最果てのディアスタ(2)
琴音らんまる
百合度★★★★☆(4.0)

双子っぽい姉妹の、お互いを想うしっかりとした絆や、相手を想って厳しくあたってしまうこともある反面、実はお互いに相手のことは片時も忘れられない存在なので、たまにじゃれてたりいちゃついてたりする姿がたまらない作品ですね。
あざといところがない作品なのであまり話題にはなっていないような気がするんですが、読んだ人は知ってる通り、これはとても良質な姉妹百合なSF作品なんですよね〜。

1巻では姉のレニに会いに来た妹のリオをレニが庇いリオもそれに応えるために努力して、2人で一緒にいられるようになった過程が良かったですが、今回2巻ではリオも精神的に成長して環境にも少し慣れ、今度は姉のレニを助けてあげる描写も増えました。一方的にどちらかが頼るのではなく、互いに足りない部分を補い合いながら、一緒の目的に向かってパートナーシップを深めていく過程が素晴らしいですね。
また、怪盗団を名乗って正体を隠すため制服を脱ぎ、2人で水着姿になってお宝を頂戴しに行くシーンなんかもコミカルで楽しかったです。

カバー下の描き下ろしでは、AAカップのブラがばれそうになったレニのピンチを救おうと、リオが自分のものだと言ってレニを庇いそうになる4コマが。リオはいつでもレニのことを守ろうとしてますね。
巻末の描き下ろし4コマでは、キャロルが何気に配属されたばかりのメイリンの世話をしてあげて、以後メイリンがキャロル先輩についていくようになるお話が。そういえばこの2人、水着コンテストの時もキャロルは一緒に出ようとメイリンを指名して誘い出したり、マキアートとリオが対峙している時も一緒に影から見守っていたりして、よく見るとつるんでいることが多いですが、やはり意外に深い仲だったんですね。

以下各話紹介を。
1巻でリオに恥かしい下着姿を見られてしまったキャロルですが、「いやがる私の身体を……アイツがムリヤリ!」などと記憶の中では強姦でもされたようになってるのが面白いですが、これは被害妄想というやつですね(笑)。
「あんな姿誰にも見せたことないのに……!」と恥かしさから怒りが治まらないキャロルは、刺客をリオにしむけますが難なくリオは撃退。
その強い姿を見てメイリン(1巻でリオに胸の大きい自分の制服を貸してくれた子ですね)は今までのように言われるがまま指示に従うのではなく、自分の考えで行動する大切さを見習うようになったようです。

リゾート惑星についた一行、レニの水着姿を楽しみにしてるリオが良いですね。胸が小さくてもやっぱり自分にとって大切な存在であるレニの水着姿は貴重なようです(笑)。

自分が欲しいコスモスコープの事を聞きたいのに、怖くて聞けなくてリオに代わりに頼んでくれるよう頼むレニ。その後コスモスコープを盗みに(!)行くのを手伝ってあげるリオが優しいですが、レニは(昔のように?)だんだんリオを頼るようになって、共存関係になってきましたね。さすが双子……っぽい(笑)。

盗みに入ったことが後にバレ、逮捕されそうになるレイナを「レニは渡さねェ!!」と必死で守るレニですが、相手を撃退する事が出来ず、結果的には助かったもののレニを自分で守れなかったことを激しく悔います。さらに何か知っている風のマキアートに「いつか彼女(レニ)はあなたの元を離れるでしょう」と言われ、レニを抱きしめるリオが不安を感じるのは、もう絶対にレニと離れ離れになりたくないからでしょう。

蜘蛛の化け物に捕らえられていた、イリスという子を救ったリオ。イリスは力強いレニに憧れて、「友達になってくれますか」と申し出、それに対しレニは友だちになる時はもうなっている、とイリスを受け入れる展開も良い感じなんですが……このイリスは残念ながら男の子かもしれません。まあ私はリオ×レニの双子(っぽい)姉妹の関係が一番気になるから脇は別にいいんですけどね……。

その後レニと一緒になったリオはなぜか小型宇宙船に2人で載せられて宇宙へ放り出されてしまい……?
レニにとっては、レイナと力を合わせて行ける「サイハテ」が目的地なんですね。今回も同衾してる2人の姿が見れました♪

2巻はここまで。雑誌掲載分ではこの後、イリスと一緒になったレニが、リオを巡って嫉妬して露骨に対抗心を燃やす展開も楽しめます♪

1巻も発売されて以来よく読み返しているんですが、やはりこの作品は良いですね。
姉妹の絆もしっかりしていますし、ここまでかなり面白い感じで進んでいます。SF的な世界観の謎も気になります。
まだ読んでない人は必見!

1巻の紹介はこちら