つぼみ VOL.7

百合度★★★★★(5.5)

つぼみVOL.7、いよいよ発売されましたね〜。
今回は吉富昭仁・玄鉄絢・宇河弘樹・鳴子ハナハル・黒星紅白・カトウハルアキ・西E田先生という、過去の「つぼみ」の表紙を手がけられた方々の描く描き下ろしカラーイラスト小冊子が付録でついていて豪華ですね。

玄鉄絢先生のカラーイラストがすさまじく色っぽいですね〜。半裸、あるいは全裸のイラストがほとんどというのがすごいですが(笑)裸で抱き合っていたりおっぱい触ってたり相手を脱がせていたり鼻にチューしてたり、破壊力満点です(笑)。
吉富昭仁先生のも女子同士舌と舌をくっつけていたりして結構エロい。
鳴子ハナハル先生のカラーピンナップはやっぱり美麗。欲情してスカートの中に顔を突っ込む女生徒がいたり、胸の大きい子が周りの女子から触られたり見られたり脇チラがあったり、やっぱりこれも色っぽいですね。
ティーンズラブ的な色っぽさとはまた違うんですが、かと言って男性的なギトギトしているということもなく、美麗な色っぽさが溢れてるカラーイラスト集でした♪

今回はつぼみから初のコミックス、「星川銀座四丁目」(玄鉄絢)、「エビスさんとホテイさん」(きづきあきら+サトウナンキ)、「しまいずむ」(吉富昭仁)の3タイトルが同時リリース!
「星川銀座四丁目」、「しまいずむ」の描き下ろしは色っぽかったですね〜。
「エビホテ」の後日談は予想外の視点でした(笑)。

VOL.7ではかがみふみを先生、ヤスダスズヒト先生が初参加。さらにはカバーは西E田先生が手がけられています。

他予定執筆陣は表紙によると……
磯本つよし、大朋めがね、カサハラテツロー、かずといずみ、きぎたつみ、玄鉄絢、コダマナオコ、縞野やえ、杉浦次郎、ナヲコ、藤が丘ユミチ、水谷フーカ、三谷知子、由多ちゆ、吉富昭仁
ということで由多ちゆさん、三谷知子さんという方が新たに参加されています。

さて本編の感想を。中でも大朋めがね先生の作品が良いなあと私は思ってしまっていたり……(あなたは違うって?まあまあいいじゃないですか好みは人それぞれなんだから…笑)。玄鉄絢先生の「星川銀座四丁目」はページ数は少なかったけど……すごかったです(笑)。
・「しまいずむ」(吉富昭仁
11話。意中(……だと思っている)の相手の写真をペロペロしてお姉ちゃんズが相変わらずしっかり変態ですが、満足そうですね。ペロペロしていた写真の子が隣にいる相手とも知らずに(笑)。
12話。夏の暑い日に暖房をかけて暖まるお話。素麺&夏祭りの話の後、一度冬服着てる話があったから、季節が一周しましたね。ということは、時間がちゃんと流れているなら第1話で12歳だった妹たちは中学にあがっているはずですが、サザエさん時空に入っているような気がします。
汗をちゅっちゅと吸ってるエロい妹たちですが、目が覚めてから「桜の汗、飲んじゃった」と言って赤くなって良い雰囲気。
芳子は遠い世界へ一人、旅立ってしまったようですね(笑)。


しまいずむ(1)
(吉富昭仁)
つぼみ発初の単行本1巻も同時発売!色っぽい描き下ろしが収録されています♪

・「ロンリーウルフ・ロンリーシープ」(水谷フーカ
前回までのアンデルセンシリーズも一区切り?今回からは連載が始まっていますね。名前も同じ、生年月日も近いから占いの結果も同じで、同じように一喜一憂しながら近づこうとしたり互いに遠慮して不安になったりする姿が微笑ましいですが、今後どうなっていくのか気になりますね。
外見は正反対なのに名前は一緒、内面は……?2人の同じところ、違うところに注目しながら今後も読んでいきたいですね。

