しまいずむ
吉富昭仁
百合度★★★★★(5.5)

百合好きにもお馴染みの吉富昭仁先生の百合単行本が「つぼみ」発初のコミックスとして登場です!
試し読みページがこちらに

タイトルから姉妹百合を期待される方もいるかもしれませんが、2組の姉妹が交差する形で相手の妹を好きになっていて……と見せかけてお姉ちゃん同士、妹同士でくっつきそうな雰囲気がめちゃくちゃ漂っているので、姉妹百合ではないところがミソですね。

「私…遥かにならなんでも言えるし、何も隠してない。大親友だから…」
「女の子が女の子を好きになるのって、ヘンなのかな」
「同じ女の子だからこそ壁なんかないんだよ。だったら超えてみる?遥の言う壁とやらを」
「ね…ねえ…キス…してみよっか…」
「えっちな声…気持ちいいの?」
「やっぱりヘンだよ。友達同士でこんなことするなんて……」
「でも…遥となら全然平気」
「ちょんまげにしてたの、私なんだけど」
「千切りはあるのに…どうしてキャベツの万切りはないの?」
「遥の脚、ぺろぺろさせてくんない?」
「は……生えてないもん!」
「キスしちゃうぞこのハゲ!てゆーかキスさせろハゲ!」
等々、名セリフが目白押しの作品ですね(笑)。

描き下ろしはよく見るとタイトルも第1話の「おとまり」(←単行本化に際して第1話にサブタイトルがつきました)にかけて「ぞくおとまり」となっていますし、第1話の後日談のようですね。
というわけで、桜と遥の胸の大きさを見比べるために、芳佳が一緒にお風呂に入っている遥の裸の胸をガン見する展開に♪「ほら手どけて。見てあげるから」「近っ!近いよ!!」とやりとりをする2人が面白いですね。芳佳が滑って裸の遥のおっぱいに顔を突っ込んでしまうお約束の展開も良いです♪
その後は遥も反撃して芳佳のおっぱいを見ようとしますが、急に意識して恥かしくなってしまう2人が初々しい♪

巻末には作者さんの代わりに書いた芳佳の桜への愛を綴ったあとがきがあるんですが、「桜ちゃんのまんぎりぎりぎりまんぎりほっぺたを食べたいです.ヨダレも飲みたい」などと書き殴っていてなんか怖い感じ(笑)。
しかし下の方で「遥ちゃん」と書きかけて塗りつぶしてるのは何か大切なことを言おうとしたような形跡ですよね。
裏表紙に映ってたのはキャベツの皿だったのか。千切りキャベツが9皿+あとがきにある1皿でまんぎりキャベツ……って芸は細かいけど意味が良く分かりません(笑)。
カバー下の「どきどき性格診断!!」もなあ……そもそもこれどこからスタートすりゃいいの?どうやって使うのかよく分かりません(笑)。

女子4人が四画関係をやっている話は百合姫でも「ふたりとふたり」という連載でやっていましたが、こちらは明らかに結末が違いそうですよね。ノリもかなり違います。女子同士エロいことをしているのは同じですが(笑)。
カップリングはもうあの2人とあの2人で決まりかな〜と読者には分かってしまうんですが、分かってもやっぱり2人+2人のいちゃいちゃぐだぐだしたやりとりが楽しめる作品ですよね。
第1話。それぞれの姉が相手の妹に目をつけて一緒にお風呂に入ろうと誘ったり、「いじりたくなる」と欲望を語ったりするものの、相手の姉に阻止されたり、妹同士の方が仲良く結局お風呂は妹同士の方が仲良くて結局お風呂は妹同士、姉同士になってしまったり、妹たちのお風呂を覗こうとしたりして面白いですね。

第2話。よく見ると扉絵の新聞紙に映っているお姉ちゃん2人が容疑者の写真みたいに写っていて面白い。そんな2人は本編でもお互いの妹のぱんつの柄を情報交換して萌えていたりしてやっぱり変態なのでした(笑)。大恐慌を潤してあげるというお姉ちゃんは経済のことはまるで考えておらず、潤したいのは妹の新聞紙で覆われた部分の中身のことばかりなんですね。

