマノベライズは非常に読みやすいですね。小説読むのが遅い私でもスラっと読めました。ちなみに「三者三葉」も桜が照に恋をしてしまったと勘違いしてドキドキするネタ百合シーンなど面白かったです。