COMICリリィPLUS 01
公式
百合度★★★★★(5.5)

ライスリバー出版の百合アンソロジーです。
今回から「PLUS」がついてタイトルが変わりましたが、連載の内容などは引き継いでいるので中身は「COMICリリィVOL.3」からの続きですね。
内容も劇的に変化した、というわけではないです。ただ、劇的ではないにしろ内容はかなり良くなっていますね。これはタイトルを変えたことにも現れていると思うんですが、編集者の焦りにも近い意気込みがあったからではないかと個人的には思います。

毎回予約が開始するのがちょっと遅いんじゃないかとか言ってたら、今回はもうCOMICリリィプラス(2) の予約が開始してるんですね。これで発売日が過ぎてもなかなか届かないという人も減りそうですね。ちなみに私もさっそく予約を入れておきました(笑)。
多分前回まで書店はもちろんのこと、公式サイトでも推奨していたネット販売ですら買いにくかったという読者の声を編集者さんが反映してくれたと思うんですが、こういうところもちゃんと対応してくれて嬉しいです。

百合アンソロジーもいろいろ増えてきて、読者の目も厳しくなってきただろうし、生き残るのも難しくなってきたと思うんですが、編集者さんの方にも現状のままではなく、よりよくしていこうという気持ちがあり続ける限り、私たちも引き続き応援していきたいという気持ちになりますね。

今回は無印VOL.1以来となるこもだ先生が復帰されていて、無印VOL.1が特に好きだった私としては嬉しいところなんですが、このこもだ先生の作品が良いインパクトをアンソロジー全体に与えているように感じました。

以下各話紹介。
 ・「茜色の方程式」(杜講一郎・さくらあかみ)(GUNP)
新連載。メインの女子キャラ3人が、いつものGUNP作品に比べてもかなり可愛い印象があるのは私だけでしょうか?GUNP先生のオリジナルキャラがストレートに女子同士求愛しているので、余計可愛く見えたのかもしれませんね。「瞳のフォトグラフ」に引き続き今回の作品もカメラが小道具として出てくるんですが、道具に話が流されすぎず、あくまで女子同士の関係を描いているのが作品的にも良い方向に働いたと思います。

 ・「3つの嘘ー嘘の先にー」(沙垣長子)
最終話。やはり3話目はみかの嘘を含んだお話になりましたね。終始好きな女子との関係のことで悩んでいる悠華が可愛くて愛しく感じるこの作品でしたが、最後意中の娘あき子と結ばれて、笑顔が見れたのはやはり嬉しいですね。
沙垣長子先生の描く女子同士のキスシーンが無印VOL.1以来見れたのも良かったです(笑)。
新作が次号でも始まるらしいですが、こちらも本当に楽しみですね。

 ・「7日間の恋人」(柊圭)
前回ちらっと出てきた主人公のルームメイトのお話……とは言ってもお話はほとんど独立しています。
波乱展開も匂わせつつ、ラブラブな結末に導く展開の仕方が上手いなー。最初意識してなかったヒロインがドキドキするようになって、不安まで感じるようになっても最後落ち着いて愛情を伝えることが出来た心の変化も面白いです。

 ・「rapunzel」(こもだ)
今回一番目を引く作品かもしれません。結末は私の死ぬほど好きなゲーム「零〜紅い蝶〜」を想起してしまって、死ぬほど好きな作品と似た展開だと、どうしても後発の方の評価が辛くなってしまうんですが、この作品では女の子キャラの表現など、途中の過程に独特の美しさがあって良かったですね。初見では結末が少々唐突な気もしましたが、読み返してみると2人とも最初から少し病んでいたようにも見えます。しかし少しおかしくても、2人にとってそれが幸せの形なら、それで良いのかもしれませんね。
残酷なだけならつまらないんですが、美しさも共存しているから作品も映えているのでしょう。

 ・「ブルマーブルマニアックス」(剛田ナギ)
せっかく憧れの君にブルマについての講義してもらってるんだから楽しもうよ……と思うんですが、それが出来ないお馬鹿なヒロインだから可愛いのかもしれませんね。

 ・「円香と芽衣の秘密の工房」(TSUNE)
薬盛って先生が「んがっ」と眠ってしまうまでの一連の流れが妙な味があってツボった(笑)。

 ・「先生とわたしとポケベルと・・・」(おこさまランチ)
ポケベルというものがどういうものなのか私は良く分からないので(ちなみに世代的な問題ではない…笑)話がイマイチ分かってない部分もあるようなないような……。

 ・「えすとえむとえとせとらっ!」(楽時たらひ)
こちらこちらに作品のカットも紹介してくれていますが、今回は総勢6人の女の子がでてくる賑やかなお話。新連載ですね。
女の子らしい字のラブレターに思わずキュンとしてしまったんですが、これは誰かが仕掛けたということもあるんでしょうか(笑)。
勢いの良いヒロインが、正反対の大人しい相手の女の子に惹かれてしまう関係性が面白いですね。

カバー
 (椿あす)


相変わらず趣味に走っている椿あす先生のイラストが素敵です☆
私も水玉属性なんてのはなかったんですが、椿あす先生の百合イラストを見ているうちに「水玉いいかも……」と思うようになってきてしまったような気がする(笑)。
今回はタイトルロゴもデザインも一新してリニューアルされていますが、表紙が椿あす先生のままだったのは個人的には嬉しいです。


次回COMICリリィプラス(2)は6月下旬発売。amazonでは6月30日と出ました。注文を入れたらお届け予定日は7月2日と出ましたが……まあこんなところかな〜。以前BK1(クロネコメール便)で注文したことがあるんだけどこっちも結構遅れた(発売3日〜4日くらい後)し……。

次号では内村かなめ先生戻ってくるかどうか気になりますが、手術が終わったばかりだから無理はしない方が良いのかな……?他個人的には片岡みちる、楠見らんま、山斗各先生なども戻ってきて欲しいと思っていたりするんですがどうなりますことやら。


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