第3話。相手の妹の脚を見て欲情してしまった芳子は、代わりに姉の遥に脚をすりすりさせてほしいとお願いします。代わりに芳子が妹にさせてもらったら大変だと自分の脚を差し出すことになり、お互いの自分の妹の真似をしていたらすっかりそのプレイにハマってしまい、本気になってキスをしようとしてしまいそうになるお姉ちゃん達が良いですね。

第4話。相手の妹の生着替えを見たがるお姉ちゃんたちが相変わらず邪ですが、妹たちは素麺を両端から食べあい、麺がつながっていたら「当たり」だと、女子同士普通にキスをしていてるのが何気にすごい!
妹同士の方が関係が先に進んでいるようにも見えますね。
お姉ちゃんたちの目は再び<●><●>になってしまいます(笑)。お姉ちゃんたちは早速意中の子とやってみるものの縁がないのか全部失敗。最後に何気なく取った麺を食べたらお姉ちゃん同士で一発で当たってしまい、さあキスするか……となるものの「なんつーか、芳子とすんのは照れくさい」と止めてしまうのが妙に生々しくて面白い(笑)。

第5話では肝試しで意中の妹を自分に抱きつかせようとするもののことごとく失敗するお姉ちゃん達。思い返してみると、2人とも初めて会って恋をしたと思っていたお互いの妹たちの姿はお互いの姿だったことに気付き、頭が混乱してきますが、そろそろお姉ちゃん同士のフラグが本格的になってきました。
ともあれ妹たちにほっぺに「ちゅー」してもらったお姉ちゃん達は大喜びで、とりあえず幸せな気分になったようです。

第6話。桜の足を舐めたい(!)けど出来ないからと、代わりに遥の足を口に含んでしまう芳子と、させてしまう遥がすごい(笑)。足をすりすりする話は3話でもやったような気がしましたが、あの時はよく見ると結局未遂に終わっていたのでした。今回はほんとにやっています(笑)。
芳子に足を舐められてしまいえっちな声を出してしまう遥。「気持ちいいの?」と聞かれても「やっぱりヘンだよ、友達同士でこんなことするなんて……」と息を切らしながらもなんとか返事をするのですが「でも……遥となら全然平気。ひょっとして私たち……」と肝心なことを言い出そうとしたところで妹達が入ってきてしまいます。

第7話。今度は胸をモミモミしたくなったという芳子の願望を叶えるため、また遥がさせてあげることに。なんでもさせてあげてますね。またえっちなこえを出す遥に芳子もドキドキしてしまい「キスしてみよっか……」とついに……というところで再び妹が来てやはりお開きに(笑)。
足を舐めても、胸を揉んでも、キスしても抵抗がなさそうなお姉ちゃんたちが結ばれるのは時間の問題のようですね(笑)。

8話。「じゃあ脱ごうか。越えてみるんでしょ?性の壁を。つきあってあげるから」と迫る芳子にドキドキな展開……かと思いきやその後の怒涛の展開に笑った。

10話。「もう私のものだもーん」と桜を抱きしめる芳子に、顔めがけて飛び蹴りを食らわす舞が怖い(危険なので真似しないように…笑)。姉妹同士の関係は容赦ないですね(笑)。
お姉ちゃん同士もガチですが、妹同士はそれ以上にガチですね。
「しばらく…こーしてていい?」と最後遥の膝枕で休む芳子に遥も「うん」と頷いて、お姉ちゃん同士でも良い感じのところで1巻本編は終わっていました。

小学生の妹がいるのでなんとなく年上のイメージがありますが、お姉ちゃんたちもまだ14歳の中学生なんですよね。「星川銀座四丁目」の方はリアルタイムでキャラクターが年をとっていくので最初小学生だった乙女は中学にあがりましたが、この作品は季節がゆっくり流れているからか、最初14歳だった遥が1巻最後の第10話でも「まだ14歳だよ!」と言っていて1巻では年を取っていません。当分の間、12歳と14歳の女子同士のエロ〜いいちゃいちゃやりとりが見られそうですね(笑)。

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