ヒメ・コイ
マシュー正木
百合度★★★★★(5.0)

自他共に認める女子好きの桜は、甘いラブを夢見て女子校に入ったものの、直球すぎる性格が災いして100戦100敗を誇る失恋女王に。
見かねた桜の祖母・神代理事長は恋のお勉強のため、桜を「ヒメ・コイ部」に任命!
自分の恋をひとまずお預け、幼馴染のみどりと一緒に百合っ子たちの恋を応援することになった桜。
失恋女王の恋愛相談、はたしてその命運はいかに――!?

カバー下、勝負パンツを選んでるものの見せる機会がない桜ですが、せめてカバー下でとみどりに見せて、みどりがノックアウトされてしまうお話が。ハート型の面積の少ないパンツを身につけているようですが、結構過激です。みどりが鼻血を出してしまうのももっともでしょう(笑)。

各話合間には描き下ろしでキャラクター図鑑が。
みどりの好きなもの欄が「桜」となってるのが何気にすごい(笑)。趣味も「桜の世話」ということでラブラブなんですよね。本編では「ツン」だけで「デレ」る機会がなかったのが惜しかった(笑)。
あやめを投げ飛ばす菜の花ですが、そういえば菜の花の方が随分小さかったんですね。キャラクター図鑑を見ると良く分かります。

巻末にはファンタジー風の世界で、勇者桜が苦難を乗り越えた末伝説のパンツを手に入れたり、病気で長くない命の桜が看護婦さんにおっぱいを見せてもらって生きる希望を手に入れるお話(めっちゃ感動的です!…笑)などが(笑)。
そして急に真面目になってみどりが、「あなたは……私のことどう思ってるの……?」と桜に聞いて桜も「みどり……私……」と良い雰囲気になって……。後はだいたい予想出来るかもしれません(笑)。
最初に女子が女子を好きになった時に、それがが「良い」とか「悪い」とか悩んでしまうことはありうる話だし創作作品としてそういう題材が取り上げられるのは自然な流れですが、だからといっていつまでも「良いか悪いか」延々悩み続ける必要はないし、それが落ち着いたら今度はもっと積極的にアプローチしていく過程を前向きに考えていきたいですよね。
その点この作品は「女の子を恋する女の子を応援する女の子たち」という題材を使って、女子同士の恋愛が「良いか悪いか」という葛藤から一歩前進した部分が描かれている部分がポイント高いです。
話自体は単純なものなんですが、女子が女子を好きになる姿が自然に描かれていて、応援する女の子の姿も自然な雰囲気が漂っているのが読んでいて心地よいと思うんですよね。

ヒロインの桜とヒメコイ部を一緒に結成している親友のみどりが、実はさくらが好きだった……というか最初の方ではみどりがさくらのことを好きだったことは読者にも伏せて描かれていたんですよね。
途中からは、「好きよ!私は桜が好きよ!」と直接本人には言えないものの内心では猛烈に求愛していて、他に桜にアタックしてくる風紀委員長にも「桜に近づいたり弁当渡したり…私に隠れてあの子にそういうことされるの……困るのよね!」と詰め寄ったり、恋心を読者にも隠していた最初の方を忘れてしまうほど、途中からみどりが桜ラブな様子が激しく描かれるのも可愛いですね。

ぱんつ描写は多いですが、萌え系じゃなくてコメディタッチであっけらかーんと明るく描かれているので、エロいというより可愛くて面白い(笑)。

個人的にはキャラクターの顔の黒目が小さくて、逆に白目部分の面積大きいのが可愛いなあと思うんですがどうでしょう?(笑)

正木マシュー先生は同人誌でもこれとかこれとか百合な作品をいろいろ出してらっしゃるようですが、こういうのも「百合姫Collection」に今後収録されないかなぁなどと期待してしまいますね。