自分ではかっこよかったと思ってる


僕が告白したのは一緒に面接した隣の女の子です

面接はその女の子と僕2人いっぺんにやる面接でした
面接官も2人でした

女の子とはまず面接の前に待合室で会いました
気さくで笑顔が可愛すぎる女の子でした
どこの大学ですか?とか積極的に僕のことを聞いてきてくれました

ちょっと関西訛りな喋り方も可愛いし、仕草も笑うときは口に手を当てたりして可愛いし、待合室だからコソコソと声を小さくして話しかけてくるのも超かわいかった
彼氏いるんですか?と聞いたら、なんで今その話やねん~みたいな感じではぐらかされたのでこれはチャンスだと思ってそこからはグイグイ僕から質問した
どんな人がタイプとか、どこか行きたいとこあるかとか
でもその子は全部、なんやねん関係ないやろ~とかいいながら笑ってて可愛かった


あとでライン教えてよ、と言ったが
わたしラインはやってへん!とか言われたが浮かれてる僕はラインやってないんだなーとしか思わなかった

かれこれ10分くらい2人きりだった
女の子とこんなに話が弾んだのも初めてだったし、なにより可愛くて完全に惚れていた

いつもの面接はすごく緊張するが今回はむしろ面接が楽しかった
何故ならその子の情報がたくさん入るからだ
その子の長所はコツコツと何事にも真面目に取り組むことらしい
そういう女の子は本当に可愛い
短所は緊張しやすいことらしい
でも僕と話しているときはリラックスしていたからなんだか気を許してたのかなとか思って嬉しかった






今回の面接は軽い圧迫面接だった
その子は少し声が細い子だった
面接官からそのくらいの声の大きさじゃお客様と接する時大変だと思うけどこれが限界なの?とか言われていた
僕はそれに少しイラついて、彼女の声は小さいけど癒す力はあります、と反論しておいた

女の子はちょっと救われたような顔をしていたと思う
でもストレス発散方法を聞かれていたとき、友達もメールすることですと言っていた
ラインやってないならメルアド教えてくれてもいいのにな、とちょっとショックだった

あと、大学生活で頑張ったこととして子どもサークルでたくさんの子どもと触れ合ったこと、みたいなことを言ってて母性まであるのかと更に好きになった
いやもう完全に好きだった
でもまた面接官に、それって子どもと遊んでるだけですか?ベビーシッター的な?とか言われて困りながら、イベントとか企画しました!とか言ってる姿が健気で可哀想だった
例えばどんな企画したの?と聞かれて、紙芝居大会をした、というちょっと意味不明な企画を言っていたが、僕は女の子を助けたかったので面白そうですねと小さい声で相槌をうった

そうすると面接官は更にしつこく、紙芝居大会ってなんですか?とか聞いてきやがった
女の子は一生懸命紙芝居大会の説明をしていた
よくわからなかったが簡単に言うと子どもたちが読みたい紙芝居を選んでそれをそのサークルが登場人物をわけて読むらしい

それが紙芝居大会なんですか?とか面接官が不思議そうに聞いてきて女の子は不安そうなに頷いていたので、とりあえず僕はもう一回、面白そうですねと相槌をうっておいた

正直女の子の面接はグダクダでちょっと泣きそうだった
自分を漢字一文字で表すとなんですか?という質問に、イチです!と答えていた
なんのことかと思いきや、一生懸命のイチらしい

その答えには面接官も僕も流石に首を傾げた
女の子は真っ赤になって半泣きになってしまっていた
ここで僕は決めた
この子を守ってあげなきゃいけないと思った

僕『僕を一文字で表すと愛です』

面接官『それは何故』

僕『はい、僕は恋してしまいした。隣の彼女にです。』

面接官『は?』

僕『初対面ではありますが、好きになりました』


女の子『え?え?え』
僕『驚かないでほしい。言ったのは突然でも想いは突然ではありません。はじめに待合室であったときから好きです』

面接官『これは?どうしましょうか?』

女の子、無言

面接官『僕くん、以上でいいですか』

僕『はい』

女の子は全く僕と目をあわせてくれないまま面接は終わりました
エレベーターにて

僕『おつかれさま』

女の子『やめてや、ほんま』

僕『え?』

女の子『やめてや!!!台無しやん!!恥かいたで』

僕『』

女の子、泣く

いや、むしろ僕的には女の子をフォローしてあげる場面も多かったし、僕がいなくても彼女の面接内容はひどかったと思う
でもあまりに彼女がボロボロと涙をこぼすので
僕『大丈夫。まず落ち着こう。こんなに泣き顔じゃ外あるけないじゃん』

