KICK!
七島佳那
百合度★★★★☆

・「KICK!」
百合度★★★★☆
仲間はずれになるのが怖くて自分の言いたいことも言えない内気な主人公が、転校してきた格好よい少女アゲハに憧れ、その後交流していく事で自分を変えていくことが出来る話。
転校してきた少女に「お〜美人さんだ」と見惚れたり、他の友達と宿題を写しあう場面を見られて軽蔑されてしまったのでは?と焦る主人公が良いですね
その後バスケ大会に出る出ないでクラスメートのいいなりになってしまってフラストレーションがたまってしまいましたが、アゲハに「これでいいの?」と言われ想いがこみ上げてきて「聞いて!アゲハちゃん!」と抱きつく主人公に、出くわした男が目撃して勘違いしてしまうのが面白いですね。
彼は自分が南の彼氏だと思っていたらしくアゲハのことを「ライバルだったのか!」と焦りますが当の南は全く我関せず、アゲハからは「あなたはアホだったの?」とコケにされてしまいます。
お邪魔虫が入ったのは視界に入っていない南は向き合ったアゲハに「バスケに参加したい、それとアゲハちゃんとお友達になりたい!」と自分の正直な気持を言うことが出来、第1話は2人で一緒にバスケに出れることになってめでたしめでたし。

第2話では「アゲハちゃんともっと仲良くなれますように」と七夕の短冊に願いを書く南。
鍵の壊れた屋上に取り残されてしまった南ですが、そこはアゲハがしっかり気づいて助けに現れます。「私を助けに来てくれたんだねー!!アゲハちゃんはまるで私のヒーローみたいだね」と感激する南が良いですね。

最終話では男の事を巡ってぎくしゃくしてしまった2人。さらにアゲハが転校していってしまう事になってしまいますが、最後に自分の気持を素直に言い合います「ライバルだってなんだっていいよ!!」という南ですがアゲハの返答は予想していなかったもの。
「ライバル?私さ、南のことが好きだったんだよ
戸惑い赤くなる主人公。高校時代の2人の邂逅はここまででした。
卒業して就職した後もアゲハのことを覚えていた南ですが、昔軽く交わした約束した通り、看護婦になった南の元に女医になったアゲハが現れるラストシーンが良いですね。女医と看護婦は親密になるものさ(杉真理談)。

・「本音じゃないの!」
百合度★★☆☆☆
2本ある収録作品のひとつ。本筋はヘテロですがこの作品も主人公の先輩と後輩が、同じ男を好きになっても絆を大事にするという友情話でした。

・「KICK!番外編 いつか思い出になる日まで」
百合度★★★★★
あとがき漫画では大人になって再会した南がアゲハと一緒にお泊りしながら、同棲しようと言い出すエピソードが入っていました。「いいじゃん楽しそうじゃん2人暮らし!」と言い出す南に男のことが心配で渋るアゲハ。
しかし「だってこれからどちらかが結婚とかしたらさ。一緒に過ごす事なんてなくなってくるんだよ」と言い聞かせアゲハも「……そうだね。それもいいかもしれない」と了承します。
あなたとの出会いはほんの一瞬の通りすがりのような出会いだった。そしてかけがえのない出会いになった。いつか、思い出になる日まであなたといよう
その夜一緒のベッドで身体を寄せ合って眠る二人が良いですね。




これは一度「CHU CHU」の表紙になった時のイラストですが、かわいいですよね。「KICK」なのにパンチしてるところがポイントだそうです。公式の今のトップで、アゲハがお風呂に入ってる南の髪の毛を洗ってあげるシーン(コミックの裏表紙にもなってます)も死ぬほど良いですね。ちなみに今ならWeb拍手の絵もアゲハと南の2人のイラストですよ。