星川銀座四丁目
玄鉄絢
百合度★★★★★(5.5)

玄鉄絢先生の実に4年ぶりの新作単行本がつぼみ発初のコミックスで登場です。
試し読みページがこちらに

「少女セクト」も一部危ない幼い子が女子同士Hしてたり危ないところがあったんですが、今回の主人公は小学生の女の子(最後の話で一応中学にあがりますが)と小学校で児童に教えている女の先生ということで、やっぱりちょっぴり危ないです(笑)。

最初は家庭の事情から登校拒否になってしまった小学生乙女が、正義感溢れる湊先生に家に引き取ってもらって……と思ったら湊先生は、乙女を引き取って将来は養子にまでして一緒に暮らしたがっている熱意だけはしっかりあるものの、根は意外とダメっ子なことが分かり、ダメな部分を知って逆に乙女が精神的に強くなっていったりやっぱり子供らしいところがあったり、お互い自立心があるようなないような、依存心はやっぱりあるような……こちらの意味でも危うい関係です(笑)。

乙女とえっちしたいと思う湊先生、そしてそれを受け入れたい乙女、しかし2人の間には年齢の壁が……。この問題はどう解決されていくんでしょうね?作中で乙女は「つぼみ」の刊行に合わせて成長していますが、果たして高校を卒業する6年後まで待って、それから結ばれることになるのか……。
でも5話では「誰にもナイショだよ」と言いつつ湊先生は乙女にキスもしてしまいましたし、これも条例的にアウトっぽいんですよね。ということは必ずしも条例を守って6年間待ち続けることになるとは限らない……?
やっぱり皆さんも気になるところではないでしょうか(笑)。

公式サイトによると
ワケアリ小学生・乙女ちゃんとダメっ子先生・湊さんはとある事情から共同生活を始めたばかり。手作りおかゆに妄想水着、最終兵器チョコにダブルベッド…。ムフフ後日談描き下ろしも入った年の差同性同棲物語、やさしくほんわり登場です。
ということで、描き下ろしは乙女が湊にちゅーをしてもらおうとおねだりしまくる、やっぱり「ムフフ」なエピソードでした(笑)。
結構ページ数も多いですね。
なかなかちゅーをしてくれない湊に業を煮やし、自分から湊の裸の背中に「ちゅううううっ」っと強くキスをしてキスマークをつけたり「どこでも先生のして欲しいとこにするよ?ふとももの内側とか?いつかあたしにもキスマーク付けてね」と無邪気に言う小悪魔な乙女のドキドキ発言に、湊先生が真っ赤になってしまうのも納得です♪

各話合間には描き下ろしカットが。
湊が乙女とクリスマスにカップルプランでお泊りに来た時のエピソードや、乙女が編んだ腹巻を湊が実際に着てみるエピソードなども収録されていました♪

あとがきコメントのところのカットの、上半身裸で額をくっつけあっているイラストもすごく色っぽい……というかやっぱり危ない感じで良いですね(笑)。
巻末には乙女自作の、ちゅーしたらスタンプをもらえる、「ちゅースタンプカード」も付いてきます(笑)。

個人的にはこの作品は玄鉄絢先生の作品の中では「少女セクト」以来の傑作シリーズだと思ってるんですが……よく考えたら玄鉄絢名義の単行本が出るのは「少女セクト」以来だったんですよね。
お仕事自体は結構こなされているのに、イラストや雑誌のゲストなどで寄稿されることが多くて、単独名義の単行本が出るのはめちゃくちゃ久しぶりだったのでした。目玉ゲストなどで呼ばれる機会が多いのは作家さんの実力が申し分なくてネームバリューがある証拠なので、全く悲観的な話というわけではないんですが、単独名義の単行本が約4年半ぶりになってしまったというのは、やはりファンとしてはちょっともったいない気もしてしまいます。
しかしやはり玄鉄絢先生の単行本は良いですよね〜。装丁も絵柄も綺麗ですし、玄鉄絢先生は単行本化の際、結構あれこれ描き足してくれるんですよね。4年ぶりの新作単行本も、いろいろ充実していました♪
第1話。1ページ目の一番下の湊先生のアップは修正が入っていますね。「つぼみ」掲載分の絵も悪くなかったけど、玄鉄絢先生の絵柄としてはちょっと前の絵柄のものだったので、最近の描き方にして統一したのでしょう。