女の子『ひっくひっく』

僕『カフェ行く?』

女の子『いかへん!』

僕『』

完全にはたから見たら修羅場のカップルだった
駅までの道を彼女はずっと泣いていた
女の子『こんな最低なこと初めてやわ』

僕『大丈夫。』

女の子『なにが大丈夫やねん!!』

僕『大丈夫だから。いい経験になる。面接は数をこなすべき』

女の子『あんたのせいや!!!』

ここで肩を思いっきり殴られた
ひどい

女の子『ついてこないで!!』
僕『いや、僕もこっちだから』

女の子『ほんま?じゃあ私はあっち行くわ』

僕、ついていく

女の子『やめてや!』

僕『ほっとけない』

女の子『』

僕『ほっとけないよ』


女の子『ほっとけや!!!わけわからん』
だいぶ口が悪くなって半分怒鳴っていた
こういう一面もあるんだなとびっくりした
初対面のときとは少し印象が変わるが相変わらず見た目は可愛すぎるし、そういうところも、一文字でいうと愛だと思った

僕『メルアド教えて』

女の子『いやや!』

僕『教えてもらわないと帰れないよ』

女の子『携帯もってへんわ!!!』


僕『いや、持ってるっしょ。』
女の子『持ってへん!!!ついてこないで!!!』

女の子はかなり興奮して大きい声をだしていたので周りはチラチラみていた

僕『おい、誤解されるだろ周りに』

女の子『ついてこないで‼︎』

僕、立ち止まる

僕『好きだ』

女の子、全力ダッシュ


僕、全力ダッシュで追う
女の子『ほんま、ほんま、勘弁してや。』

女の子はぜえぜえいいながらかなり小声になっていた

女の子『ついてこないで、急いでんねん』

僕『いいか、落ち着こう。冷静にならなきゃ』

女の子『彼氏おるねん!彼氏おるねん!彼氏おるねん!彼氏おるねん!!!!彼氏おるねーん!!!!』

僕『え?』

女の子『わかったら、ついてこないで!!!!』

ちょっとそこからは覚えてない
どうしたらいいかわからなかった
女の子には彼氏はいないと勝手に思っていたが、そういえば待合室では明言してなかったなあとか冷静に思った


さみしい?裏切られた?いや、僕が勘違いしていた?いっきに色々考えたけど、たぶん失恋したんだろう
女の子はもう目の前にいなかった
でも、まだちゃんとした答えは聞いていない
女の子の大学は知っている


だいたい彼氏いるからなんだ?
僕は自分自身を愛と表現した
その場の思いつきで言ってしまったが、今僕は確かに愛なのだ
自然に足は彼女の大学のほうにむかった

というより彼女の大学は僕の家の超近所だった
大学の前で30分ほど待ったが暑かったので家に戻って窓から帰り道の学生を眺めることにした
ブス大学生は大量に通ったが、僕が探している彼女は通らなかった

まあ僕の家の前をその学生が必ずしも通るわけでもないし見つからないのは当たり前だと思った
でも、運命的な出会いも信じたい気分でその日は夜までずっと窓からみてた
ちなみに一週間前の話ね

そこから三日間はできるだけ彼女を探すようにしていたが見つからなかった
でも名前は知ってるし学部も知ってるしサークルも知ってるし、長所も短所も知っている
探し当てようと思えば余裕だ
でも運命にかけてみたい気がしていた
かなり自分もロマンチックになっていた

そして訪れたのだ、運命の日
運命は案外簡単だった
だって彼女は近くのコンビニでアルバイトをしていたのだ
確かに面接時にアルバイトはコンビニ店員だと言っていた
しかしこんなに近くのコンビニだとは思わなかった

