1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 22:33:22.09 ID:74uC1Oav0
杏子「で、どんなアニメか知らないか?ほむら」

ほむら「は?し、知るわけないでしょアニメのことなんか何で私に聞くのよ」

杏子「そうか…そうだよな…」

ほむら(本当は毎週欠かさず録画して見てるけど言えるわけないじゃない)

ほむら(いや別に理由とかないけどなんかこう私が見てるとシャレにならない感じがすると思うの自分で言うのもなんだけど)

ほむら「…な、何?そのアニメがどうかしたの?」

杏子「いや、この前夜中にのどが渇いてキッチンまで行ったらさ」

杏子「リビングのほうから音が聞こえてきたから覗いてみたんだ」

杏子「そしたらさやかが何かアニメ見てて、あたしが来たのに気付くと慌てて消したんだよ」

杏子「でも消える寸前タイトルがちらっと見えて…」

杏子「いやー、まぁそんなに気になるってわけじゃねぇけど、あんまり慌ててたからちょっと変に思っただけで」

杏子「知らねぇならいいや…」シュン



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 22:38:48.01 ID:74uC1Oav0
ほむら「……」

ほむら「はぁー…」

ほむら「あ、あぁー、えっと、桜…Trick…だっけ?」

ほむら「そういえば予約ミスかなんかで間違えて録画されてたような気がするわ」

杏子「えっ!?」

ほむら「いや、ち、違うかもしれない。でも多分それかも。わかんないけど」

ほむら「覚えてたら今度持ってきてあげるわよ」

杏子「お、おう!頼むな!」

ほむら(それにしても美樹さやかがねぇ…)

ほむら(ふーん…)

ほむら(ふーんww)



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 22:39:34.23 ID:qUQMyH830
レズ友がいてよかったねほむほむ


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 22:43:46.08 ID:74uC1Oav0
――美樹ハウス

杏子「ほむらの奴、次の日にすぐ持ってきてくれたぞ」

杏子「よし!早速見てみるか」

杏子「ふむふむ…」

杏子「女子高生が主人公なのか…」

杏子「ゆるい感じのアニメ…なのかな?」

杏子「割と普通のアニメだn――」

テレビ『Kiss、Kiss、Kiss、もう夢Chuなの♪』

杏子「」

杏子「んん!????????」

杏子「えっと…今何か…」

杏子「女同士が…えっ」

杏子「いやいやいや見間違いだろうん」アセアセ



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 22:48:35.82 ID:74uC1Oav0
テレビ『Won(*3*)Chu KissMe!特別な、二人だけの秘密♪』

杏子「あー、ダンスうまいなこいつらー。必修になったもんなー」

テレビ『――唇触れ合うの♪』

杏子「」

杏子(えええええええええええ!)

杏子(見間違いじゃねぇよ思いっっっっっっきりキスしてたよ何これぇっ!)ドキドキ

杏子「お、落ち着けあたし。まだOPじゃねえか」

杏子「つ、続きが気になるとかじゃねえけど最後まで一応見てみよう」

テレビ『――』

杏子「……ふーん入学式から始まるのか」

テレビ『――』

杏子「この子何で頭にハンカチつけてんだ?」

テレビ『――』

杏子「なんだやっぱり普通のアニメじゃねぇか」ホッ



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 22:54:07.64 ID:74uC1Oav0
バタン

さやか「ただいまー。今日お肉安かったからいっぱい買って――」ドサッ

さやか「えっ、それ、何で、え、何見てんの…」

杏子「おーおかえりー。何かアニメ、ほむらから借りた!」

さやか(ほむらあああああああああああ!?)

さやか「いや、えっと、それぇ…」

杏子「ん?一緒に見るか?」

さやか「は、はぁ?」

さやか(それ絶対人と一緒に見るようなアニメじゃないって!なんかもう色々――)

テレビ『――しようじゃないか、キス!!』

さやか「」

杏子「!?」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 22:58:25.76 ID:74uC1Oav0
テレビ『ん…んん……ん///』

杏子「あ、ぅぁ、えっ、あ、これ…///」

さやか(うわあああああ///)

テレビ「ん///…んっ…n――」ブツッ

杏子(お、思わず消しちまったけどどうすんだよこの空気…)

さやか「……」

杏子「……」

さやか「……」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:03:22.98 ID:74uC1Oav0
杏子「あぁー、あの、さやかさぁ…」

