秘蜜少女
CHI-RAN
百合度★★★★★

TLでもお馴染みのCHI-RAN先生の百合姫コミックス第2弾です。
第1弾、「少女美学」の紹介はこちら
カバーデザインも自分でされたそうですが、独特の感性を持っているようですね。以下感想。
カバーめくったところには「百合姫Wildrose」に収録されていた「好!」(エロすぎたのか今回こちらには収録されませんでした)のCM絵と、同じく「百合姫Wildrose」の扉絵の下書き版が載っています。このイラスト、CHI-RAN先生は色を塗った完成イラストより下書きのほうが気に入っていたらしいですね。

雑誌掲載分も修正が入っているものがほとんどで、初めて見るシーンなんじゃないかと思うほど新しく描かれているものもありました。

「百合姫Wildrose」や前回の「少女美学」に収録されていたものに比べると今回はHシーンはそんなに毎ページやってるというよりは、最小の描写で効果的に使われている印象ですね。

・「恋」
百合度★★★★★
単行本描き下ろし新作。相手のことが好きでいつも見ていた主人公ですが、あまりにじろじろ見てたため相手に「言いたいコトあるなら言えば!」と詰め寄られてしまいます。しかし逆にそのチャンスを利用し、「スタイルめちゃいいし、肌だってすごくキレイだから特別なコトしてるのかなって……」とうまくお近づきになることが出来、家まで招待される仲になります。そこで片想いの彼氏がいることに少しショックを受けるものの、今彼女と一番近くにいるのは自分であることを自覚し、前向きに攻めようと決意する話でした。

・「秘蜜少女」(百合姫VOL.10収録)
百合度★★★★★
性感を全て封じ込めたアクセサリーを相手に渡してしまう主人公の少女は、相手を信じていた、という話。アクセサリーをいじられて主人公が感じてしまったり、キスした時に感じてしまいアクセサリーに熱が伝わる描写とか、表現がなかなか新しくて面白い。
この作品はかなり描き直されてますね。中盤はほとんど描き下ろしに近い状態です。

・「百合籠」(百合姫VOL.6)
百合度★★★★★
女の子にしか興味ない女の子が大好きな主人公が、自分に彼女が出来なくて、他の男女のカップルにやつあたりしてる生活を送っているものの、籠女に出会うことによって素直になることが出来て女の子と恋を始めることが出来るようになる話。

・「プラネート☆エメリス」(百合姫VOL.7収録)
百合度★★★★★
「伝わらない想いを悲しんだりしたら彼女への恋が不幸になってしまう」から泣けないという複雑な乙女心は面白い表現です。
チビっ子のままだとエロスは感じないなあと思っていましたがHする時はちゃんと成長してくれてて一安心(笑)。
エメリスが成長した女性に変身する重要なシーンが描き直されています。

・「好きにさせないで」(百合姫VOL.8収録)
百合度★★★★★
冒頭女子同士でHしてる現場に鉢合わせてしまい戸惑う主人公。さらにそのHしてた相手揚羽に「アナタを私の恋人ものにする♥」と宣言され戸惑うものの、格好良い揚羽に徐々に惹かれていく主人公。「揚羽が男の子だったら恋することにためらうこともなかったのに……」と思う主人公ですがそれに対し「男だったら意味がないのよ。私は女であるコトに誇りを持ってる。女として女に愛されたいの」とはっきり答え、その毅然とした態度にますます惹かれていく主人公の少女なのでした。

・「D×DROPs」(百合姫VOL.9収録)
百合度★★★★★
夢のかなう飴をもらって夜毎片想いの相手の夢を見続け、デートから最後はHまでしてしまう夢を見る主人公が良いですね。お互いHをする夢をみてしまって、次の日顔をあわせづらい2人が最高です。
雑誌掲載時「DREAM DROP」だったタイトルとラストの2人の表情などが描き直されています。


■森島明子先生はビアン雑誌「アニース」で描いていましたが、CHI−RAN先生も「美粋」という百合専門のレディコミでカットを描いていたということで百合との縁も深い人です。「美粋」最後の号で休刊の告知漫画を描いていたという涙なしでは聞けないエピソードも……(泣)。

「美粋」で読者文通欄「サッフォーの館」に毎回掲載されていたラブラブ百合カップルのカット、これが死ぬほど良かったんですがこれは今回もやはり収録されませんでした。このまま埋もれるのはあまりにも惜しい……ということで一部だけこっそり紹介しておきます。











カットはバラバラに掲載されてましたが、だいたい毎回一組の百合カップルを描いていて、物語仕立てになってることも多かったです。以下のカット群もひとつのストーリーになってますね。





















ストーリー仕立てになってるのをもう一本。















素晴らしいですね。思わずカットの中の世界に引き込まれてしまいそうです。「美粋」……懐かしいなあ。CHI-RAN先生の百合単行本を足がかりにまたレディコミでも百合専門雑誌が復活して欲しいですね。