さくらりちぇっと 2
(月見里中)百合度★★★★★(5.5)

海外からやってきたさくらが寂しくないよう、女子高生3人がさくらの家に温泉(りちぇっと)など宿泊施設まで取り付けて毎晩女子同士お風呂に入ったりお泊まりしたりしていちゃいちゃしてる4コマ漫画です。1巻の紹介はこちら

2巻では、いろいろ謎の多かったさくらの素性も分かって百合的にも大団円。描き下ろしの後日談、女子同士の結婚式は必見です(笑)。

描き下ろしの巻頭カラーページではお風呂でさくらの身体ををいちじくが洗ってあげるラブラブなシーンから2巻はスタートします。
体験入部することになったさくらのいろいろなユニフォームを見たいといちじくはカメラまで用意しようとしてしまいます。体験入部ということですが初体験は自分と……といちじくはあらぬ方向に考えがいってしまいます。
ソフトボールをモミモミするさくらを見て、「ウチのもやらかいのに……」と言って、いちじくは自分の胸をさくらに触って欲しいんですね。
テニス部ではさくらのアンスコまで被ってしまうのは強烈(笑)。
さくらが使ったうがい薬の残りを貰っても、それがさくらのエキス入りということで思わずゴクンと飲んでしまいます。
秀吉のように草履……ならぬアイスを口に入れて温めたものをさくらに食べさせようとするいちじくはほんとに濃い(笑)。
テレビが好きだと言うさくらのため、テレビ局を開設してしまいさくらへの愛をひたすら流し続けるいちじくがすごいですが、「百合」について学ぶコーナーでは何か妖しい内容を流していたようで、わんちゃんは真っ赤になってしまいます。

メイドとしてやってきた新キャラの水蓮もさくらにぞっこん。2号さんでいいからと言い寄ってきますが、寝所でさくらを食べようとして結構邪です(笑)。買った首輪は猫のためではなく、さくらに自分を縛ってもらうためだったらしい(笑)。
さくらの誕生日には自分の使用権をプレゼントしますが、いちじくと行動が被ってしまいます。

最終回直前で許婚の男に攫われたいちじく。実は攫った男はさくらにいちじくの護衛を命じていた依頼主だったということでさくらが逆らえない立場の人間だったんですが、わんちゃんの励ましもあり、さくらはやはりいちじくを助けようと、単身空から敵の根城に乗り込みます。
なぜそこまでするのかという男の問いに「友情です」と答えるものの、無事連れ帰ってから「本当は友情じゃなくて……」とさくらにキス。

そして巻末の後日談では、さくらと……つまり女子同士結婚できるという法律をいちじくが本当に作ってしまい、その1号になんとわんちゃんとこーちんがなってしまうという驚愕の後日談が!(笑)照れてるわんちゃんが可愛すぎですね。
もちろんさくらといちじくもその後すぐに挙式をしたがっているようです。あとがきコメントの中で、2人の結婚式姿も描かれていますね。
最高の百合エンドでした♪

雇われの身だった故、猛烈に求愛されながらも途中まで護衛の対象であるいちじくに天然を装っていたさくらが、任務から解き放たれた後はリミッターを解除し、前から好きだったいちじくにラブラブにアプローチしてくる展開がたまらないですね。
そして仲の良かったわんちゃんとこーちんが最後、女性同士で結婚式まですることになって「しあわせになってみよー」と言うこーちんにわんちゃんが照れながらも「あ……あたりまえでしょ……」と答えるラストの展開も素晴らしかったです!
最後女子同士結婚……ベタといえばベタなオチなんですが、1巻からずっと求愛し続けてきたいちじくの思いも通じたこともあって、なんか真面目に感動してしまった(笑)。

作者さんも最初それほど百合百合な展開になるとは思っていなかったらしいのですが、内容は全編百合百合でしたね。特に最後の盛り上がりはすごいので、是非1巻2巻まとめて読んでみてほしい作品です。