あわーちゅーぶ (1)よしむらかな

百合度★★★★★(5.5)

元々百合度の高い漫画をたくさん収録している雑誌まんがタイムきららMAXの中でも特に百合度の高いきららコミックスです。雑誌掲載時も好評な声が聞こえてきた作品ですよね。
百合要素について大まかに説明すると、まず表紙や扉絵にもなっているメインキャラのイツキとマドカが最初から結ばれてる百合カップルです。

扉絵でもいきなりキスして抱き合ってますね(左がイツキ、右がマドカ)。で、セツカという少女がイツキの方に片想いしているというのが基本的な構図。イツキとマドカは互いに相思相愛で、作中では抱き合ったりキスしたり一緒にお風呂入ったりしょっちゅう一緒に寝ているらしき描写があったりハチミツを使って(←!?)妖しい行為をしようとしていたりともう行き着くところまでいっていそうなんですが、それだけでは飽き足らず、2人ともセツカを始め他の女の子にもすぐに手を出していてやりたい放題です。
男は絡まない…というか全く出てきませんので安心して読めますね。
ボルドーからやってきたきららのソムリエさんも本気の百合コメディー、イツキとマドカの百合展開は胸に迫るものがあると熱く紹介されていますね。というかきららのソムリエさん、やっぱり百合好きだったのか(笑)。

百合要素以外について大まかに説明すると、youtubeをもじってタイトルをつけていることからも分かるとおり、動画サイトを見てひらめいたネタを実生活で実践する…という作品だったと思うんですが、動画サイト云々のネタはない回も多いですね。動画サイト見てひらめいたネタでお話が進む…という設定だけでもすでに相当自由な気がするんですが、その設定すら使ってない回もたくさんあって、どこまでフリーダムに展開してるんだよという感じですね(笑)。しかしフリーダムに描いてるだけあって勢いの良さはピカイチです。


イツキとマドカはラブラブカップル。道端でキスまでしてしまいます。見せつけられていらついてるセツカにマドカは後ろから寂しくないように後ろから胸を揉んであげますが、やっぱり怒られるのでした。マドカはローアングルからセツカのパンツまでばっちり見て邪な気持ちが一杯ですが、後でイツキのパンツ画像が撮影されてるはずのデジカメの画像を渡され見て鼻血を出すセツカも意外と邪な気持ちがあるのですね(笑)。

「一緒に住んでるのに…もしかしてあたしって魅力ない…?」と思って暗くなってしまうセツカにイツキとマドカはおっぱいを触ってあげて慰めて…ってかえって残酷な気が(笑)。イツキとマドカが保健室に行くと聞いて、わなわなしてしまうセツカ。この辺も不憫だなぁ…(笑)。

バスケで対決する際はルイ&セツカの技に触発されてイツキ×マドカも合体してしまおうとすることに。ただしこちらは妖しげな感じですが(笑)。
さらにマドカはセツカの胸を生で揉んでしまうことに。マドカは感動してますが当然セツカにボコボコにされてしまいます。


ルイの妹レイは胸は大きいとはいえまだ小学四年生の9歳なのでさすがに手を出せない…かと思いきや

暗闇に乗じてしっかり揉んでるイツキがちゃっかりしています…というかいいのか!(笑)

協力した罰として自転車漕いで発電を命じられるマドカですが、イツキに何か囁かれたと思ったら急に元気になって…。何を言われたんでしょうね。そのすぐ後に2人で一緒にお風呂に入ろうとしているところから、おおよその見当はつきますが(笑)。

神社までかけっこすることになったものの、ビリになりそうなマドカはどんなお仕置きをされるのか心配…だったはずがいつの間にか妄想をし始めてエロいお仕置きをされることを期待して鼻血を出してしまうことに。

結局ビリになってしまうのですが、罰としてペアリングで恥かしいでしょ…ってこれは結婚指輪にしか見えません(笑)。またあてられて憮然としてるセツカはまた胃が痛くなってきてしまったようでかわいそうす。


体力テストが嫌だったマドカですが更衣室でイツキに抱きつかれ胸を揉まれどこから回る?と耳元で妖しく囁かれてうっとりして、体育用具室でも保健室でも行くと体力テスト大好き少女になってしまうのでした。100m走で転んだイツキですがそんな時もマドカは慰めてあげて、この2人は鉄板ですね。

男性キャラもほとんど絡んでこなくてガチ百合カップルもいて、百合的に非常に安心して読める作品ですね。
しかしよく読むとセツカがマドカに恋心を抱いてるのに、イツキにはマドカという恋人がすでにいるのが不憫だなぁ。

ご褒美に添い寝してもらう展開もあり、2人からセクハラもされることも多いのですが、でもマドカの代わりに恋人にしてもらえることもなさそうなので、返って不憫な気が。イツキとマドカは一緒に寝ていることやあれこれしていることを匂わせる描写もたくさんあるんですが、だとするとイツキと同居しているセツカは2人がギシアンしている声が聞こえてきたりするのでしょうか?だとするとさらに不憫。NTR百合の一種かも。(^-^;
よくある切ない百合恋愛のノリとは違う、ギャグのノリで描かれているのがかえって物悲しさを引き立たせていました。彼女が報われる日は果たして来るのか?(笑)

巻末に深海生物の擬人化4コマがちょっとだけ載っていてこれにもシーラカンス少女がうなぎ少女といちゃいちゃしたりグソクムシ少女にも気がありそうだったりして少し百合要素があるんですが、「あわーちゅーぶ」とは対照的に静的でネタもみっちり仕込んである味のある4コマでした。描こうと思えばこういう作風も描ける方なんですね。作者さん意外と多才だぞ(笑)。