コミック百合姫S VOL.13
公式
百合度★★★★★(5.5)

そんなわけで事実上の休刊が決まってしまって、正直かなり落ち込んでいるんですが、そうは言っても前向きに行動せねば何も意味がなくなってしまうので、なんとか気分を変えて明るく紹介していきたいです。
・「marriage black」(速瀬羽柴)
冒頭の出会いのシーンに続き、次のシーンも15で同い年と言ってるから回想シーンですね。前回リリシィアは16で結婚する話でしたから。
壁越しに撃ち合うシーンや、抱き合った際零れたリリシィアの涙がルーティエの涙になって浴槽に波紋が広がり、現在のシーンに変わる描写など、非常に映画的です。

ところでとても良い雰囲気の作品に下世話な感想でアレなんですが前回の2人の絡みのシーン、よく見るとリリシィアが双頭ディルドーをつけてルーティエを貫いたように見えるんだけど本当のところどうなんでしょう?

この作品は短期集中連載ということで、次回最終回っぽいですね。う〜む、惜しい。

・「ゆるゆり」(なもり
今回は第33話から……ってもう33話か!単行本3巻が同時発売!
冒頭をパッと見たとこ調理実習でもしてて女の子らしい……と思ったけど、よく見たら給食の配膳をしてただけだったのでした。給食……そういえば皆まだ(というか永遠に…笑)中学生なんですよね。
千歳の様子がおかしくて……という展開は以前のエイプリルフールネタが強烈に印象的だったのでオチはすぐ思いついてしまいましたが、ともあれ妹登場。妄想ばかりしてて誰とも結ばれる気配がなかった千歳ですが、双子百合という展開もあるかもしれませんね(笑)。

・「此花亭奇譚」(天乃咲哉)
今回は巻頭カラー。盆の踊りの途中、迷ってあの世に渡ってしまいそうになった柚を助けたのは、前回5話で出てきた幽霊少女ですね。
前回は三途の川の向こうまで連れて行ってしまいそうになった少女ですが、嫌がらずに自分に付き合ってくれたことが嬉しかったのでしょう。今回は逆に柚があの世へ行かないよう、導いてくれました。
櫻の持ち帰った桐へのおみやげはキツネ(多分桐の面影を感じたんでしょうね)の姿を残していなかったですが、「『初めて』を私にくれたことが何より嬉しい」と両端から飴をペロペロ舐めあって、ラブラブですね。さすがこの作品の中で唯一すでにデキているカップルだけある(笑)。
第7話の櫻は……あららすっぽんぽんですね。単行本では乳首の加筆などあったりするんでしょうか?とはいえ加筆されても、つるぺたの櫻の胸では興奮する人としない人は分かれるでしょうが(笑)。

・「flower*flower」(石見翔子)
単行本2巻が7月17日にいよいよ発売!この作品楽しみなんですよね。
前回危険を顧みず朱を助けようとしたニナを見て、兄さまも少し彼女のことを認めつつあるようですね。一方侍女少女はニナを守るため、何気に全く頑なに心を開いていないのも面白いです。この侍女もニナのことを強く想っている様子が端々に見られて面白いですね。この2人の関係に焦点を当てたエピソードなども今後あるかもしれませんね。
百合以外のファンタジー要素ってあまり興味のない私がこれくらいハマるのは珍しいことですね。石見先生の描くファンタジーには、他の作品にはない独特の面白さがあると思います。
ところであらすじの文がず〜っと「アディンガーラ」になってますが、「アディンガーラ」ですよね(笑)。

・「ふ〜ふ」(源久也)
ふ〜ふになったきなとすぅちゃんの次のステップは?という第3話。
きななのお姉ちゃんかなな登場。ラブラブだと分かっていながらも2人の仲を引っかきまわして遊んで、他所では女の子に手を出しては浮気で振られ……自由奔放ですね(笑)。
ラスト2、3ページでするようなこと(キス)を冒頭からしているネタとか、巻末でお姉ちゃんが勝手に新連載始めてるネタとか、すごく面白いんだけどこれは単行本にする際のことは全く考えてないような雑誌ネタっぽいですね(笑)。しかし先のことなど何も考えてないからこそ面白いのかも。