家庭環境に問題を抱えている女生徒乙女を自分の家に引き取った湊先生。家に帰ってくるなり乙女を抱きしめたまま離せなくなってしまったり、自分と同じ苗字にしようなどと将来のことを語ったりとラブラブな時間を過ごすのですが、実は先生のほうも学校に行ってないことをある日知ってしまいます。乙女と会えないから学校へ行くのが嫌だと言う先生もズレてますが、それを責める乙女の言葉も「どうして学校へ行かないの!?」ではなく「どうしてあたしと一緒にいてくれないの!?」ということで2人ともズレてるのが面白いです。結局先生のことを放っておけなくなった乙女も学校へいくことになって結果オーライ?
豆テストは当然「ア・イ・シ・テ・ル」と言わせたかったんでしょうね。
しかしテストの答案の学年を見るどうやら乙女は小学生のようで、結構危ない年の差です(笑)。

第2話。細かい話ですが車の予算で「つぼみ」では「三百万」となってたのが単行本では「300万」と表記が変わっています。

お風呂上りに急に裸で目の前に現れたり、パンツ一枚で膝を割って身体の上に乗ってきたり、食べてるアイスを横から取って食べたり、一緒にお風呂に入ってきたり、無防備にくっついてくる乙女はまだ小学6年生ということで、意図的というよりは無意識の行動なんでしょうが、乙女との甘いロマンスを夢見ている先生はドキドキしっぱなしの生活ですね。相手が無意識なのに、自分は意識しまくりというところがリアルで怖いなぁ(笑)。

第3話。クリスマスイブということで、もじもじしながら意識しまくりな湊先生が面白いですね。学校で「先生の奥さんみたい」と言われた乙女はイブの夜一緒の布団で同衾しながら、じっと見つめあい、キスしそうになります。
このシーン、お互い意識しまくりで時計の音や蛇口の水の音、さらにお互いの息遣いまで聞こえてしまうくらい言葉もなく静かになって、真剣にキスをしようとしてる描写が良すぎです!
相手が小学生ということで自制を聞かせた湊先生ですが、乙女の方はキスをしてもらいたかったんですね。キスしてくれなかった湊先生の気持ちを疑う乙女ですが、しかし先生はキスだけじゃなく「乙女とえっちしたい!」とまでうっかり言ってしまい、今度は乙女の方が真っ赤になって眠れなくなってしまいます。やはり小学生の乙女はそこまでは考えてなかったようで、この辺の無邪気さが危うい!(笑)

第4話。「キスくらいいいじゃんー」と先生に迫る乙女が可愛すぎですね。乙女が持ってるのはイエス・ノー枕というらしいですが、イエスを出しているということはつまり……HもOKということ!(笑)
自分を好きな理由は「うちの6年生の中では乙女が一番可愛いよ」と語る先生。ツッコミどころもある発言なんですが、生々しいだけにリアリティがあって、乙女も嬉しく思ってしまったんでしょうね。
甘いバレンタインネタ……と思いきや乙女の歯ぶ飛ぶ惨事に(笑)。

第5話。観月は一見心配しているように見えて、実は焼き餅を焼いているだけだったようですね。前回も乙女には牽制しまくりでしたし(笑)。
中学に進級した乙女。中学に上がった記念という事もあるんでしょうか、今回は湊と乙女がキスしまくり(!)で大人の階段を着実に登っているようです。大きいダブルベッドまで買ってしまっていて、湊と乙女が身体の関係も持つ日も来るのかも?(笑)

どっちかがしっかりしてるとどっちかがダメになってしまうこともあるし、大人の教師と子供の生徒、女同士という関係もあっていろいろ大変な2人ですが、恋人、家族として一緒になりたいという気持ちが随所に見られて、暖かい気持ちにさせてくれる作品ですね。

玄鉄絢先生は家の事情でしばらくお休みされるとのことですが、つぼみに連載しているこの「星川銀座四丁目」だけはその間も続けられるようで、それだけ玄鉄絢先生がこの作品にかけているのが分かりますね。







ちなみに傘が2本あるのにわざわざ相合傘をしている2人が楽しい「つぼみ」VOL.2の表紙も、よく見ると乙女と湊先生なんですね。髪型が違うから意外に気付かなかった人が多いかもしれません。

神のように素晴らしい伝説のHあり百合「少女セクト」1巻の紹介はこちら。
2巻の紹介はこちら