極上ドロップス 1
(三国ハヂメ
百合度★★★★★

女子同士の恋愛をメインに描きつつもティーンズラブ(Hあり少女漫画)風にHアリアリな百合姫コミックスの単行本がついに登場です!


こちらは帯についてる宣伝絵。作品がどんな雰囲気か少し分かるんではないでしょうか。
しかしこれが帯の裏についてるんですよね〜。つまりバーコードがあるほう。レジに持っていく時はこっちをチェックされてしまうのでちょっと恥かしいかもしれません。部屋で見て楽しむ分には良いんですけどね〜(笑)。
表紙自体ははちょっと下着が見えて女子同士絡んでいるとはいえそれほどでもないんで一見普通のティーンズラブ単行本に見える……かと思いきや、TL単行本って百合姫コミックス標準のこのサイズはほとんどないんですよね。やっぱり疑われるか(笑)。


三国ハヂメ先生が以前他の出版社から出した単行本「百合色螺旋」の紹介はこちら


しかしいよいよ出ましたね〜。「極上ドロップス」、「半熟女子」のTL系百合単行本はなにしろ1・2話を除いて全部描き下ろしだし、作風もめっちゃ好みな作家さんですからね。ほんとに待ってましたよ〜。この2冊と来月発売のみるく先生の「GIRL FRIENDS2」、先に発売された「百合姫Wildrose2」辺りが今年の雨傘的年間百合アウォードの最有力候補になりそうな予感がします。

届いたものを実際に読んでみたんですが、はっきり言ってめちゃくちゃ良かったです!期待通りでした!

以下各話紹介。
第一話
わけあってどうしても鳳女子学園の寮に入りたい主人公の小鞠、辿り着いた先は学園中で憧れられているエリート女生徒ばかりが集まる「はらいそ館」、しかしそこの住人はエリートのわりに部屋の片付けもしようとしないずぼらな人たちで、おまけに「なんでもしますからここに住ませてください!」と必死に訴える小鞠に対し、清楚な顔をして周りから「姫」と呼ばれている女生徒雪緒からは「じゃあ脱いで」といきなり言われ胸を触られ唇や首筋にキスをされ、見定められ気に入られたのか、「そうね、私の下僕になるならこの部屋に住ませてあげるわ」と言われ以後主従関係を作られてしまいます。

第二話
はらいそ館の雪緒以外の女生徒からも掃除していたところを気に入られ、寮長の藤家先輩にいきなりキスをされたかと思うとさらに胸やお尻を触られ可愛がられてしまいますが、そこは雪緒がさっと現れ「気安くさわらないで頂けますか?まったく」と自分の下僕に対しまたキスをしパンツの中にも手をいれお尻を触り「マーキング」をし、小鞠が自分のものであることをアピールします。

第三話
下僕になった小毬、さっそく雪緒のお布団を用意してあげて甲斐甲斐しいですね(笑)。これで初夜の準備も万端……というわけではなく小毬は雪緒の分だけ用意したつもりだったんですが、雪緒には一緒のお布団に入るように言われてしまいます。「美少女と同衾……」と意識しまくって赤くなる小毬が可愛いですね。その夜は雪緒何もされなかったものの、夜中にトイレに起き出したところでエリカ先輩に遭遇し「こんな時間に夜這いかしら。姫は可愛がってくれないの?」と襲われてしまいます。指を舐められるシーンはエロティックですね。寝る時だったのでブラを外していた胸もムニムニ揉まれ乳首を吸われ「もっと啼かせちゃおうかしら」とさらにはおもらしプレイ(?)までされそうになりますが、さすがにそれは許してもらい、暗がりが怖いという小毬がトイレに付き合ってもらうことに。しかし「お礼はちゃあんとしてもらうもの」と言い残して最後に耳たぶを舐めていくエリカ先輩があとあと怖そうですね(笑)。

第四話
低血圧で朝死んでる雪緒にもカロリーをとらせようと紅茶を入れてあげる小毬が甲斐甲斐しいですね。お世話係……というか下僕生活も板についてきたようです。小毬が自分の下僕だと威嚇する雪緒に対し「あらいいじゃない。余った分分けてくれるくらい」と返すエリカ先輩は表面上は紅茶のことを言っているはずなのですが、動揺する小毬の姿などを見て、雪緒は2人の間に何かあったことを察してしまったようですが、直接小毬問い正せないようです。
お昼休みの時は2人きりでご飯を食べながら、大胆にも校内で小毬にHなことをしてしまうのは、きっと昨夜のことへの嫉妬心の表れなんでしょうね。小毬にさくらんぼを口に咥えさせている間身体をまさぐり感じさせ、小毬の唾液で濡れてしまったさくらんぼは口移しで受け取った雪緒が食べてしまったようですね。
口では言えないけど身体では積極的に求めてくる雪緒はやはりある種の不器用さを持っているようです。