「つぼみ」本誌には特に告知が見当たらないですが、まんが王情報によると、「この靴しりませんか?」という単行本が10月12日に発売されるようで、タイトルからしてこれはつぼみコミックス第2弾のようですね。うちのサイトでもちょいちょい取り上げていた、同じ作者さんによる「うのはな3姉妹(1)」も同時発売……ってあれ、12日だったっけ?7日かと思ってた。同時リリースにするために合わせたのかもしれませんね。どっちも買いますよ〜。

・「めとらば(前編)」(かずといずみ
忙しい小説家の女性が「お嫁さん」を娶ることになるお話。三つ指、割烹着、添い寝、添い風呂(?)、良い嫁っぷりですね(笑)。
かずといずみ先生の作品はところどころリアルだし超常現象などはない一応現実の話なんですが、展開の早さや、お嫁さん派遣システムなどを読むと、やはりファンタジーを感じさせる作風だなぁと感じました。

・「レンアイマンガ」(コダマナオコ)
今回は六本木でデート。作者さん自身は六本木の資料を一緒に撮りに行った……んじゃなくて女子編集者さんに送ってもらったって……ハルカなしの黒井先生化している?(笑)
スーパー、コンビニ、孤独死、「名作を生み出せるポテンシャルを秘めていると私は信じている」の自己中理論……黒井先生もハルカも、それぞれ共感するところが多い(笑)。今回も面白かったです。

・「タンデムLOVER」(カサハラテツロー
また世界観だけ同じで、登場人物などは全く別の第3話。スク水女子は定番なんだけど、それがロボットに搭乗して入水するというシチュエーションになると、なんともシュールな光景になりますね。操縦席の体勢上、自分の両脇に広げている女の子の足が震えているのを見て相手を気遣う描写も独特で良いですね。

・「なかよしにっき」(かがみふみを)
名前で呼び合う仲になりたいというテーマ自体はそんなに珍しくないですが、内気っ子が急に心の内をしゃべりだす唐突さとか、「いっせーのー」で一緒に名前を呼び合うと見せかけて自分は言わないで相手の声をじっくり聞く展開とか、ページをめくった最初のコマに現れる意外な展開が面白いですね。ネームの上手さを感じます。

かがみふみを先生は「えんまちゃん」という作品で良質の百合漫画を描いておられましたね。

が、今見て絶版になっていることに唖然。在庫復活するんでしょうか……?

・「Green.2話」(大朋めがね
恵に顔を寄せられてドキドキしてしまったことが頭から離れなくなってしまったヒロインのつぐみが可愛いなぁ。つぐみの側にいた友達の大沢さんは、つぐみのことが好きなんですね。それもすごく。つぐみが惹かれている恵に対しても「何なのよあの女。少しずつ私がいないと何も出来ない女に(つぐみが)なってきたのに」と真っ黒な優しさが痺れますね(笑)。「一緒にいるだけで幸せなんてウソ。つぐみの心も身体の隅々まで私の物にしたかったのに」と一途なところもキュンときます♪
脅しをかける際うっかり自分の内面を打ち明けてしまった少女と、さみしさから一緒にいるようになって、なんとなく結ばれたようなそうでもないような、そっけない締め方も好きです(笑)。

細かいところを言うと、前回と絵柄変わっとるやんとか男が絡むとか誰がしゃべってるのか分かりづらいコマが時々あるとか眼鏡っ子だらけでキャラクターの区別がつかないとか作風が志村貴子に似てたとか、指摘しようと思えばいろいろ出てくるんですが(笑)、しかし私はこの作者さんの描く百合漫画の雰囲気は大好きなんですよね〜。毎回1・2位を争うくらい。
賛否あると思うし私もこの人の作品の欠点を挙げろといわれれば簡単に挙げられるんですが、作品を読むとやっぱり……めちゃくちゃ良いんですよねえ。完全に感性だけで描いていると思われるという点では、少女漫画タイプの作家さんだと思うんですが、そこが私のツボにはまるのかもしれない。最初は志村貴子先生の作品と似ているところはあったんですが、私が好きなのはそういう部分ではなく、この作者さん固有の部分です。
単行本1冊出せるくらいのページ数は描いたと思うのですが、単行本が出るか出ないか……個人的には出て欲しいなあ。