さやか「えっ?あ、なに?」ドギマギ

杏子「お前この前……このアニメ見てたよな?」

さやか「は、は?え、何のことかなー(棒)」

杏子「いや、見てただろ夜中」

さやか「あ?あぁーあれかあの日か!そうそう、何か眠れなくてテレビつけたらやってたんだよね」

さやか「別に見ようと思って見てたわけじゃないけど、あぁーそうかあの時のアニメこれだったんだー、へー」

杏子「…」ジー

さやか(めっちゃ疑いのまなざしですやん)



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:07:51.38 ID:74uC1Oav0
杏子「あの…さやかは…こういうの…どう思う?」

さやか「えっ、こういうのって…女の子同士が…てこと?」

杏子「う…ん…」

さやか「えーと…まぁ、人それぞれだしね、あり…いや、なし…では…ない…かな?」

杏子「ふーん…」

さやか「えっと…き、杏子…は…あり?」ドキドキ

杏子「えっ?あ、あたし?あたしは――」

さやか「……」ゴクリ

杏子「…なし」

さやか(っ…!)



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:12:39.08 ID:74uC1Oav0
杏子「と言ったら嘘になる」

さやか「…へ?」

杏子「だぁー、何かよく分かんねぇんだよ女同士とかそういうのは!」

杏子「でも、でも…さやかとは…そういうこと…したいと…思…ぅ…///」

さやか「」

杏子(あ、あああああななななに言ってんだあたしあんなもん見ちまったからあばbbbb)

杏子「あ、いや、今の、忘れてくれ!その――」

さやか「いいよ」ボソッ

杏子「!?」

さやか「い、いいよ、しようじゃないか…キス」

杏子「」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:13:10.85 ID:5G+bVYBM0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:14:46.31 ID:qUQMyH830
ひゃっはあ


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:18:04.17 ID:74uC1Oav0
杏子(えええええなにこの展開は!?)

杏子「えっ、でも、いいのか?」オロオロ

さやか「な、何回も言わせんな、バカ…///」

杏子「うっ…」

杏子(か、可愛すぎる……ええい!据え膳くわぬは何とやらだ!)

杏子「じゃ、じゃあ、いくぞ?」

さやか「うん…」


チュ


杏子「……」

さやか「……」

杏子(ど、どどどどどうしようキスしちまったうわああああ!!)



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:23:58.91 ID:74uC1Oav0
さやか「な、何か言いなさいよ…///」

杏子「えっ、えっと…なんか、そのよくわかんねぇけど、すごく…幸せです///」

さやか「プッ、なにそれ」アハハ

杏子「わ、笑うなよぉー!」

さやか「フフッ…ごめんごめん、…じゃあ、もっかいする?」

杏子「っ!…うん///」

さやか「目、閉じて?」

杏子「うん………んっ!?…ぅう……ん…ふぁ」

さやか「んん…ん……ちゅ…ん……ん…ぷはぁ」

杏子「ハァ…ハァ…///」

杏子(わー…何か大人なやつきたー…///)

さやか「ハァ…ハァ……これは、ふたりだけの秘密だからね?」ニコッ

杏子「お、おう///」


こうしてあたしたちは『特別』な関係になった



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:28:44.97 ID:74uC1Oav0
――次の日

杏子「ほむら、これ借りてたやつ、ありがとなっ」

ほむら「あぁそれ、どうだった?」

杏子「え、ええ?いや、うん、なんか…あり、だよな///」ポワー

ほむら(ん?なにこの反応は…まさか)

ほむら「佐倉杏子、あなた…!」

杏子「!」

杏子(わわっ!さやかとのこともしかして感づかれた!?)

ほむら「百合アニメに目覚めたのね!」

杏子「」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:34:07.25 ID:74uC1Oav0
杏子「えっと…百合って、何だ?」

ほむら「照れなくていいのよ。いや前々からあなたには素質のようなものを感じていたの」

ほむら「いやー、こんな近くに同士がいたなんて」

杏子「あの――」

ほむら「ほら、ネットなんかで意見交換はできてもなかなか周りでそういう話できる人っていないじゃない?」

ほむら「デュフwwそうと決まれば早速家でアニメ鑑賞会と洒落込みましょう!」

杏子「いや、だから、アニメとかは別に――」

ほむら「まぁ初心者にはストパンあたりがいいかしら」

ほむら「ルッキーニ少尉って子がいるんだけどこの子がまた可愛くて――」

杏子「お、おい、ほむら、ほむらさーん?」

杏子(あぁー、全く聞いちゃいねぇ…)

杏子(でもまぁ付き合ってやるか…さやかとの件もこいつのおかげと言えなくもないし)

杏子(それに何より、こいつがこんなに生き生きしてんの初めて見るしな)


                               

                                              おわり



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:38:21.06 ID:chOkyyYl0



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 23:38:39.40 ID:cKSJiELD0
え、ほむらの家編は?