第五話
後日女生徒たちから呼び出される小毬。やはり雪緒とHしていたのは誰かに見られてしまっていたんですね。自分たちが手も出せないほど憧れている雪緒とそんなことをしていたことを知って怒った女生徒たちに、小毬は服を脱がされその場に放置されてしまいますが、そこは雪緒が助けに現れます。「私以外にこんなことされて」と服を脱がされたことに怒った雪緒は小毬に「服以外になにかされた?」と聞きながらキスをしやさしく胸を触り、またマーキングしなおしているようですね。あったかい雪緒の体温を感じほっとした小毬は、抱きついて泣き出してしまいます。

第六話
校内で喧嘩している真夜と美夜の双子姉妹、仲が悪そうで一緒に暮らすのは辛くないのかなぁと心配する小毬ですが、夜通りかかった寮の台所で偶然、2人がキスをし胸やあそこを吸って激しく愛し合っている姿をみて「仲が悪かったんじゃないの?あんなコトもするんだ……」と濃厚に絡み合っている姿にドキドキしてしまいますが、その姿を見ながら手は自分の胸や濡れてしまっているあそこに延びてしまいます。しかもひとりえっちをしながら考えていた相手の顔はいつも一緒にいる雪緒の顔。自分の「好き」という感情が「そういう意味で雪緒ちゃんのこと好きなの?」と自分の感情に戸惑ってしまいます。

第七話
暗がりの中取り残されてしまった小毬を助けに来たのはやはり雪緒。部屋から戻らないので心配して見に来たんですね。
強盗がいる部屋に1人で取り残されてしまった過去から暗いところが怖くなってしまったことを打ち明ける小毬ですが「そういうことは言ってもいいのよ。ここにいれば1人じゃないわ。大丈夫」と抱きしめて、再びキスをして身体を重ねて小毬を安心させてあげる雪緒に、小毬もそれを快く受け入れ、自分の「雪緒ちゃんが好き」という気持ちを素直に認めることが出来るようになります。

第八話
肌を重ね合わせてもらえたのもつかの間、停電が直ってからどこかへ出かけていってしまった雪緒に愛想をつかされてしまったのではないかと、気になって夜も眠れないまま泣き明かして落ち込んでいる小毬を見て、藤家先輩がキスをして慰め、さらに手はスカートから覗く足のほうへ……というところで藤家先輩が本当は何をしようとしているか小毬もようやく気がつきます。「あたしっ雪緒ちゃんが好きなんです!」と言って突き放す小毬に、藤家先輩も「気がついちゃったんだ」と残念そうながらも雪緒のことを話してくれます。
生徒会室から出てきた小毬を見て、いつも女の子を生徒会室に連れ込んでいる藤家先輩にまたHしてもらったんだろうと察する女生徒たちが鋭いですが、これでもう雪緒には近づくな、と言われても小毬は怯まず「あたし雪緒ちゃんのそば離れないもん!」と言い切ります。手をあげようとした女生徒から助けに現れたのはやはり雪緒。
助けてくれた雪緒に対して「あたし、雪緒ちゃんが好きなの。だから、雪緒ちゃんのものになりたいの」とストレートに告白する小毬ですが……。

第九話
しかし相変わらずそっけない態度を取られる小毬。再び教室で泣き暮れ、寮を出て行こうとしますが再会した雪緒に引き止められます。
普段クールな雪緒が階段から転げ落ちてそれでもしっかりと小毬の裾は掴んで離さないあたり、よほど慌てたんでしょうね。「なんとも思っていないのにさわったりなんかしないのよ、私はっ!」とようやく気持ちをお互いに打ち明けることが出来キスをして、きもちいいと言ってくれた小毬をまた気持ちよくさせてあげようとまた身体をまさぐって良い雰囲気で絡み合う2人ですが、ここは寮の階段の下。さすがに皆が観に来てしまいましたね。小毬は恥かしがりますが雪緒は他の子が手を出しさえしなければそのまま続けていそう(笑)。しかし女子同士の絡みを見ながらも混ぜてくれるならと許可してしまおうとするはらいそ館の女子住人たちは良いですね。


