三年前の大みそかのできごと。 
俺はその時高校生で、その日はだらだらと特番を見ていた。 
夜11時頃、親父が商工会の飲み会から帰ってきて俺に言った。 
「おい、Y君ってお前の中学の同級生やんの?」 
俺「ああ、そうやで。」 

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Yは中学の時の俺の遊び仲間でとても仲が良かったのだが、 
高校が別々になってからはなかなか会う機会がなく、疎遠になっていた。 
親父「Y君自殺したぞ。」 
俺「えっ!?」




あまりにも唐突で一瞬親父が何を言ってるのかわからなかった。 
俺「嘘やろ?何言ってんねん」 
親父「ほんとや。飲み会でその話題がでたんや。」 
俺「なんで?なんで自殺したんや?」 
親父「なんでも父親による暴力が原因らしいわ。」 
そういえば確かに生前Yも自分の父親がかなりの酒乱であることを俺に話していた。 
しかしそれはあくまで笑い話みたいな感じでYもそんなに気にしてないようだった。 
俺は親父から事情を聞いた後、部屋にこもり泣いた。 
信じられなかった


その日は夜を泣き明かした。 
悲しみ、くやしさ、その他いろいろな感情が次から次ぎへとこみ上げてきて、それを部屋の物にあたりちらしていた。 
そして俺は決心した。 
Yの父親に会おうと。 
次の日、正月なのに俺はうかれることなく、朝八時頃家をでた。 
そしてYの家についた。 
話によるとYが自殺したのは30日の夜。 
両親は朝自分の部屋で手首を切り、冷たくなってるYを見つけたらしい。 
Yの家はお通夜をあげてる様子もなく普段とはなんらかわりのない状態だった。 
そして俺は玄関のチャイムを鳴らした






 
しばらくするとYの母親がやつれきった顔ででてきた。 
俺を見て、俺が言うよりも早く 
「○○君やね、あんな、あんなYは…自殺してしまったよ。」 
そういうと泣き出してしまった。 
俺はとにかく家に入れてもらい、Yの自殺の理由を聞くことにした。


母親は泣いてばかりで話ができる状態じゃなかった。 
俺は意を決して 
「原因はお父さんの暴力ですよね」 
と聞いた。 
母親はだまってうなずきまた泣き始めた。 
俺は父親にあわしてくれとたのんだ。 
母親は二階にあがり父親を呼びに言った。 
ほどなくして父親が降りてきて、俺の前に座った。 
俺はYの父親を見るなり飛びかかりそうになったがそれを抑え、 
なぜこうなったんか? 
とひたすら質問攻めをした。 
父親はしばらくだまっていたが一言こう言った 
「他人のおまえに関係ないやろ」


それを聞いたとたん今まで抑えてたものが一気に解き放たれた。 
怒りで我を忘れていたのであまり覚えてないけど、 
父親を床に押し倒し殴りつけていた。 
しだいに俺はくやしさで泣きだしたがそれでもYの父親を殴ってた。 
母親が泣きながら止めに入ってきた。 
母親は「ごめん、ごめん」といい続けてたのを今でもよく覚えている。 
父親はゆっくりおきあがった。 
俺は殴りかかってくるのかと思ったが、父親は母親に「帰ってもらえ」 
とだけ言ってまた二階にあがっていった。 
俺はどうしていいのかわからず、ひたすら謝り続ける母親に玄関までつれられてそのまま家をでた。


それからはよく覚えてない。ただ、今でも大みそかにはあの時の怒りや、くやしさを思い出す。 
俺はYに何もしてやれなかったのか?とさえ思う。 
かなりの長文すみませんでした