百合作品では結ばれるまでの過程は面白いけど、結ばれてからを描くのは難しいと言われることは多くて事実その通りなんですが、この作品はその壁を越えることが出来そうですね。ただ、これは誰にでも真似出来るような話ではなく、この作者さん独特の作風があってこそ出来る展開だと思います(笑)。類稀な才能を持っているのでしょう(笑)。

・「ふたりとふたり」(吉富昭仁
最終回。今回は受け攻めが逆転して、いつも入れていた方の女の子が唾液を口で受け止めるシーンなどがエロティックでした。
ところで亜由美×小夜子、麻美×亜由美、小夜子×恵子、そして麻美×恵子の間にも恋愛かそれに近い感情がある4人なんだけど、麻美×小夜子、亜由美×恵子の、クロスした関係には特にそういう感情がなさそうなのが、逆に変則的だなぁと思いました。4人ともそれぞれどの関係を取ってもラブラブ、という方が分かりやすくはあったんですが。
しかしラストでも言っているように、だからこそ彼女らは特別な関係、他にはない愛の形だったのでしょう。

・「カシオペア・ドルチェ」(高木信孝
毎回密かに楽しみにしている作品です。頭からっぽにして読める作品は良いですよね〜。
ハイジはエルザとオルガの関係に探りを入れるため、様子を盗み見ていたところベルンに捕まって……という展開の続きのはずですが、その時の展開は描かれておらず話が進んでいますね。一体何があったんでしょう?ハイジは何か知ったようですが……?エルザもベルンも何か秘密を抱えているようで、気になりますね。ひょっとしてエルザが誰彼構わずキスを許してしまうことや、オルガがキス魔なことに秘密があるとか?今さら(笑)。あるいはエルザも元々ドールだったりして。
ソニアのためいつでも帰って来れるようにしていて迎え入れたオルガは、エルザではなくソニアの方と結ばれる可能性も高くなりましたね。
女子同士キスするのも、人形がしゃべるのも、いつの間にか当たり前になっているのが面白いこの作品ですが、謎が解き明かされる日が来たりするのでしょうか。

・「おっかけ×girls」(石田敦子)
天海先輩をおっかける2人を、さらにひめかという少女がくっついて、おっかけ少女をさらに少女がおっかける構図になっていますが、この一方通行な関係はどこまで続くんでしょうね。この形を追求するのも面白いですが、果たしてそれで百合エンドと呼べるものになるのか謎だ(笑)。百合専門誌で連載するのは初めての作者さんということもあり、今後の展開が予測できません。

・「死神アリス」(いづみやおとは
ふーふーしてアーンさせるひなげしが珍しく甘い。「えぇ?」と赤くなる真崎も良いですね、しかしその後熱いものをどんどん口に運んでSMプレイに発展してしまうのはこの作品ならではかも(笑)。

・「会長と副会長」(袴田めら)
今回で最終回。侍姿の副会長が可愛すぎ!
この作品も面白かったなー。
私百合姫が届くと、まず最初にこの袴田めら先生の作品か、椿あす先生の作品から読んじゃうんですよね。設定も登場人物も多すぎず、話も絵柄もすっきりしていて非常に読みやすいから、真っ先に読みたくなってしまいます。

・「幼馴染と呼ばないで!」(黒柾志西)
静と後輩ちゃんむつみとの出会い、むつみは意外に気弱で、静かは意外としっかり者だったんですね……というか静は最初に登場した時は元々毅然としていましたか。すっかりアレな感じになってしまいましたが(笑)。
落ち込んでいたところを静に何気に慰められて、むつみは励まされたことでしょう。こういう時にかけてもらえる言葉は胸に響きますね。その際、恋心も芽生えたような……?
凛と桜の関係も気になりますが、果たして次回最終回なのかどうかが気になる……。

