恋のカオリ(竹宮ジン)

百合度★★★★★(5.5)

竹宮ジン先生3冊目の百合姫コミックス!
表紙、携帯に見入ってるマユミに後ろから抱きついてるユウカ先輩が良いですね。今回は携帯のSNSサイトを扱った百合作品も収録してることもパッと見て分かる表紙ですね。

・「love*aroma」
匂いで先生のことを好きになってしまった木村さん。先生はサンダルウッドのアロマオイルをつけていたのですが、後日違うアロマオイルを持ってきても木村さんは先生のことを良い香りだと思い思わずキスしてしまい、やはり先生自身の香りに惹かれていたんですね。

作品も恋愛は理屈ではなく本能だということを示していますが、竹宮ジン先生の描く女の子自体も、女の子同士で恋をするのが普通に見えるし、仮に相手を男に置き換えて考えると違和感を感じます。
竹宮ジン先生の描く漫画も、本能的に女の子が女の子を好きだということが作風に表れているような気がしますね。

・「love*aroma:2」
書き下ろしは「love*aroma」の続編。意中の先生にキスをしてご満悦な木村さんが、嬉しさで顔真っ赤にしてるのをクラスメートに見られてしまって恥ずかしいのが可愛い♪
その後は別の香水を使ってきた先生に、相変わらず欲情している木村さんは、やっぱり香水ではなく先生自身の匂いに欲情していることに気づくのでした。いきなりちゅーしたことを謝ってもうしないからと立ち去ろうとする木村さんに、抱きついて告白する先生がこれまた顔真っ赤なことを恥ずかしがってるのが可愛いですね♪


・「sweet temptation」
最初に告白しておいて意識させるかけひきとか、ご自身の体験談が生かされているような…(笑)。
田中さんが美味しそうに見えるようになってしまったリサが、更衣室で思わず手を伸ばしてしまって、チカから「ソレ欲情してんじゃん」と言われて戸惑うシーンも良いですね。
単行本「ラブフリッカー」の中で一番のお気に入りキャラだったチカちゃんが登場してるのは嬉しい♪

・「sweet desire」
「sweet temptation」の続き。このお話めっちゃ好きです!
告白してきた女の子田中さんに一度は「ごめん無理」と答えたものの、田中さんが美味しそうに見えてしまったリサは、さらに「噛みたい」とまで具体的に思うようになっているのが色っぽい!
しかし相談に乗ってあげてるチカは「好きな相手なら噛んだり触ったり舐めたりいじったり鳴かせたりは普通」と言い切っているのがさらにすごい。チカは先輩に対してもうそんなこともしているんですね(笑)。
葛藤するリサですが「味見してみる?」と誘う田中さんも大胆ですね。
そしてキスしてみるものの歯が当たってうまくいかない2人が初々しい!
しかし田中さんが望む通りに名前で呼んであげて、改めてキスをする2人。

舌も絡めあっていて本当に味わっているのがエロいというか熱い!
個人的には竹宮ジン先生の短編の中では「あたしのかわいいヒト」が一番好きだったけど、同じ「チカ」と言う名前の女の子が登場するこのお話も同じくらい良かったなぁ。
・「返信お待ちしております☆」
女の子同士の恋の相談を携帯サイトの中でしあっていたヒロインマユミは、意中の相手ミオの隣にいつもいる才色兼備なユウカ先輩のことが気に入らなくて…というお話。
ストーリーは最初の方だけで最後までの展開がだいたい読めちゃうかな〜。しかし「むっはあぁあんっ」が可愛いので良し!アバターと同じ格好をしてる扉絵のマユミも可愛いですね♪


・「気になっちゃってゴメンなさい☆」
「返信お待ちしております☆」の続き。意外な女性にドキッとしてしまったマユミは、彼女が誰のことが好きなのかが気になりだすものの、彼女は誰か付き合っている女の子がいるようで気にかかって…という展開。最後腰が抜けてしまうのが可愛い♪


・「love*preparation」

竹宮先生の描くだらしのない顔の百合女子も可愛いですね(笑)。恋人がいたっぽくて「あたしが男だったら良かった」と思う良子ですが、あーちゃんに昔いたのは彼氏じゃなくて彼女がいたっぽい?
「Q この日常をぶち壊す方程式を求めよ」も格好よい。


タイトルにもあるとおり今回は「香り」をテーマにしたお話があるんですが、百合と匂いというテーマ的は興味深いですね。
性格、中身が好きだから性別にかかわりなく相手のことが好き…というのも美談ではあるんですが、実際の恋愛の全部が全部そうかというと、そうでない場合も多いと思います。
男の匂いと女の匂いって全然違いますし、匂いに惹かれて相手に恋心を抱いてしまうのって、より本能的な惹かれ方だと言えるんじゃないでしょうか。
理屈で相手のことを好きになるのも良いですが、理屈抜きに香りや味覚、視覚で本能的に惹かれあう相手に惹かれる恋愛も素敵ですよね。
ガチな竹宮ジン先生だからこそ、こういうテーマでお話が書けたのかもしれません。

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