ソルフェージュ〜Sweet harmoney〜
(さわななお)
百合度★★★★★(5.0)

同名ゲームのコミカライズ。百合姫コミックスです。さわななお先生は百合姫生え抜きの新人さんの作品ですね。

単行本には、百合姫VOL.19までに掲載された4話までに加えて、続きの5話と番外編的な6話を描き下ろしで収録しています。単行本の実に3分の1くらいが描き下ろしですね。

6話では4コマ形式の番外編コメディが。雑誌ではほとんど出てこなかった未羽や織歌も登場しています。手を縛り目隠しをして、かぐらをプルプルさせて未羽はご満悦ですね(笑)。
すくね様はかぐらやまりなど、可愛い女の子の髪をひげにして楽しんでいます。ひげ百合……なかなか新しいジャンルかもしれない。

なにせ原作ゲームの絵柄が超絶に可愛いので、正直最初は比べてしまったところもあったんですが、最近はこの作者さんの描くキャラクターの独自の魅力が惹かれるようになってきました。

新人さんなんで絵柄とか、雑誌掲載時最初の方の設定の見せ方など発展途上なところはあったんですが、可愛くて好感が持てる作風ですよね。これからも頑張って欲しいものです。

以下各話紹介。
昔、チューターとしての契りを結んだすくね先輩は、ヒロインのことを忘れてしまっているようで……というお話です。

かぐらを慰めるちほや、つっかかってくるツンデレまりが良い感じ。
かぐらのことを心配してあげるちほちゃんが優しい。トレイにたくさんお昼ごはん乗せてバランスとるためわたわたしてる姿も可愛いですね♪やっぱりちほちゃん可愛いなー。ちほちゃんいちおし。大福持ってきてあげて優しい♪
第5話はすくねとの誤解の1つを、ちゃんと話し合いして解決することに。かぐらのため、必死で仲裁するちほちゃんの熱意が泣けます……。

あとがきでは作者さんがちほちゃんがお気に入りということが判明しますが、分かりますね。ちほちゃん可愛く描かれてますもん。ひょっとしたらこのコミカライズの結末があるとすれば、ちほちゃんエンドだったのかも……(笑)。

雑誌で最終話を迎えていないのに巻数表記が見当たらないんですが

1.最終話が単行本オンリーで掲載される。
2.サブタイトルが変わって続きがある。
3.百合姫掲載分の最後の話が最終話だった。

などと考えられるパターンを考えていましたが、答えは4番の「続きが掲載されているが最終話と言うには微妙」でした(汗)。
誤解の1つは解け、すくね様と近づくことが出来たかぐらですが、これを最終話と言うのは微妙ですね〜。一応すくね様には近づく事が出来たんで、第1部完というくらいにはまとまってますが。
2番の「サブタイトルが変わって続きがある」というパターンはどうでしょうね。「ソルフェージュ 〜La finale〜」と改題されて続くとか。でも雑誌未掲載分のエピソードを単行本に収録しちゃったから今更雑誌で連載再開というのも難しくなっちゃったんですよね。今後の予定が分からないのでなんともいえないのですが、気になります。
この単行本が売れて、続編を望む声が多く寄せられればあるいは……と思うのですが、難しいのでしょうかねえ。あとがきでも続きの話については触れられていないのですが、言いたくても言えないようにも見えて、作者さんの心境を思うと切なくなってしまいました。
百合作品の出版点数は増えて、最近では百合物件も取捨選択する時代になったなんて声がちらほら聞こえてくるんですが、取捨選択をするとなると、この作品とかあるいは「カルボナードクラウン」のような作品が消えていくってことなんですよ?確かに私も金銭的にも部屋の収納スペース的にも苦しいし、理屈ではそういう気持ちもよく分かるんですが、でも取捨選択していって消えていく作品も実際あるわけで、そういう作品を実際に読んでみるとそれはホント惜しいし、寂しいもんですよ。
良い作品がどんどん増えれば良いですが、実際は良い作品もじわじわ消えていっている現象も一方で起こっているので、安易に裾野を削ろうという考え方は私は共感出来ないんです。「美粋」の時も月刊が季刊になって……とか予兆なしにいきなり全部消えましたからね。
ありえない話だとは私も10数年前は思っていたんですが、この百合ジャンルというものは、消える時はいっぺんに全部消えることがありますからね。その辺の過去の歴史も頭に留めておいてほしいですね。最近百合好きになって昔を知らない人は特に。