とりあえず1巻はここまで。ぱらいそ寮に住んでいるというもうひとり、図書館の主芳川先輩はまだ出てきませんでしたね。雪緒と小毬の関係もまだまだ続きがありそうです。この辺は2巻の展開が楽しみです。
巻数表記は最初なかったんでゴネてたんですが、さっそく出してくれました。これで2巻以降も続きそうです。ありがとう一迅社(笑)。
しかし掲載媒体が定期的に発売されている百合姫ではなく携帯コミックということで、やはり2巻以降が出るかどうかというのはまだ不透明なようですね。カバーめくったとこにある小毬と雪緒のトークでもちょっと触れられています。これは是非支援せねば。三国ハヂメ先生も、続きを描くとなると雑誌で発表して読者の反応を窺いながら描くことも出来ず、また長い事ひとりで1冊分作品を執筆することは大変な作業かと思いますが、頑張ってほしいですね。

メールマガジンの紹介を再掲しておくと……
Hアリアリの女子寮ハーレムLoveコミックが登場っ!!
転入生・小鞠はとある事情から、個性派揃いの女子寮、はらいそ館に入寮することに…。入寮条件は、姫と呼ばれる美少女の下僕になる事!! 小鞠の毎日はどーなっちゃうの!? 百合色に染められたラブラブ女子寮ライフのはじまりです★

作者さんのサイトのトップで今公開されてる、手を繋いでるデフォルメキャラの小鞠と雪緒も可愛いですね。

ところでこの単行本にはタイトルにハートマークがついているということでうちでも時々「♥」の表記を入れてるんですが、ちゃんと表示されてますか?文字化けしてません?Windowsはまず大丈夫だと思うけどMacとか携帯とか、他のブラウザは自信ないな〜。
1・♥
2・
上の1番と2番、どっちが良いですか?今は1番のを使ってるんですが2番が読める人の方が多いなら2番のにしても良いんですが……。
(追記:やっぱり2番のほうが良さそう?)


女子同士軽妙なやり取り&Hの中にも独占欲も描いていて、1話ごとに次の話が読みたくなる引きが入っていて今後の展開が楽しみでしょうがないですね。
女子同士えっちい絡みシーンを挟みつつもお互い一途な小毬と雪緒の関係や、その周りの女子たちのやりとりも良かったです。
小毬が危ないところを雪緒が王子さまのように助けに入るシーンが多いのは少女漫画のお約束パターンっぽくて面白いんですが(笑)、相部屋にいないことや荷物が教室に置いてあることで察してやってくるなど雪緒が来る理由などがあって、こういうシーンも女子同士のほうが展開が自然ですね。同性の方が行動範囲が似てるから遭遇する確立も高いし、女子のほうが相手に対してあれこれ気をかけてあげることも多いと思いますしね。ヒロインが意中の相手の「下僕」にされてしまうのも、実は最近の少女漫画では王道なんです(笑)。
しかし少女漫画の王道をやっていても、それが女子キャラ同士だと読者が読んで受け取る印象は随分変わって見えて、面白いですね。

三国ハヂメ先生はこれまで少女漫画畑で活躍されていただけあって(確かこの1・2話が収録された百合姫の小冊子を除いて男性誌で描いたことも一度もなかったのでは?)これまでの百合姫コミックスの中では一番少女漫画っぽい作風ですね。「青い花」や「マリア様がみてる」など古典的な少女漫画っぽい作品じゃなくて、Hシーンもある今時の少女漫画がどれくらい百合姫読者に理解されるかちょっと心配なところはありますが、是非成功してほしいものです。

複雑な設定を作れば良いというわけでもないし、心理描写もくどくど語れば良いというものでもないんですよね。三国ハヂメ先生の作品はヒロインの心情をシンプルに、しかもHも入れて描けるところがすごいと思います。私好みの作風ですね。

TL百合な漫画は「百合姫Wildrose」でその一端を見せてもらいましたが、この単行本では1つの作品をまるまる1冊分収録しているということで、さらに全体像が明らかになりましたね。今までは少女漫画百合自体珍しかったですが、それがさらにH描写まで踏み込んだ少女漫画という事で、男性向け漫画では描ききれなった、少女の視点から進行するストーリーに、さらにH描写も加えた重みのある百合漫画が読めて、個人的にもとても満足な作品でした。

以下在庫チェッカー

発売直前に入った注文の分の在庫が確保しきれなかったのか、発送が遅れた人もいたようですが、もう再開されているようですね。在庫がなくなった時に大騒ぎになることが多いようですが、実際問題、ない時に騒いでもしょうがないですからね。ある時に盛り上がりましょう(笑)。