・「絶対少女アストライア」(東雲水生)
伊織の後ろでハァハァしてる夏芽という少女が怖い。
休刊に伴い次回最終回ということで寂しいですが、東雲先生は男性向けよりむしろ「百合姫Wildrose」の方に参加してみたら良い作品が出来るんじゃないかと思うんですが、実現しませんかねぇ。

・「むげんのみなもに」(高崎ゆうき)
今回はラブラブデートのお話……なんだけどやっぱり暗い影が。物忘れが激しいみなもに共感してしまいましたが、私も時間が早く過ぎているのでしょうか(汗)。

・「にゃんちゅー」(
初登場。思いっきり「トムとジェリー」なお話ですね(笑)。猫少女が一言もしゃべらないのもそれっぽい気が(笑)。
捕らえたネズミ少女(貧乳)を猫少女が思うがままにしてしまうシーンがエロかったり、その姿をみてもう1人のネズミ少女(巨乳)が嫉妬して自ら身体を差し出して誘う展開になったり、ネズミ少女(巨乳)がライバル視して思わず同じネズミ少女(貧乳)を殺ってしまいそうになってしまったりする関係性が面白かったです。
各キャラには名前もなくてシンプルな一方、関係性は面白い感じで入り組んでいて個性的ですね。

・「HONEY☆CRUSH」(椿あす
百合姫Sの顔だったこの作品もいよいよ最終回。
きょうちゃんと晴れて結ばれ、一緒に寝る時も向き合って顔を見つめあおうと幸せ一杯な冒頭のみつが微笑ましいですが、心が満たされたら成仏しなければいけない事実を思い出し、すでにみつが足元から消えかけているのに気がつきます。
みつが消えるのを防ぐため、「少し距離を置いてみる?」というきょうちゃんの言葉は何気ないですが、前後の感情を押し殺した表情が切なそうで印象的です……。
みつも、まどかとの時はそんなにまでなることはなかったんじゃないかと思うくらい泣きじゃくってしまいます。
そしてきょうちゃんの取った選択とは……。

ブラックコメディで始まったこの作品がこんな泣ける展開になるとは思いませんでした……。
百合姫Sが消えることもさることながら、この作品が最終回だというのが悲しさにさらに拍車をかけます……。

・「Yurihime Scoop Lamd」
実写版「マリア様がみてる」の紹介では、祐巳と祥子さまの連弾のシーンや、ロザリオをかけそうになってるシーンなどが見れます。


白銀のカルと蒼空の女王

プレゼントページでは「主人公のカルに仕えるプラウラとの関係性も要チェック」と紹介されています。


オオカミさんと七人の仲間たち

7月からアニメ化されるようですね。オオカミ少女と赤頭巾少女の親友関係が百合的な見所のようです。

・表紙(ブリキ
椿あす先生じゃないんですね。最終話掲載の今月までくらい表紙を務めれば良かったと思うんですが……「COMICリリィPLUS」の方の表紙も降板されましたし、最近なんだか急にお仕事をバタバタやめられていて心配です。


しかしそれはさておきブリキ先生の表紙もクオリティが高く、甘々で良い感じです。
サイトのこちらこちらなど百合絵も良いですね。


いよいよ残りあと1号!最終号VOL.14は9月18日発売です!
予告が全く載ってないんですが、やはり終了した連載が多いことや、休刊雑誌のお約束として、減ページは避けられないかもしれませんね……。でも私は絶対最後まで買い続けますよ!

以下まだ在庫のあるバックナンバー、百合姫S VOL.7の紹介はこちら。
VOL.12の紹介はこちら

■うーん、明るく前向きに書こうと思ったんだけど、後から見直してみるとやっぱり暗くなってる……正直まだショックから立ち直れてないんですよね。個人的には「美粋」のトラウマも思い出してしまったので特に落ち込みが大きいのかもしれません。
ここ数日でレビューした作品もいまいち暗いトーンになってしまってますが、作品がつまらないというわけではありませんので……。
しかし!数日したら絶対に立ち直りますよ!百合の陽はまた昇る!