ささめきこと(7)
いけだたかし
百合度★★★★★(5.5)

いけだたかし先生の「ささめきこと」ももう7巻。しかし巻末のコメントによると、本編はあと2巻分くらいということで、もうそろそろクライマックスに向けてカウントダウンが始まってきて、ますます目が離せなくなってきました。

今回7巻には、巻末にいけだたかし先生と志村貴子先生の対談も収録されています。
いけだだかし先生が「青い花」に啓発されて「ささめきこと」を描くことになったというエピソードは、ファンならご存知の方も多いでしょう。
そういう意味でも今回の対談は興味深いですね。
対談の始めではいけだ先生がまず最初に、「僕の『青い花』を読んだ感想が、『ささめきこと』の第一話だと思ってもらえればいいかなと思います」と仰られています。さらにいけだたかし先生は第1話に図書館のシーンがあることや、第1話の「孤島の花」云々のモノローグがあることも、「青い花」1巻の締めのセリフに対してのリスペクトだと仰っていています。
これは強烈なリスペクトですよね〜。

それに対して志村貴子先生も大喜びされております。志村貴子先生ファンも必見ですね。うちのサイトに来るような方だと少ないとは思うんですが、ひょっとして「青い花」は読んでるけど「ささめきこと」はまだ…という方も、そういう視点で一度この作品も読んでみると面白いかもしれませんよ。

巻末にはいけだたけし先生によるあーちゃんとふみのイラストが!…ってこれ純夏とキョリちゃんが髪型を変えてあーちゃんとふみの振りをしているイラストにも見えるところが面白いですね(笑)。

今回は帯も志村貴子先生がイラスト&コメントを寄せられています。これは見てのお楽しみ(笑)。

さて本編。前回、風間が純夏と相思相愛になったことに気付いて、幸せいっぱいになったということで続きが気になる人も多いんじゃないでしょうか。やっぱり7巻では風間と純夏の関係は、密かにラブラブ進行中ですよ(笑)。

また今回は2人の関係に加えて、純夏に恋心を寄せるまゆや、彼女を心配して思いやってあげる恋乃のお話や、生徒会選立候補に向けて純夏がレズじゃないかと中傷ビラがまかれたり、風間がそれを自分のせいじゃないかと自責の念を持ったりするお話が収録されています。

ちなみに「ぱふ」10月号でもガールズまんが特集ということでいけだたかし先生の「ささめきこと」についてのインタビューが掲載されています。これを読むと、いけだたかし先生が「ささめきこと」でどんなところに力を入れて描いているのかも分かったりしますよ。
また、27日発売のコミックアライブ12月号には志村貴子先生とのバージョン違いの対談も収録されるということで、こちらもちょっと気になりますね。

扉絵、風間と純夏がウエディングドレス×タキシードで結婚式をあげてるカラーイラストが強烈です(笑)。
第35話は風間のお兄さんのお話。彼は風間の事を大切にしているんですね。
それはさておき、家で純夏とキスをしたお面にキスをうっとり見てキスをしている風間がたまりません!
蛇足の35では昔自分の恋より妹のことを第1に考えて心配していた兄に対して「私ならもう大丈夫だから」と風間が告げるシーンが。純夏という居場所を見つけて風間も強くなることが出来た事がうかがえますね。

36話ではお面越しのキスの回想シーンが。雑誌では元々本編シーンがありませんでしたから、回想シーンがないとお面越しのキスをしたことすら分からない状態だったんですが、これがあったからわかるようになったんですね。
キスされたことが忘れられず、何も手がつかなくて成績も落ちてしまう純夏を見かねて、風間を空手部のマネージャーにするという力技を使う朋絵ですが、ますます純夏はのぼせてしまうのが可愛いですね。
そんな中、風間に2人の仲を聞いたり、お見舞いに来た純夏に赤くなったりするまゆはやはり純夏に気があるようで、もう気持ちを抑えることも出来なくなってしまったようですね。
せっかく純夏がお見舞いに来てくれても、緊張のせいか吐いて純夏の制服を汚してしまい、ますます落ち込むことに。
蛇足の36では、制服ではなく着替えの道着で電車に乗る純夏の席の隣に、誰も座らないというお話が(笑)。匂いのせいではないとフォローしてあげる風間が良いですね(笑)。

37話。純夏に恋をしていることを、ベッドの中で泣きながら相談するまゆ。初めての感情に、自分でも整理がつかないんですね。
初めてそれに対し「どんどん好きになっちゃえばいいじゃん」と明るくアドバイスする恋乃ですが、帰り道、なぜか涙がこぼれてしまって……。
まゆはやはり純夏に、そして恋乃はまゆに恋をしていたんですね。今まで純夏×風間のカップルが揺れ動く姿がクローズアップされていて見えなかったんですが、その2人が恋人に限りなく近い、ひとまず安定した関係になったことで、他の女子たちの葛藤も浮き上がってきました。
蛇足の37では本編で見れなかった、空手大会での朋絵ちゃんの雄姿が(笑)。

38話。真剣勝負を挑んだ後、「好きです!」と思い切って純夏に告白したまゆ。しかし風間とラブラブで浮かれている純夏は全然真剣に考える事が出来ず、恋の告白だということすら気付いていません。そんなまゆを常に応援し、振られた(?)後も後ろから抱きしめてあげる恋乃の心中やいかに……!
やっぱりまゆには友情以上の感情があるんでしょうね。報われる日は来るのでしょうか。
蛇足の38では「もぉぉ〜まゆちゃんってばっ!なぁ〜にカワイイこと言っちゃってんのようっ!」とさらに恋乃が激しく抱きついてくるおまけが(笑)。
恋乃も以前自分で言って、今はまゆが信じている言葉通り、まっすぐ感じたまま行動していくことを決めたようですね。

39話。乗せられて純夏が生徒会に立候補したり空手部はアレコレ噂話をされていたりと周りは騒がしいですが、純夏と風間は何気に東京タワーにデートしに行っていて、仲が進展していることがうかがえますね。
蛇足の39では純夏のため、風間が一緒にお洋服を買いに行ってあげることになる話が(笑)。

40話。生徒会に立候補することになった純夏ですが、応援演説を朋絵がすることや百合少女だということが知られている風間と一緒にいること、女子が好きな女子が多い女子部に所属していることなどから「レズに注意!」などという中傷ビラがまかれてしまい、風間と一緒にいる純夏が2人で友人関係以上のことをするのではないかと決定的瞬間を狙って後ろから盗撮する子も出てきてしまいます。
風間は自分が結ばれることで、純夏にも迷惑がかかってしまうことを知らされてしまうことになってしまって切ない。
そこで朋絵は周囲の噂を欺くため、朱宮君に彼氏役を任命するのですが……。

女子同士付き合うことに対しての誹謗中傷などシリアスな要素も含まれているものの、それをただ暗いだけの展開にせず、明るい方向へシフトさせることが出来るのもこの作品の良さですよね。
そんなわけでこの後もこれがまた楽しい展開なんですが、それはまた次巻ということで…(笑)。

あとがきによると後2巻分くらいとのこと。全9巻くらいになるのでしょうか。今後の展開に目が離せませんね。
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