LOVE CUBIC
 (谷村まりか)
百合度★★★★★

9月18日発売、百合でおもらしな(?)百合姫コミックスです。

「帯をめくると恋の滴り大洪水!?見ないで!見ないでよッ!!」というあおりを読むと見るのが怖いような気がしましたが、3人がスクール水着で、ちょっと水も滴っている……という感じ。そんな下品なものではなかったのでほっとした(笑)。表紙は帯の上から見ると屋上ですが、めくるとプールサイドになるんですね。

各話合間のカットは描き下ろし。どれも楽しい内容でした。
1話の後は、自分のおしっこで汚した遊佐美のスパッツを返そうと思いつつ恥かしくて渡せない様子が。
2話の後は冒頭で紅茶がおしっこの夢を見てしまった遊佐美が、缶紅茶を飲む清菜に変な妄想が重なって意識してしまう様子が(笑)。
3話の後はお風呂でスクール水着だった胡桃が実は水着はスクール水着しか持っていないことを告白する様子が。
4話の後は登場キャラの中でひとりだけ苗字(綾瀬)を持っている深雪が優越感を持ってる様子が(笑)。

カバー下では、作中で出ていた胡桃のファンの3人娘が、胡桃のスクール水着姿や食い込み具合を拝めるとはしゃいでいたものの胡桃が見学でしょんぼりしたり、着替えでハダカが見れるのではと想像して鼻血を吹いて血気盛んだったり、タオルで完全に隠して着替えする胡桃にショックを受けてオヤジ化していたり、結局普通に皆スクール水着を着て胡桃ちゃんと一緒に授業を受ける事が出来、「やっとみんなそろってプールだね」と胡桃ちゃんに言ってもらうだけで「幸せ」と感じたりと、「飛び出せ!セイシュン!」という感じで若くて元気な百合ライフの様子が描かれていました(笑)。

あとがきで10代の頃から百合っぽいマンガを書いていたことを仰ってますが、確かにこの人は商業誌でもかなり早い頃から百合な作品を描かれていましたね。
おもらしシーンが毎回入ってるのが編集の指示だったら気の毒だなぁと思ったんですが、これは作者さんが連載が決まった当初から「全話ににょーしーんを入れる!」ことを目標にしていたことを仰ってて、バリバリ好きでやってたんですね(笑)。

カバー下の折り返しでは作者さんの初めて恋した女の子がラムちゃんだったことなども語られています(笑)。

以下各話紹介。長いのでたたみます。
第1話。仲良しでラブラブな同級生の遊佐美と清菜、新学期になっても一緒のクラスになれて嬉しがるのもつかの間、新しく入学してきた清菜の妹、故桃はお姉ちゃんにラブラブなシスコンな妹。学校で会うなりお姉ちゃんのほっぺにちゅーをしてきて、逆に遊佐美には敵対心剥きだしにします。遊佐美を誰もいない資料室に呼び出し、「私は……せなに恋してる」とはっきり言い、せなから離れるように勧告しますが、ハプニングで部屋に2人で閉じ込められてしまい、トイレに行けずその場でお漏らしをしてしまいます。
みっともない姿をライバルに見せてしまって恥かしがる故桃ですが遊佐美は自分のキャミソールで足を拭かせ、自分のスパッツを代わりに穿かせて取り繕ってあげます。それで故桃も「ありがと……」と少し遊佐美に気を許すようになったようです。

第2話。意中の相手清菜の妹胡桃のおもらし姿をみてしまったヒロインの遊佐実、その時は冷静に対処したものの、実はそのシーンが印象に残って夢にまで見てしまう自分に戸惑ってしまって面白いですね。
実は勉強も運動も出来て同級生の女の子からもモテモテだった胡桃ですが、お姉ちゃんひとすじなのでラブレターをたくさんもらっても読まずに捨ててしまおうとします。返事を出してあげないと可哀想だと遊佐美が言う忠告も聞かない胡桃ちゃんですが、結局言う事を聞かざるを得なくなったのは主人公が「『あのことおもらし』言いふらしちゃうから」と言ったからなのでした。胡桃の秘密を握って脅迫する遊佐実が鬼畜で面白いですね。