こんな表紙の百合単行本が見れるかもしれないんですよ?(笑)

・「ニックネームアパート」(三谷知子)
そうか玄関に本を置くという手があったか(笑)。いやでも百合な本だとどうなんだろうなぁ(笑)。
この方は「フラッパー5月号」で「魔女っこと友達」、「まんがタイムスペシャル」7月号で「6月のサンタクロース」などの作品を描いた作家さんですね。

・「わんらぶ」(杉浦次郎
第2話。犬少女が愛犬モプコと分かって、夢子も気を許すようになって、ラブラブになってきましたね。まあ夢子は元々犬相手にラブレターを書くような女の子でしたし(笑)。しかし舐めキスは生々しい(笑)。

・「ロンサム・エコー 中編」(きぎたつみ
全3話ということで今回はまん中の話。
どうやら律子はピアノを師事していた女の人から逃げてこの学校まで来たようですね。山猫ちゃんと真剣で睨みあってるのが面白い(笑)。
この女性には逆らうことが出来ないようですが、関係が気になりますね。
それはそうと今回もちらっと出てきた双子ちゃん、作者さんの絵柄が向上しているせいだと思うんですが、初登場以来どんどん可愛くなってきますね(笑)。

・「エンドレスルーム」(藤が丘ユミチ)
第2話。自分の取った過去の行動に常に引け目を感じている河瀬は、ただのホテルの雑用にも天職を感じるひとでちゃんの天真爛漫な明るさには、新しい発見があったことでしょう。部屋も洗うけど女性の肌も洗ってしまうプロフェッショナルなひとでちゃんの、女子同士の色っぽいシーンも違和感なくストーリーに組み込んでありますね。

この人は「KISS」とかの少女漫画に載っていてもおかしくないような作風ですね。「つぼみ」には、いつも少女漫画誌で描いているわけではないけど、ここで描くと少女漫画風になる人が多いような気がします。

・「ガールズライド」(磯本つよし
水着でおんぶってなんかエロいですね(笑)。

・「ダーリン・ダーリン 後編」(縞野やえ)
お仕事を影ながら支えてあげることの出来たマキはあかねとのヨリも戻ってめでたしめでたし。
その後「なにして欲しい?」と聞いた後、「え…あ、うん」と赤い顔をしているマキを見てあかねがHしてほしいのを察してあげるが絶妙ですね(笑)。さらに「ごめん、今のは私が悪かった」と言ってお姫さま抱っこでソファまで運んで「ねぇ、どうして欲しい?」と色っぽく迫るシーンも良いですし、それを見て興奮したマキが「何これすごい!イヤイヤーって言ってるとこをムリヤリって感じでっ。だってその方が求められてるって感じがするんだもん」と言うセリフも深い(笑)。

・「わたしの花」(由多ちゆ)
短いお話なんですが、最初に抱きついてきた少女より、抱きつかれた少女の方が思い詰めていることがラストで分かったり、冒頭割れた鏡をいつまでも持ち続けていることが、ひとりの親友のことをずっと好きでい続ける性格と結びついていたりする伏線であることが分かったりして、何気ない風景の中にいろいろ詰まっていますね。

・「プライベート・レッスン」(ナヲコ
「大丈夫、取ったりしないよ」と言ってくれて、とりあえずとりこを羽田先輩に取られる心配はなくなったたまこですが、こうなると第3者がどうこうというより、2人の間での繋がりがどれくらいあるかが今後は重要になってきそうですね。

・「星川銀座四丁目」玄鉄絢
今回は小冊子の方もかなりクオリティの高い内容でしたし、多忙なせいか「星川銀座四丁目」本編のページ数は少ないですね。しかし今回はページ数少なくてもすごいことやってるお話なので、喰い足りなさはあまり感じられませんね。
乙女の入っているお風呂に湊先生が乱入(!)。そんな湊先生に臆する事もなく無邪気な乙女はボディソープを自分の身体に塗りつけて泡立て、にゅるんと湊先生の身体に自分の身体をこすり付けて洗ってあげて……ってこれウソじゃなくてホントにやってるんですよ?(笑)
条例的には……もうとっくにアウトっぽいです(笑)。

