最果てのディアスタ(1)
琴音らんまる
百合度★★★☆☆(3.5)

以前メールで紹介していただいた作品です。
私は雑誌では途中から読んで、すごく良かったんで単行本は絶対買おうと思っていたんですが、ようやく出ましたね。楽しみにしていました♪
第1話と第2話は初めて読んだんですが、やっぱり面白かったですね。2人がキスをしてしまいそうになるシーンも目の保養になりました(笑)。

単行本では雑誌掲載時に比べて、加筆修正も多かったですね。丸々1ページ書き換えられているページもありました。もちろん描き下ろしもいろいろあります。

裏表紙、腕を回してる2人も良いですね。ひざまで割ってるし(笑)。

SFな展開も良いんですが、やっぱり個人的にはこの2人の関係がたまらない(笑)。

「大事な人に会いに行く」と、姉のレニに会うために8光年(!)も離れたところからリオがやってくるところから物語は始まります。
心配のあまりついてくるのを渋るレニですが「何でもするよ」という熱意と、「これでまた一緒に暮らせるね!」というリオの笑顔に負けて結局乗船させてしまうことに。
リオは最初、男の子であるかのように登場していたんですね。タオルで隠しもせずお風呂に入って性別が分かります(笑)。

レニと一緒にいたいものの、役に立たない自分が乗船しているとレニが馬鹿にされると気にして、必死で自分が出来る仕事を探したり、リオはほんとにレニに一途ですね。
そんなリオを、レニもお風呂で前を隠すようタオルをあてて気遣ったり何気ないところに優しさが滲み出ているのが良いですね。

無茶ばかりしているリオに、堅いレニは「船を降りて頂戴」と言って突き放してしまいます。「待ってってば!レニ!うそだよね?」とすがりつくリオですが、撤回しないレニに「オレは嬉しかったのに!二人の夢だったのに……あんな……」と1人涙を流していて切ない。
しかしレニも単に突き放したのではなく、リオのことが心配でキレイなだけでない世界を見せたくなく、リオを危ない目に巻き込まないために下船させようとしていたんですね。
しかし結局危ない目にあわせてしまい、「レニがそばにいれば、オレは楽しい」と笑顔で言うリオを見て、「リオはわたしが見てた方が安心」と考えなおして一緒に船にいることを許して、自分が指導してあげることを決意することになったのでした。
怒ってばかりいるレニのため、誕生日にケーキを用意して、「ずっと一緒だもん!これからも!」と言ってあげるリオと、レニとために身分証明書を用意してあげるレニの絆がめっちゃ良い感じですね。

いつものようにレニと一緒の布団で寝てるリオ。胸をおしつけ足でぎゅーっとレニを挟んで抱きしめててレニが苦しそう(笑)。
意外にレニより胸の大きいリオは、お姉ちゃんの服が着れません。無理矢理おっぱいを押し込もうと格闘するレニが面白い(笑)。
そんな中、美しさでレニに対抗心を燃やす女性が現れて、レニの秘密を探ろうとしますがリオの飼っていたこうもり猫に撃退されて一件落着?

描き下ろしでは、リオがレニにシュークリームをあげようとする4コマや、リオの妖艶な姿や、レニの珍しい和服姿が描かれていました。

絵柄が可愛い作品ですよね〜。これは私好み……というか誰が見ても可愛いと思えるタイプの絵柄なのではないでしょうか。

男性キャラとしては、乗員のうちに3人ほどリオ、レニを含む女子キャラに男子らしい邪な気持ちを持っている人間がいましたが、カバー裏で「モブ」だと断言されています(笑)。

公式サイトの紹介を引用しますと……
また会える、きっと宇宙の果てで…。人類が母なる星『ガイアス』から旅立って数世紀。辺境の国に生まれたレニは宇宙港で姉のレイナに出会い、客船『ファルシオン』に搭乗することに
雑誌掲載時、ヒロインのリオとレニの2人は、双子なんじゃないかと推測しながら読んでいたんですが、単行本を読んでもはっきりとは書かれていませんでしたね。しかし誕生日が同じで姉妹関係、リオは16になると言われているし第3話で誕生日になったレニも16歳、互いに名前で呼び合っている対等な関係、ということなんでやっぱり双子姉妹だと思うんですが……。妹のリオの方が先に16歳になっているようにも見える……?SF世界なので、あるいはメビウスのリングのように何か入り組んだ設定があるのかもしれませんが、ともあれどう見ても二卵性の双子姉妹な2人の関係はツボです。

ひたすら姉のレニに一途なリオを心配して、時に厳しく当たってしまったりもしてしまうものの、本当はリオのことを誰よりも思っているレニの関係が良かったです。
きっと2人は世界の果てまでも一緒に行くんでしょうね。

紹介してくれた人、ありがとうございました!