失楽園 5 尚村透



失楽園 6 尚村透

百合度★★★★★(5.5)

「失楽園」は第5巻第6巻が同時発売で第6巻が最終巻!

雑誌掲載時は急に男女で組になってしまうエンドで物議を呼んだんですが、単行本で新たに「王女」結末プリンセスエンドが追加されるということで期待されていた描き下ろしですがその結末は…?

本編でソラが自分だけを見てくれないことに拗ねてそれ以来顔を合わせなくなっていたツキですが、そんなツキの元にソラは「迎えにくるの遅くなってごめんね。待っててくれてありがとう!」と言い出し、「ツキと”親愛のあいさつ(キス)”以上のことをしたいと思っちゃってるよ…!」と告白!

さらに求婚まで!ツキの表情が赤くなってるのがめちゃくちゃ可愛い♪

そして2人は熱くキスを交わし、物語は幕を引くのでした…。

ちなみに描き下ろしは44ページも収録されていて、単行本の約3分の1が描き下ろしという豪華なものになっていますね。

さらに巻末のおまけ4コマではその後オトナになった皆の元に挙式の招待状が届いてソラとツキがほんとに結婚式をあげてしまう展開が(笑)。
カバー下では2人の結婚式の記念写真まで写ってますね。2人とも幸せそう♪

コハルは「一時の感情なんかじゃなくて…本当に…ソラ様のコト…大好きだったんですよ…」と涙を流しているのが切ないですが、そんなコハルを慰めるために言葉をかけるユキですが「それじゃあ早速ソラ様に重婚をお願いしに行きましょ♪」と2人で重婚を申し込みにいきそうになっていて、ハーレム百合エンドともとれるオチでした(笑)。

雑誌掲載分ではラストで急に男女一組で仲直りするエンドでしたが、あれは男女の融和エンドではあっても、決して男女の恋愛エンドではなかったですし、恋愛的に決着がつくとしたらむしろ女子同士の方としか思えない内容でしたからね。
予想通りの描き下ろし百合エンドではありましたが、やはり実際に読んでみると良いものでした♪

以下単行本4巻以降のストーリーの流れ。女子同士のキスシーンは4回+未遂シーンも何度もあります♪
ソラが戦いに破れたため、所有していた女の子たちはそれぞれまた男に所有されることに…。
ひとり一緒に行こうとしなかったユキは倒れたソラの看病に当たりますが、眠っているソラに、体を寄せて唇を合わせようとしますが…心中やいかに。

奪われた女子達を奪還するため、ユキに力を貸して欲しいと申し出るソラがフラフラしているのは病みあがりなせいだけではなく、自分が女子達を守れなかったことで自信喪失していた部分もあったのでした。そんなソラに活を入れるため、スリッパで叩くユキが素敵です☆

それで目が覚めたソラは自信を取り戻し、単身敵の元に乗り込むことに。
しかしそこでユキを手に入れて来いと命令されるがままに、ソラに奪われた女子達を引き連れてソラと立ち向かう男に、敵役をやらなければいけない自分たちの気持ちが分かるのかと言われてソラは戸惑います。
一方イクスを探してくれと頼まれたユキは森の中でエルと出会ってしまい…。

ようやくソラと一緒に戦うことを決意したユキ。自分の中から出てくるのは使いづらい短剣かと思いきや刀が出てきて…?

ユキから出てきた短剣がロングソードになったのは、ソラの特別な力によるせいだとユキは分析します。
ソラと対決するショージョー。彼は武器を二本出して応じます。前やられた時もこれでやられたんですね。

ショージョーが放つ武器をマトリックスみたいに体反らせてかわすユキが格好良いけどパンツ見えてる(笑)。しかしちゃんとパンツはいてることが分かって良かったですね。ユキに限りませんがこの作品、キャラクターがパンツはいてないんじゃないかと思えちゃう描写が度々ありましたので…(笑)。


ショージョーの武器を弾き飛ばしたソラ。ショージョー戦の決着がついたところで5巻は終了。以下6巻のパートです。

出会った幼い少女はやはりソラの幼い時の姿だったのでした。彼女から語られたのはソラが失っていた過去の記憶。
ソラはツキに出会った時、いきなりキスをされてしまったんですね。私にとっては親愛の証、でも気持ち悪いでしょ、と突き放そうとするツキに、今度は自らもキスをして、一緒にいることを誓うソラにツキは惚れてしまったのでした。

お互いまだ幼女なのに唾液が糸を引くほど濃厚にキスしてしまうソラがエロい(笑)。これは悩殺されてしまうわけです(笑)。

そして楽園はここに…と自分の胸にソラの手を導くツキ、こちらも強烈なアプローチですね。女の子の胸が楽園…私も思わず「そうか!」と納得してしまいそうになった(笑)。

ツキもソラのことが手離せなくなり、父親に自分を虐待させるように仕向けてはソラに助けてもらうようになったのでした。
ソラがちょっとでも男と仲良くしているのを見ると我慢が出来なくなり気持ちを爆発させ、勢いで若かった魔王エルの目もナイフで切りつけ失明させて、男なんて相手にしないで、女の子だけ、わたしを見てよ!と、ソラが女の子だけを見てくれるように迫ってきて…その場はエルが収めてくれたものの、ショックの余り気を失ったソラは当時の記憶を失ってしまっていたのでした。
ツキは予想以上に怖いヤンデレキャラでした(笑)。

男尊女卑が作られたものだということが明らかになりましたが、皆で力を合わせて男女が融和することが出来てハッピーエンド…な結末までが雑誌では描かれていました。そして描き下ろしの百合エンドへ…。単行本をお楽しみください♪





表紙、2冊とも女子同士腰が密着しすぎなのがエロすぎます(笑)。そんなにくっつけたら赤ちゃんが出来ちゃいますよ…!

おまけ4コマでユキが命令した通りの格好にしたキャラを腕掴んでるとことか小芦さんの手とかも芸が細かい(笑)。5巻のカバー下も吹きましたw

メインヒロイン2人以外の女子はヘテロエンドで確定だと思っている人が意外と多い気がするんだけど、5巻のユキのエピソードをもう一度よ〜く読み返してくださいよ。コハルとユキ&ツキとのソラとの重婚エンドはもちろん、他の女子達とのハーレムエンドも見えてくるはず。道はひとつだけじゃなくて、望む限り無限にあることを描いているところが、私がこの作品を気に入っているところなんですよ。

いろんな楽園価値観を認めさえすれば、”方法”は無限にある…

ユキの言葉が一番大事な部分を表していますね。設定はところどころ荒いところもありましたが、それを差し引いても表現の素晴らしさが有り余る作品でした。6巻まで一気に買う価値ありますよ。

1巻の紹介はこちら
2巻の紹介はこちら
3巻の紹介はこちら
4巻の紹介はこちら