自分磨きの旅in Toronto

2016年2月からトロントにてワーホリ。TOEICスコア300点台の私がエージェントと語学学校を使わず自分で渡航。ローカルの仕事にて経験値獲得中・・・

カテゴリ: 洋書忘備録





みなさん知っていますか?去年北米で爆発的に売れ、今も人気が続いているミステリースリラー。

私は書店にて購入しましたが、トロントでもものすごい人気です。今でも新書がぶわーっと山積みにされてます。



今回、なかなか順調に読み進めることができ、3週間くらいで読了することができました。私にしては上出来です。ちゃんと読み切れた洋書はこれが初めてです。
なんせこれまで『Alice in Wonderland』や『Twilight』などを始めとするペーパーバックを買うだけ買って、1ページ、頑張っても3ページでギブしていたのですから!本当です。



記念すべきその本は・・・Paula Hawkinsの、『The Girl on the Train』という作品です。
聞いたことありますか?既に日本語にも翻訳されています。手に取ろうと思ったきっかけである「信頼できない語り手」というキャッチコピー、超面白そうですよね?



今日はThe Girl on the Trainの内容と、読了できた理由について書いていこうと思います。

Girl+on+the+train



▼あらすじ

アル中で無職、愛する夫に愛想を尽かされ捨てられたバツイチの主人公RACHEL。そんなどん底なRACHELは、まるで以前の職場に通うかのように、電車に乗ってロンドンへ行き来している。電車に乗っているときに毎日目にする風景の中に2人の若き夫婦の庭が。かつて愛し合っていた夫との思い出を馳せながら、二人の若き夫婦に想像上の名前をつけて毎日妄想する主人公。それもそのはず、若き夫婦の近所に元旦那が再婚相手とその二人の間にできた子と一緒に住んでいるから。ある日、完璧に見えた若き夫婦の美人妻が見知らぬ男性とキスをするところを目撃。そして翌日、その美人妻が行方不明に。まるで関係の無いRACHELは事件にかかわっていく。



ふー、ドキドキの展開。
そしておもしろいのは、主要キャラが交互に、それぞれの視点から物語を語っていくんです。日記を読んでいる感覚。そして最後に真実がひとつになり犯人がわかっていく訳です。その中でもメインキャラのRACHELはアル中なので信憑性がなく、大事なところで、「あれ?どうだったんだっけ?」みたいなこと言い出すので、どれが真実でどれが嘘なのか混乱するところもあってハラハラさせられます。







はい。そして、ここからは私の話。
なぜあんなにも読めなかった洋書がここまでスムーズに読了できたか考えてみたところ、

1、単純に面白そうという理由で購入した。
2、比較的読みやすい英語が使われていた。
3、物語が単調で、リズム感があった。


という3点が大きな要因であると感じます。



よくいろんな洋書を読もうぜ!みたいな支援サイトに、自分が興味のあるもの、「面白そう!」と思ったものが1番良いと書いてありますが、やはりそれは本当だと痛感しました。
それに加えて、読みやすい英語が使われているものというのも大切だと思います。わからない単語や、複雑な文章が多すぎて1センテンスずつ調べていたら、絶対洋書アレルギーになるからです。簡単な作品であればその手間はなくなりますし、もしわからなくても、文章の意味が理解できないのでモヤモヤしますがなるべく辞書は引かず、文法もいちいち確認せず進めていくのです。
最後に、物語にリズムがあるのも良い効果です。物語の展開が速いので、辞書を使わず理解できなかった先ほどの問題も、少し先を読むことで自分の頭でつなげることができます。私もそんな感じで「あー!そういう意味だったのか!」とジワジワ理解していく感じで進めることができました。


そして、次はどんな展開だろう?と先を急ぐうちに、洋書を読んでいるとか、文字を追う作業から離れていきました。読書本来の楽しさ、頭の中に自然とシチュエーションがイメージできるようになってきます。日本語が英語に変わっただけで。

またここにきてから少しだけ、活字に慣れたというのもあるかもしれません。





私はその後同じテイストの作品『GONE GIRL』に挑戦しましたがこちらは文章が難解すぎて、すぐギブし、『ROOM』という本に再チャレンジし、こちらは読了することができました。いろいろすごかったので、過去記事見てみてください。
諦めの早さもなんだかんだ大事かも?(笑)




どちらの作品も日本語に翻訳されているみたいなので日本語でも楽しめますが、やっぱり原作である英語で読んだ方がそのままの雰囲気を楽しめますし、洋書を読むことの醍醐味ですよね。


読了したら自信になります。
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?



The Girl on the Train
Paula Hawkins
Black Swan
2016-05-03









ではまた明日!



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ワーホリにきて良かったと思うことの一つに、『洋書が読めるようになったこと』があります。
といってもトロントにきて文法を完璧にしたから読めるようになったとかいうのではありません。単純に、英語に対する免疫がとれたからだと思います。大の読書好きで、活字を読みたくてしょがなかったっていうのもあるでしょうね。
ワーホリ半年過ぎたころから本を手にし始め、完全に洋書の虜になってきています・・・


その中でも昨日読み終わった作品、"ROOM"がいろんな意味ですごかったのでシェアしたいと思います。
いつも洋書を買っては最初の数ページで眠りにつき、部屋の隅に放置・・・そんな日本での私のような経験を持っている方でも読めますよ。なぜなら語り手が5歳の男の子だから。私もちょこちょこ辞書は引きましたが、難解な単語が続けざまに現れることはないですし、苦になりません。


ちなみに著者はEmma Donoghueというオンタリオ州にあるロンドン在住の女性。映画にもなったこの作品は、2015年のトロント国際映画祭で観客賞を受賞しているなどカナダに縁があるものでした。


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以下、あらすじなのですがネタバレも若干含まれていますのでご了承を・・・



Jackが5歳の誕生日に部屋で目を覚ますところから物語が始まります。
彼がママと暮らしている小さな部屋にはバスタブ、キッチン、冷蔵庫などがあり、天井には空が見える小さな窓(Skylight)が1つ。外へ続くドアはいつも閉められていて、開けることができない。でも何日かに一度、Jackが洋服ダンスの中で眠りにつく頃、唯一ドアを開けられるOld Nickというおじさんが現れて2人のための食糧や衣類を届けてくれる。
ママからいつも聞かされていること。この部屋にあるものだけがリアルで、TVの中ののものはフェイク。
読み進めていくうちにJackの幼い文体から、だんだんこの部屋の普通ではない感が浮き彫りになってきます。


そして、ママが7年もの間監禁・虐待されていた事実が明るみになります。Jack目線で描写される、ママが虐待される部分は本当に心が痛かったです。
かなりスリリングな展開とともに中盤で2人は助かるのですが、そこからの社会復帰するまでがまたさらに2人を苦しめます。そんな辛さから、Jackはあのおぞましい部屋に帰りたいと言い出したところなんてうわぁ・・・ですよ(泣)
犯罪者の子供を愛せない祖父など・・・後半の方が考えさせられることが多かったりと内容が濃いです。



全体的に重い内容ではありますが、同じくらい母と子の愛を感じられる作品でした。また、私でもわかるようなBringの過去形BroughtをBrungと言っっちゃったりする間違いがところどころに散りばめられてあったり、くすくす笑えるところも多かったです。



本当におすすめ。ぜひ読んでみてくださいね。



Room
Emma Donoghue
Picador
2011-01-07








ではまた明日!




 




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