しかし、彼女の大学に近いコンビニだから不思議でもなかった
何故おもいつかなかったのだ自分

でも彼女は面接時にみた彼女とは少し違った
金髪だった

金髪も金髪でど金髪だった
彼女は僕に気づいてないようで普通に接客をしていた

僕はピノを持って彼女のレジに並んだ

女の子『いらっしゃいませー』

僕『ぁーぃ』

女の子『~円になりますー』

僕『ぁーぃ』

女の子『ちょうどお預かりします』

僕『ぁーぃ』


彼女はわりと雑な接客だったので全然僕に気づいてなかった
後ろに人が並んでいたので一旦コンビニ出てもう一回入って今度はからあげ棒を頼んだ

僕『からあげ棒ひとつ』

女の子『はい、~円です』

僕『気づいてない?』

女の子『なにがですか』

僕『ほら、面接で』

女の子『面接?』

僕『あれ?』

後ろに人が並んできたのでそのままコンビニを出た


彼女は僕のこと忘れてる?
忘れたふりしてる?
どっちだ?
でも知らないと言われた以上、下手なこというと怪しいやつだと思われる
どうする、自分

とりあえず家に帰った







明らかにあの時の女の子だ
確かに髪は金髪だけど、名札の名前も合ってたし、顔だって同じ
しかも大学の近く、そしてコンビニ店員
ここまで揃ってるのだから絶対に本人だ
わざと無視してるのか?
それとも本当に僕を忘れてしまったのだろうか

でも仮に違っていた場合、しつこく聞くと明らかに僕は怪しい者扱いされてしまうだろう
僕は冷静なタイプなのだ
一文字で自分を表すと本当は『冷』だろう
今は、『愛』だけど。
大学に入ってサークル室いって確かめるのが手っ取り早い
でもそれをやったらただのストーカーだ
運命的でもロマンチックでもない


僕は髪を金髪にした
といっても就活中だったのでスプレーで金髪にした

女の子『いらっしゃいませー』

僕『なんで金髪なんですか』

女の子『は?』

僕『前は黒かったですよね』

女の子『』

僕、ミンティアを差し出す

女の子『~円です』

ダメだ、気づかない


落胆しながらコンビニを出た
その時だ

女の子『この人や!この人やで!!!!』

と女の子がドアのところから叫んだ

同時に俺はガッと腕をつかまれた







そこには兄貴がいた


僕『え?にいちゃん?』
兄貴『え?!?!』

女の子『この人やで、たつ君!!!!わたしについてくるねん!!!!』

兄貴『え、いや』

僕『』

兄貴『俺の彼女につきまとってるの、ってお前』

僕『』


兄貴『』
僕『』

女の子『こいつやで!!!!こいつやでー!!!!』

僕『すみません、おとうとです』

女の子『はっ!?』

僕『ぼくたち兄弟です』

兄貴『』

女の子『なにがやねん….』

兄貴『わからん』

おっさん『レジー』

女の子『はーい』

彼女はレジに戻って行ったので
僕と兄貴は一緒に帰った
僕と兄貴は仲の良い兄弟だ

兄貴『お前なにやってんの』

僕『』

兄貴『面接のときつきまとわれたって彼女が言ってたけど』

僕『告白ね』

兄貴『クレイジーだな』

僕『純愛』


兄貴『純愛かよ』
僕『一目惚れした。最高に可愛かった』

兄貴『まあ俺の彼女だからな』

僕『流石にいちゃん!!!!』

兄貴『凄い偶然だな』

僕『うん』

兄貴『なんで金髪にしてるの』

僕『わからん』


兄貴『お前馬鹿だなー』
僕のやることはなんでも笑ってくれるいい兄貴だ
優しいのだ、とても

僕『自分を一文字で表すと愛』

兄貴『それ、超きもかったわーって言ってたよ』

僕『まじか』

兄貴『俺もきもいと思ったよ』

僕『でもにいちゃんの彼女、一文字で表すとイチって言ってたよ。一生懸命のイチ』

兄貴『やべーな』

兄貴は本当に僕の憧れだ
懐が広いのだ
僕のやることを怒ったことがない
兄貴の話によれば、彼女は僕のことをストーカーだと言っていてバイト先まできたから兄貴に追い払ってほしかったみたいなのだ
ちなみに彼女は面接のときは黒いウイッグをかぶっていて普段は金髪らしい

次の日、僕はひとりで女の子に謝りにいった
僕『ごめんなさい』

女の子『たつ君から聞いたでー。ほんま信じられへんわ兄弟なんで、ありえへんな』

僕『兄貴とは仲良くしてやってください、これからも』

女の子『しかたあらへんな~』




おしまいです
ありがとうございました
みなさんも自分自身を一文字で表して見てはいかがでしょうか