けだものだもの3
フクシマハルカ
百合度?????

昼は男の子、夜は女の子の姿になってしまう体質のハルキと小夏の恋を描いたちょっとHなコメディ少女漫画3巻です。
1巻と2巻の紹介はこちら
2巻は巻末に別の収録作品があって本編は少しボリューム不足でしたが今回は全4編すべて「けだものだもの」で、シリーズ初の続き展開もあってと充実した内容となっています。

この作品は基本的には
「あーっ!ハルキが女になってるー!」
「ヨクジョーしちゃった♥」(押し倒し)
「このケダモノー!」
毎回この繰り返しですね(笑)。
ワンパターンなんですがドリフのコントのように形が完成されてるので、オチが分かっていてもいつも笑ってしまいます。

・「ナイショにしといて♥けだものだもの」
冒頭からビキニの上が取れてしまった小夏にヨクジョーした女ハルキが「お・そ・ろ・い」と同じくノーブラで迫り、「んー♥」とキスをしようとして情熱的です。
いきなり登場した新キャラの男に「女に変身することを小夏の両親にバラしたら反対されるだろうね」と脅されてやむなく小夏を一日貸し出さなければならなくなって葛藤するハルキが切ない。
しかしやっぱり自分の気持に正直になる事を覚悟したハルキ、「オレは男みたいな女みたいなヤツだけど――それでも小夏が大好きなんだよ!かってにバラせば?オレ覚悟できたから!みんなのまえで小夏のこと好きっていってやるよ!」と抱きかかえて去っていきますが小夏も「あたしもいえるよ!うちの親にだって。男でも女でもハルキのぜんぶが好きなんだって」と言い切り、毎回恒例になりつつある女の子同士の姿でのキスシーンで締められてめでたしめでたし。

・「ウエディング・ベルだよ!けだものだもの」
ウエディングドレス姿のモデルになるバイトを引き受け、他の男と誓いのキスをされそうになる小夏、ハルキが助けにくる……と思いきや来ないので「いくじなし!」と靴を投げつけ自分からハルキに抱きつくのが微笑ましい(笑)。その後ハルキもその気になって小夏を抱えて式場を去っていくのは名作映画「卒業」のパロディかも。
そのままウエディングドレス姿の小夏と女ハルキがキスをするシーンも良い感じ……なんですが虫歯菌からハルキの体質がうつってしまったのか、直後に小夏が男になってしまうという大変なオチに(苦笑)

・「タイホしちゃうぞ!けだものだもの」
男になった小夏を拒否するハルキに「ハルキはあたしが男じゃダメなんだ?あたしはハルキが女でも好きなのに……」と拗ねて泣き出す小夏がなんかツボった(笑)。
拗ねた小夏は町で出会った女の子をいきなりナンパしてキスしそうになるところを「この浮気者ー!」と女ハルキに止められます。小夏はもはや相手が女の子でも全然気にならないようですね(笑)。結局小夏は元通り女の子の姿に戻って固定されたようで一安心。ズボンを脱がせ胸を揉みまくって小夏が女の子に戻った事を確認した後「バンザーイ!もとに戻ったー!」と大喜びしてるハルキに「さっきあたしが男でも好きっていってなかった?」と聞く小夏ですが「えーそんなのナシナシ。やっぱり女のほうがかわいーし……」と言い切ってしまうハルキが面白い。小夏のほうも結局自分が女の子の姿に戻ったらそんなことはどうでもよくなってしまったようにも見えます(笑)。

・「オバケだぞ〜!けだものだもの」
今回も半裸の女ハルキが「ここでオトナになっとく?小夏にドキドキしてる。ヨクジョーしちゃった♥」と顔を舐め、ラストのオチはやっぱり女同士の姿でキスシーンでラブラブエンド。

■相手が男でも女でも相手のことを好きな気持を大切にする人向けの作品……といいつつハルキは男になった小夏に本気で嫌がってるようにも見えるし、女になった時の方が小夏をはるかに積極的に襲うんで、やっぱり百合寄りの作品なのかも(笑)。
フクシマハルカ先生は「おとなにナッツ」の頃からカラッと明るい作風が好きな作家さんだったんですが、いまやすっかり「なかよし」のエースですね。オタク要素が薄いので作品がアニメ化されるとかメディア展開はないんですが、めちゃくちゃ面白いんで女の子たちに人気があるのも頷けます。ノリも明るくて女の子同士押した押し倒しあうシーンが楽しく描かれてるんで読んでて幸せな気分になれる少女漫画ですね。