第3話。清菜が家に来ると知って「2人だけのスウィートナイト☆だあぁぁ」と喜ぶ遊佐美ですが、ここは当然胡桃ちゃんがついてきてしまいます。2人を一緒にしまいとお風呂も胡桃と一緒に入ることになった遊佐美ですが、さすがに裸同士はためらったのかお互いにスクール水着を着せる胡桃は気が利いてますね。乳首規制があるSではスクール水着のほうが程よいH具合が楽しめるでしょう。そして胡桃の水着の股間から滴り落ちる水を見てあの時のことを思い出して想像を働かせてしまう遊佐美もいやらしくて良いです(笑)。ラストは自分のベッドで寝ていた胡桃がおもらしをしてしまいまた泣きつかれてしまいますが、さすがにこれは我慢出来なかったようです(笑)。

第4話。くるみの過去を知る美少女登場。昔のことは思い出したくないと怖がるくるみを強引に呼び出し、おもらしをしていたことを言って欲しくなければと、「『お姉ちゃん』って呼んでくれたら言わないでいてあげる♪この呼び方聞いたら『本当のお姉ちゃん』びっくりするよね」と膝を割りながら脅迫する姿がサディスティックですね(笑)。

最終回。初めて清菜と出会ったときも、おもらしをしてしまい、拭いてくれた清菜に惚れるようになったんですね。ずっと一緒にいてくれるか不安そうに聞く胡桃に、清菜は「おまじない」とおでこにキスをしてあげて、胡桃はこれで清菜との絆を確信するようになりました。「おまじない」と清菜がキスをするシーンは第1話でもありましたね。あの時は相手は遊佐美でした。
最後清菜と良い雰囲気になる遊佐美に、同じ「おまじない」をかけられている者同士、少しは心を許すようになったものの、やはりまだまだ胡桃は清菜を簡単に譲る気はないようですね。
母親が亡くなってから孤独を感じていた胡桃の心の闇も晴れ、深雪との仲も修復したようです。


清菜と遊佐美が結ばれそうになったけどやっぱり胡桃ちゃんも清菜を諦めてなくて、という女子同士の三角関係っぽいエンドで、深雪と胡桃が良い関係になっていきそうな雰囲気もあって、その後の様子は読者の想像に任せる……という感じのエンドでしたが、その後3人……あるいは4人含めてラブラブなオチになるのか、清菜×遊佐美、深雪×胡桃の2つのカップリングが出来て幸せになるか、その後の展開も気になります。

全話におもらしシーンがあるのが見所の作品ですが、一緒のクラスになっただけでも「神様清菜と一緒にいさせてくれてありがとう〜〜!!」とラブラブなヒロインの遊佐美が、実は最初はまだ、自分が清菜に「恋」をしていることにすら気付いていなくて、妹と名乗る胡桃が現れて清菜といちゃいちゃしたり、「私は……せなに恋してる」と、女の子同士でしかも姉妹でもごまかさず、ストレートに自分の気持ちを宣言する胡桃を見て、自分も清菜のことが恋愛対象として好きだと言うことに気付く様子や、最初は清菜以外に心を閉ざしていた胡桃ちゃんが徐々に遊佐美や深雪に心を開いていく様子なども面白かったです。


ちなみにおもらし百合といえばの「Super Love Potion」(ぢたま某)の紹介はこちら(爆)



この作者さんの作品としてはこちらの作品にも百合要素のある作品が3作収録されています。

「Touch up!」

百合度★★★☆☆

ちなみにおもらしネタは該当の百合作品にはありませんが、収録されてるヘテロ漫画のほうにあります(笑)。
こちらは18禁ということで、女子同士最後までHするシーンが含まれています。しかも「Natural Sick」は血のつながった双子姉妹の濃い絆。これは好きなんですよねえ〜。
上記の単行本の収録内容は原稿がちょっと古いので、中身の絵柄が表紙と違うという指摘もありますが、この時はこの時で良いものがあるんですよ。

例えばこの頃の絵柄はこんな感じ。
今の絵は2000年テイストでちょっとクールな感じがするんですが、90年代テイストの絵柄も悪くないと思います。今時の絵柄に比べればちょっとどんくさいと感じる人もいるかもしれませんが、人間味がある絵なんですよね。私はかなり好きです。