・「caterpillar&butterfly」玄鉄絢
今回は「星川銀座四丁目」が短めということで、以前「コミックハイ!」に掲載された読みきりも収録されています。「コミックハイ」を買いそびれていた人には丁度良いんじゃないでしょうかね。

自分の顧客の女性由比に恋をしている女性店員、三崎。綺麗な髪に惚れるあまりたくさん切れません。あまり切ってくれないことに物足りなさを感じながらも「似合ってる!可愛いよ!」と褒めちぎる三崎に、「三崎さんが言うんだったら安心です」と由比も三崎のことを信頼しています。
その後眼鏡をコンタクトにかえてやってきた由比に驚く三崎ですが、さなぎが蝶に変わるように、由比が変わっていくことや、自分と由比の関係が変わっていくことが怖くもあったんでしょう。
しかし次にやってきた由比は思いっきり髪を短く切ってくれと、明らかに誰かに振られた様子。今までやってきたことが間違いだったのかと悩みもする三崎ですが髪を切ってあげることにし、今度会った時には自分の気持ちを伝えようと決めるところでお話は終わっていました。
最後髪を短く切った由比の姿が画面に出てこないところが、今後の2人の関係も含めて想像出来る余地を残しているのが面白いですね。

家庭のご事情でしばらく他のお仕事はお休みされるらしい玄鉄絢先生ですが、「つぼみ」のお仕事だけは続けられるらしいということで、今回も玄鉄絢先生の作品が「つぼみ」だけでは読めます。
つぼみ発初の単行本1巻も同時発売!

星川銀座四丁目(1)
(玄鉄絢)
乙女が湊の素肌にキスする色っぽいシーンや、唇同士でキスするラブラブな描き下ろしが収録されています。雑誌掲載分も加筆修正が多いですね。

カラーイラスト小冊子(宇河弘樹鳴子ハナハル黒星紅白吉富昭仁玄鉄絢他)
皆歴代の「つぼみ」の表紙を飾った方々ばかりですが、再録はなく、すべて描き下ろしです。

・カラーイラスト(ヤスダスズヒト
「百合を描きたい描きたいとほうぼうで言ったり、自作に百合要素を上手く紛れ込ませたりしていた甲斐が有って、嬉しくも描かせていただく運びとなりました」との後書きコメントが嬉しいですね〜。
ヤスダスズヒト先生は「夜桜四重奏〜ヨザクラカルテット〜」「デュラララ!!」の挿絵などでえらく有名になってしまいましたが、昔「ピンキーコミック」で微百合要素のある漫画を描いていましたね。

ピンキーコミック
ヤスダ スズヒト

・カバー(西E田

やはり良い感じの表紙イラストに仕上がってきましたね。予想通り。
西E田先生はエロゲーの原画や、成人向けの雑誌の表紙などを手がけられている方ということで、やや私の趣向とは違う畑の人……のはずなんですが、なんか百合属性がピピっと感じられる人だったんですよね。百合を描いてくれたら良いのになぁと以前思っていたことがあります。私はエロゲーのイラストレーターなんてほとんど知らないはずなんですが名前はよく覚えていたし。


エビスさんとホテイさん
きづきあきら+サトウナンキ
今回の本誌には参加されていませんが、つぼみシリーズコミック第1弾のうちのひとつのこちらも要チェック!

公式サイトがプレオープンしましたね。
8月11日発売のVOL.7から隔月化になるということが正式に発表されています。今回は1200円ですが、これはVOL.7のみの特別定価で、隔月刊になってもお値段、ページ数は変わらないと書いてあるということはつまりVOL.8以降は980円に戻るようで、これは嬉しいですね。


1巻の紹介はこちら
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4巻の紹介はこちら
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