極上ドロップス2
(三国ハヂメ)
百合度★★★★★

待望の第2巻。今回もとっても良かったです♪


今回もこんな感じで女子同士のHシーンがてんこもりです。


裏表紙にある、エリカのセクハラシーンもちょっと面白いですね。
セクハラされては「にゃーにゃー」鳴いたり、困っては「うにゅー」と鳴いて落ち込む小毬が可愛いです(笑)。

メールマガジンの紹介を載せますと……。
女子寮に入寮するために、同室のお嬢様の下僕になった庶民派少女、小毬。お嬢様、雪緒と気持ちが結ばれたと思いきや、個性派揃いの女子寮メンバーに、色んな事をされちゃって…。女子寮ハーレムコメディ、波乱含みの第2巻をお見逃しなく…!!

普通の女子高生が、皆から憧れられてる存在に下僕にされてしまうという、最近の少女漫画では王道な展開なんですが、これをそのまま女子同士のお話にしてしまうと、意外に新鮮さが強く感じられます。
理屈の上ではお約束のはずだと思っている展開でも、実際に読むと印象が全然違いますね。こういうパターンのお話の場合、男女なら男の方が最初高慢なタイプで「フフン」とかニヤけていて後にヒロインに一途なことを見せる(笑)展開なんですがこの「極上ドロップス」の場合、同級生ということもありますが、お嬢様キャラなのに守ってあげなければいけないような弱さも感じられる、自分の気持ちを素直に表せない無口で不器用な少女ということで、この雪緒ちゃんの存在は異彩を放っていますよね。
取り立てて取り得はないもののお掃除だけはせっせとやってしまい、すぐ悩んでしまうヒロインの小毬も今までの百合作品のキャラに比べて、庶民感覚が抜きん出ています(笑)。
クドクドと説明はされてないのですが、その他脇役に至るまで他の女子キャラもさらっと描かれている中にひとりひとりの人間的な部分が垣間見えて、女性作家さんということもありますが、女の子キャラを長年描いてきた作者さんの力量を感じますね。
私はわりと物事を理屈っぽく考えてしまうタイプなんですが、こういう少女漫画はそういう理屈を吹き飛ばしてしまう力を持っています。黒かったり胡散臭かったりする私の感情をこよみのように一瞬にして金だらいに変換するような魔法を持っている少女漫画作品は、実に貴重ですね(笑)。


「極上ドロップス」1巻の紹介はこちら。


1巻で意を決して告白したもののそっけなくされ、家出しようとしたものの呼び止められキスをされ、玄関でHまでされそうになりとりあえず一件落着した小毬と雪緒。
雪緒に付き合って遅刻してしまったり、自分達が女子同士でそういう関係になっていることを女子校の中で隠した方が良いのかなど、相変わらず小毬の苦悩は続いています。しかしそんな小毬の苦悩にも気付かない雪緒は、また朝までかけて小毬を愛してあげて、そのせいでまた遅刻になって小毬の苦悩は絶えないですね。「小毬」という名前は「困り」とかけてあるのかも(笑)。

そんなある日今まで姿が見えなかった芳川彩先輩を初めて目撃し、しかも相手が下着姿で廊下を歩いているのを見てびっくりしてしまう小毬ですが、面倒を見てあげたりして何かと一緒にいることが多いように見える亜沙子さんとは特別な関係があったりするんでしょうか?
停電のお知らせを入れるのを忘れたせいで部屋に呼び出され、服を脱がされ雪緒につけられた服の下のキスマークなどをじっくり観察する彩は、自分の好奇心を満たさせることがお詫びになったんでしょうか?(笑)指摘されて雪緒との行為を思い出してしまった小毬は感じてしまったようですね。
彩の散らかった部屋は、裏表紙によるとどうやらamazonの箱が積んであることが散らかっている大きな原因のようですが、これは心当たりのある人は多そうですね(笑)。かく言う私もまだ潰してないamazonダンボールがいくつか今部屋に……(笑)


亜沙子も彩も女生徒たちからは憧れられている存在で、ここでは小毬が心配している程、女子同士好意を持つことは珍しい現象とは見られていないようですが、それでもあれこれ悩んでしまう小毬が面白いです。
部屋に服があったことから、彩との関係を心配していた小毬ですが、逆に自分と彩の関係を疑って嫉妬している雪緒を見て少しだけ安心し、自分からキスをおねだりしたりして保健室でHを始めてしまう展開に。中に入れなくて困ってる保健の先生が面白いですね(笑)。

