ふたりとふたり
吉富昭仁
百合度★★★★★

やっぱりこれエロいなぁ。百合姫Sの中でも一番エロい連載だったんじゃないでしょうか?百合姫本誌と合わせても…他にこれくらいエロい百合の連載ってあったでしょうか?ちょっと思いつきません。「百合姫Wildrose」収録作品に匹敵するエロさですね。ただ「百合姫Wildrose」に比べれば、女性的なエロさではなく男性的なエロさも少し含まれている…のかな?

しかし「しまいずむ」とは違って変態要素はほとんどなく、むしろこの作品はしっとりした雰囲気が漂っているんですよね。「オクターヴ」みたいな…というと言い過ぎかもしれませんが、今日読み返していたらそれに近いような雰囲気を感じてしまいました。
男が全く絡まない…というか登場すらしないのは「オクターヴ」とは違いますね。

描き下ろしではその後の4人の姿が。
熱い日でも昼間からエッチしてる2人が若いですが(笑)、そこへ麻美さんが。エッチをする2人をじっくり眺めつつ「めちゃカワイイ…」と自分も参加して3人でエッチすることに。(!)
その状況を羨ましがるものの仕事してるため手が離せない恵子。急いで帰ってきたものの終わってしまい普通に夕食を食べてる3人にがっかりする恵子ですが、結局食後に3人でカワイがってもらえると聞いて嬉しそうで良かったですね。
乳首規制もちょっぴり緩和されてます(笑)。

この作品はタイトルにもあるとおり、女性4人が特別な形で結ばれるのが特徴です。
「しまいずむ」の方はなんとなくあの2人とあの2人がそれぞれ結ばれそう…というのが想像つくんですが、この作品の場合はほんとに4人で恋愛が成立していますね。
この4人はの関係は等しくはないかなぁと雑誌掲載時は思っていたんですが、読みきりを読むと麻美さんが小夜子にキスをするシーンがあるし(まあ恵子は「それは反則だ!」とか言ってますが…笑)、やはり4人の間にはそれぞれ、他の人とはない、セックス関係も含めて許容出来るような、特別な絆があるんですね。

モノガミー主義の人には合わないと思いますが、ポリガミーな恋愛もOKな人にはかなりおすすめですよ。
私も誰か寂しい思いをすることがないなら、ポリガミーな恋愛も全然OKなタイプなんですが、複数カップルで結ばれる場合は出来れば全員が等しく愛し合っているのが理想です。読みきりを読むと特に、4人がそういう関係にあることがわかって、かなり私の理想に近い関係であることがわかりましたね。
同じ学校の同じ寮の同じ部屋で暮らす2人、亜由美と小夜子にはそれぞれ年上の女の人の恋人、麻美と恵子がいた……というお話。それぞれ裸で絡み合い胸を吸ったり唾液を飲ませたり、第1回から濃厚にセックスまでしています。しかし亜由美の恋人が女性だと知った小夜子は泣き出してしまい、「だったら告白しとけば良かった……亜由美のことずっと好きだったから……」と言い出してしまいます。

お互い女性の恋人を紹介しあったその夜、いつものように規則で(←!)一緒にお風呂に入る亜由美と小夜子ですが、その日は思うところがあったようで、「洗いっこしてみない?」と言い出してそのまま2人で足の指を口に含んだり裸のまま体を折り重ねてキスしてしまったり……。今回も思いっきりエロティックな展開でした。

お風呂場で押し倒す形になってしまって、裸で抱き合いキスまでしてしまった亜由美と小夜子。翌朝も同衾していていってらっしゃいのキスもして、夜はホントにHまでしてしまって、戻れない関係になってしまったようですね。そんな2人を見てすぐに関係を見抜いてしまうもののなぜか怒る気にはなれない恵子。
今度4人で会おうと言い出した麻美に、恵子、そして亜由美と小夜子は……。

女子たちが見ている前で、攻めの女子が受けの女の子にHなことを始めてしまうシチュエーションがえろい(笑)。突然の弥生時代には笑ったけど、年下の2人はつっこまないんですね(笑)。
自分たちも昔、(女の)恋人がいたのにセックスをしてしまったことがあるから年下の2人のことも許すという年上の2人、「ただし……」と出す条件とは自分たちともこれまでどおり付き合って欲しいということだったのでした。
受け攻めが逆転して、いつも入れていた方の女の子が唾液を口で受け止めるシーンなどがエロティック。

表紙の折り返しのところにある、亜由美と小夜子が上下反転の姿勢でキスをしようとしてる絵は色っぽいなぁ。
扉絵や、表4イラストでも、それぞれがシーツの中で裸で寄り添っている絵が描かれていて、こちらも色っぽいですね〜。
ただ、表4…つまり裏表紙で裸で抱き合っている絵があるのでレジ持ってくのが少々恥かしい感じになりましたが(笑)。

前回の百合姫コミックス「熱帯少女」のような夏というテーマによる縛りは今回はないんですが、見たとこ全部夏っぽく見えますね。ただ夏がテーマになってないだけで。

ラストでも言っているように、彼女らは特別な関係、他にはない愛の形だったのでしょう。
4人ともこの関係に満足して幸せに暮らすことが出来ることになって、結局は皆幸せになれたことが一番重要なんですね。

「熱帯少女」の紹介はこちら
「しまいずむ」の紹介はこちら
「BLUE DROP」の紹介はこちら