めがらにか
高槻ナギー
百合度★★★☆☆

いろんな作品のパロディとお色気、それに随所に織り込まれている百合シーンが目の保養になる漫画です。

冒頭「アイ・アム・アダルト!!」と決意するヒロインクロエは、中等部にあがったばかりの13歳。
通りすぎた美人女生徒小夜を見て「甘い……香り。大人の匂いだ」と見惚れてぽーっとしてしまいますが、気を失ってベッドの上で目が覚めた時側には小夜が。「どうしてここに!?でも何回見てもやっぱりキレイ……あぁシャンプー何使ってるのかな……」とまた見とれてしまいますが、小夜がいきなりベッドの上に上がってきて顔を近づけてきて「ああ……ダメ。センパイの吐息があたって……」ととろぉんとしてしまうクロエですが、その後いきなり小夜が魔法のようなもので攻撃してきて、自分もなんかよく分からんチビロボに頭に合体され、応戦してしまうことに。とりあえず殺されずにすんだクロエを見て小夜も「こんなイジリ甲斐のある素材が居たなんて……」と気に入ってしまい、以後は攻撃しなくなり介抱までしてくれることになります。

フードをかぶった少女黒間美々が他人をはねつけているのを見て、かつて1人ぼっちだったところを謎の女性に励ましてもらった記憶から、今度は自分が黒間さんの錆び付いた心のアクセル(←?)になってあげたいと後をつけていったクロエは、そこで猫に餌をあげてる黒間さんの姿を見つけ、「私と黒間さんは一生友達!記憶けしたってすぐ思い出しちゃうからね!!」と言い切って感激した黒間さんも「すごくうれしいの……」とフードの下から涙を流し、そこへやって来た通り魔に「ボクの友達に手を出したら許さないの……!」と速攻で倒して友情を確認します。
この辺はこちらに試し読みページが。

黒間さんに攻撃された少女ころんは記憶を失ってクロエの学校へ転校してきます。記憶を失ってもクロエのことが気になってしょうがないころんは、クロエの写真を見て赤くなったり、クロエに声をかけてもらったり、「リボンゆがんでるわよ」と密着されたりしてドキドキしてしまい、もつれて倒れたところ、クロエと一瞬キスをしてしまったようで、さらにドキドキしてしまいます。
自分を命を張って助けてくれたクロエをころんはますます好きになり、海辺でクロエのおっぱいを目の前で見て鼻血を吹いて、出回っているというクロエの大事なところが見えてる写真を持っている奴がいたら「写真ごと斬ってやるナリ」と言ってあげて、クロエも水着の胸をむにむに押し付けあって抱きついて嬉しそうですね。

やっぱりおすすめはころんのクロエへの慕いっぷりですね。描き下ろしのカバー下では、ヒロインなのに表紙を奪われたことをうらんで藁人形まで用意するものの、「憎しみと愛は表裏一体。これはこれでOKナリ!」ところんが自分を意識してくれることを喜ぶ4コマが載っていました。

いろんな作品のパロディ(4話の扉絵はまるっきり「マリア様がみてる」ですね)が入ってる……というかパロディの合間にストーリーを繋げてるような作品ですね。上のあらすじ紹介もなんだかむちゃくちゃですが、実際ストーリー自体がむちゃくちゃなんでしょうがない。各話もろくにつながってないし伏線とか回収する気も全然なさそうですしねえ……(笑)。そんなわけで展開がどっちに転ぶのかは予測がつきませんが、自称悪魔というチビキャラ(性別不明だけど一応男言葉。「まなつラビリンス」のクリオネみたいな感じ?)以外はメインで出てくる男キャラもおらず、ヘテロエンドの可能性はほとんどなさそう。
ちなみに単行本まだ未収録の雑誌掲載第6話でも男は登場時から死んでいて、クロエが黒間さんの裸を見たがってる展開でしたし、第7話で召喚した幽霊の女の子も「お詫びに私のパンツを見てください」と、クロエの前で自らスカートの裾をあげるちょっと百合っぽい展開でした。

ラストで作者さんが思いついて「マリア様がみてる」や「ストパニ」などの百合作品のパロディをやってくれれば百合エンドになる可能性も充分あるでしょうが、まあでもあんまし細かいことを気にせず、随所にある色っぽい百合シーンを気楽に読んだ方が楽しめるかもしれません。