また雪緒に突き放され(たと思って)前回未遂に終わった家出を決行する小毬。友人のカミちゃんを頼ってやってきた別の寮は、はらいそ館と違って憧れられている女生徒ばかりが集まっているわけではないのですが、普通っぽい女子たちが集まってわいわいしてる様子も良いですね。カミちゃんは同室の子が部活合宿でいないことが寂しいと告白するのですが、その子のことを話すカミちゃんは頬も赤くなって切なそうに見えるし、特別な好意を持っているようですね。

小毬は雪緒のことを思い出して2段ベッドの上にカミちゃんがいるにもかかわらずひとりHをしてしまいそうになる程、雪緒のことを想っていたのに寮に帰ってみたら気付いてももらえてなかったことを知って、悲しいですね(笑)。しかし実家まで追いかけてきた小毬はちょっと行動的になりました。実家では本当は小毬を愛しく想っている雪緒に会うなり押し倒されてしまいますが、話を先にせねば……と思ったのとそこが応接室であったこともあり(笑)中断させたことから再び気持ちがすれ違ってしまいます。

1巻で台所でHをしていたことを指摘された双子姉妹の片方、美夜は見られたお返しにと小毬にもHなことをしてしまいますが、姉妹の真夜に対しては好き嫌いだけでは片付けられない深い想いを抱いているようです。

なんとか話し合った末、誤解も解けた雪緒と小毬の2人。2巻ではデートから帰ってきた後寮で再びHをして、ラブラブになったところで終わっていました。普段ベッドの中では攻められっぱなしだったらしい小毬のほうからも最後は雪緒にしてあげて、心も身体も一方通行ではなく双方向に通じ合う関係になって良かったですね。
小毬に「好き」と言ったのは2巻のラストのシーンが最初だったということに雪緒は気付いていないようですが、好きな気持ちを「好き」と伝えることは大切なことなんですね〜。面倒だとか恥かしいとか言い訳しちゃいけません。というわけで言葉であれこれ言うのは無粋と知りつつも私もこの作品が好きだということを語ってみました(笑)。



三国ハヂメ先生が以前出した百合作品集、百合色螺旋の紹介はこちら


……ってもう品切れですか?「百合姫」もそうだけど絶版になるの早すぎ!

知っている人は知っていると思いますが、三国ハヂメ先生も百合作品を書いて長いことになる作家さんですね。


美少女同人誌バトル (4)


私が最初に三国先生の百合作品を読んだのは上の同人アンソロジーでした。(ちなみに表紙は宮下未紀先生のイラストなんです。今とだいぶ絵が違うんで、言われなければ気がつかない人が多いと思いますが)


ちょっと拡大するとクレジットも見えますね。収録されていたのは「百合姫」にも収録された「はじめてのお料理教室」です。
で、これが出たのが1999年ということで少なくとも10年以上前にも百合作品を描いていたことが分かりますね。上記の作品は同人誌の再録ということで実際に発表されたのはもっと前でしょうし、調べれば多分もっと前から百合作品を描いていた事実も出てくるんじゃないでしょうか。
例えば上に名前が載ってる西村有未先生なんかも良い百合作品を描いていたんですが、残念ながら今では読むことは出来ません。百合描いて商業誌で10年も生き残ってるなんてことが、いかに貴重でありがたいことか分かりますね。



三国ハヂメ先生と高橋依摘先生のお2人が参加されているTL風百合アンソロジー、「百合姫Wildrose」3巻の紹介はこちら。
今回単行本になった作品はこれに収録されているものとはまた別の、描き下ろし百合作品です。

私の場合これらの作品はH描写があるから好き、というよりは、少女漫画だから好き、という気持ちが強いですね。男女の仲でも結婚するような相手と一生セックスもしないというのはかなり珍しい話だと思うし、逆にセックスはしてるけど相手に愛情を持ったことは一度もないという人も珍しいと思うし、精神的つながりとセックスへの欲求、人間どっちの気持ちもあって当然なんですよね。女同士でもそれは同じこと。

私がおすすめの少女漫画作品、例えば「もうすこしがんばりましょう」「MOMO」「きら☆レボ」「スパーク!!ララナギはりけーん」「とんでる!ポニーテール」などは私が好きな気持ちが百合好きに伝わっているかというとちょっと怪しいところがあって、私の伝え方の力不足が表れてしまっているのは残念なんですが、「百合姫Wildrose」「半熟女子」、そして今回の「極上ドロップス」はうちのサイトで一番人気があるくらいの勢いの作品なんで、皆さんも良さを共感してもらっているようで、これは本当に嬉しいことですね。
こういう作風の作品が出てくるか出てこないかで私の更新意欲も全然違ってきます(笑)。