乙女咲く。(あさぎ龍)

百合度★★★★★(5.5)

あさぎ龍先生のオール百合H漫画!
清楚な女学園で女子同士秘めやかにエッチを…というのは王道なんですがやはり良いですな!
こういう設定だと、最近はありがちだと思われることを嫌ってわりとおちゃらけてたり奇抜な設定を入れちゃう作品が多いように感じるんですが、あくまで真面目にやってるところが好みです(笑)。

今回は飲尿、下着交換、お尻プレイ、女の子が女の子を想ってひとりHなどのシチュエーションがありました。これらはどれも描き方によっては苦手になることもある過激なシチュエーションなんですが、どれも悪くなかったですね。

女子校で女子同士エッチを…って王道な気がするんですが、王道なエロ百合漫画ってこれが意外にないですからね〜。
男性も全く登場しないで、女子同士恋愛をしつつ、エッチな展開までしっかり描写してるこの単行本はかなり貴重です。

第1話。朝幼なじみの女の子におはようのキスをされていた心晴(みはる)は、部活の先輩に先輩樹に呼び出され、それを咎められた…と思ったらエッチなお仕置きをされてしまい、それに感じてしまう自分に戸惑いつつもますますその行為に溺れていき、さらには先輩と下着を交換するよう命じられた際には、興奮してひとりエッチをしてしまうほどに。

淫乱な自分にやましさを感じる心晴ですが、感じているのは先輩も同じ。一緒に墜ちましょうという彼女とセックスをしつつ、それまで意外にしてなかったキスも交わし、晴れて二人は結ばれるのでした。

第2話。幼なじみの紗羅は、前の学校で教師だった詩織先生と愛し合っていた日々のことを心晴に語るのでした。

相手は教師、しかもお互いのおしっこまで飲みあっていた関係を幼なじみの紗羅があ持っていたことを聞いて戸惑いつつも、「至福の悦びでしたわ。愛する人を身体の中から感じる行為ですから」と語る紗羅の話を聞き、そんなにも好きになれるなんてうらやましい、快感に震えるうちに現実との境目が曖昧になっていくという話を聞くうちに自分も現実が曖昧になり、身体を求めてくる紗羅のことを拒めず、熱に浮かされるようにセックスを受け入れてしまうのでした。

第3話。幼なじみで、サッカー部で元気に活躍する4つ年下の風香に恋をしている愛子は、彼女のことを想いながらひとりエッチをしてしまう程恋い焦がれていた。

自分のことを姉のように思って慕ってくれている彼女に手が出せずにいた彼女だったが、祈りを捧げる大切な祭礼の日に覚悟を決めて告白。皆から慕われている愛子に自分からは関係を踏み込めなかった風香も、自分はもう子供じゃない、女になったと愛子を受け入れ、二人は結ばれるのでした。

第4話。紗羅に咎められ、一時は心晴のことを諦めようかとも思っていた樹ですが、気持ちとは裏腹に心晴の部屋までやってきて服の匂いをくんくん嗅いでしまっていたところ、彼女にはち合わせ、やけくそになって「あなたが望むなら」と言い訳をして迫ったところ、「お願いします」と素直に受け入れるどころか、お風呂では樹のおしっこまで飲み、貝合わせも自分からして積極的に迫ってくる心晴。

自分も気持ちに整理がついていないくせに積極的に自分を求めてくる心晴を見て樹も観念して自分の気持ちを受け入れ、「わたくしと結婚しなさい!」と、大胆にプロポーズしてしまうのでした。
第5話。容姿は人並み以下な自分を愛してくれる双葉に感謝しつつも、いつもエッチでイけない歓菜は、実は一番感じるところがお尻なせいだった。しかしある日エッチの最中に自分の手が自分のお尻にいってしまってるのに気づいた双葉は、自分もされるからとお尻を歓菜に任せ、お尻でのやり方を教わったその後は自分も歓菜のお尻を可愛がってあげるのでした。


第6話。妨害したものの心晴と樹が結ばれるのを防げず、またも失恋してしまった紗羅ですが、落ち込んでいたところを保健室の先生に慰められ、ドライブに連れっていってくれる先生にキスをしたりしてからかったり、そのまま流れでエッチをしてしまったりするうちに不思議とドキンとしてしまい、また先生相手に…と思いつつも恋をしてしまったことを認めざるを得ず、責任とってくれるの?とお互いに思いつつ学校にはバレないようにと、お互い気遣って結ばれる二人なのでした。


第7話。小夜歌はルームメイトで意中の相手七緒のことを思いながら官能的な百合小説を描き、夜中に催されている読書会の中にその本を忍ばせ、それを読んで興奮した女学生同士がエッチをしはじめる様子を楽しみ、さらに意中の相手七緒にそれを朗読してあげながらエッチをしたりしつつ結ばれるのでした。


歌劇コッペリア
作中でクライマックスの演劇シーンは描きおろしで描かれていました。元々の脚本では紗羅と樹が結ばれる台本だったものの紗羅が恋人に譲りたかった気持ちもあって、、モニターのトラブルに乗じて恋人役はもストーリーも急遽入れ替え。樹は大観衆の前で、本物の恋人である心晴と舞台上でキスを交わしてしまい、予定とは違ったけど舞台は大成功で幕を降ろすのでした。

第8話。劇は成功を収めたものの、舞台上で堂々とキスをしてしまった心晴と樹はさすがに学校で噂になってしまうものの、隠すこともなく最終幕の後で舌まで入れてディープキスをしている写真も恥ずかしそうにしかし堂々と見せる心晴に、噂をしていた子たちも気圧されて2人の仲を認めないわけにはいかなくなり、その後2人はエンゲージの証に左手の薬指にキスをし、校庭で寮の部屋で、愛を交わしあい続けるのでした。


■サンプルがこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらに。

教師×生徒モノもありますけど、やはり女子高生同士の恋愛関係は良いですね。私は何本読んでも飽きませんよ。

自分には飲尿百合属性なんてほとんどないし、あまり過激なのはかえって冷めるタイプなので、先に出た成人指定なしの「恋は密かに実らせるもの」にはこの作品は勝てないかなぁと思っていたんですが、「乙女咲く。」予想以上に良かったです!

おーらんどーさんのレビューも参考にしてください。

個人的に好きなあさぎ龍先生の単行本を勝手にランキングしますと

1位「初めて恋をした。」
2位「乙女咲く。」
3位「恋は密かに実らせるもの」
4位「少女聖域」
5位「黒百合 少女ヴァンパイア。」
6位「エステ・クリシュナ」

となります。自分的は意外に「初めて恋をした。」の順位が高いんですが、これは、最初に読んだあさぎ龍先生の単行本ということが大きいですね。今読むと絵柄は今の方がずっと上手いし、単行本1冊丸ごと百合というわけじゃないし、思い出補正がかなり入っているのは否定できません。つい一番古い作品に思い入れが入ってしまう。
しかしそれを除けばこの単行本は一番よかったです!なので他の人から見てもこれが一番クオリティ高いと思う人は多いんじゃないでしょうか?あさぎ龍先生の百合漫画入門編としてもおすすめできる一冊なんじゃないかと思います。

…にしても、Hあり百合漫画だけで6本もランキング作れちゃうあさぎ龍先生がほんとにすごいです!(笑)