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百合漫画を色々買ってきたので少しずつ(個人的な)感想を投下していこうと思います。

今回は『明日また君の家へ』の感想です。
「明日また君の家へ」は今度アニメ化する「ステラのまほう」の作者、くろばU氏著の百合漫画です。









幼馴染、姉妹、同級生、先生×生徒・・・
ちょっぴりエッチでかなりドキドキなガールズ・ラブ・ストーリー

(帯より)

ガールズ・ラブ・ストーリーですって~?
まぁ「ステラのまほう」もあまり百合度は高くないし、大したことは無いでしょう(慢心)





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なん・・・だと・・・?

えーこのコミック、
1話完結のお話が3話(上で言う姉妹、同級生、先生×生徒が該当)
長編のお話が5話(上で言う幼馴染が該当)収録されているのですが、
ぶっちゃけるとどの話もレズセまであります。全年齢向けとは何だったのか。

と言うのも、どれももともとは成年コミック収録の漫画であったため。
なるほど、それなら納得ですね(混乱)




きららMAXのある企画
「キャラクターの可愛い部分だけでなく、後ろ向きで人間くさい部分も描きたい」
と仰ってたくろばU氏の作品だけあり、どれもこれも独特な雰囲気です。

やはり印象に残ったのは幼馴染モノの長編ですね。
ただの幼馴染モノではなく、双子の入れ替わりネタも兼ねてます。

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これは両親の離婚により好きな人「みそら」と生き別れになってしまい悲しむ「こころ」を思いやり
こころの傍らに残ることになった彼女の妹「ななか」が「みそら」を演じ、
こころの恋人になる話です。

私(ななか)がお姉ちゃん(みそら)の代わりになる-
幼い頃についた一つの嘘と一つの決意
幼なじみ(こころ)と再会するとき、止まっていた想いが動き出す!

(帯より)


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「みそら」として振る舞うことでこころを欺くことへの葛藤、
そしてこころへの恋慕が丁寧に描かれてますね。



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色々な出来事を経て、
こころは「ななか」を「みそら」ではなく、本来の「ななか」として受け入れることになります。
(と言うよりこころは随分前から「ななか」だと見抜いていたのですが)


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ケッコンカッコユリまで誓っちゃいました(*´ω`*)
この後に挿入されたイメージによれば「二人ともドレス」派の模様です。

こころとななか、2人のラブラブはこれからだ!完!




・・・がこれにはまだ続きがありまして




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最終話でななかの姉・・・そう、本当の「みそら」が地元に帰ってきます。
まさかの最後の最後で修羅場を織り込んでくるスタイルでした。
ちなみにこの「みそら」、セリフがひらがなばかりで妙な怖さがあります。

ここからの展開は・・・


なもり氏の画集のJK修羅場もかなりのものでしたが、
こちらも同レベル程度、悪い意味で火力が高いです。
方向性はちょっと違いますけど。

断っておくと姉がこころを百合NTRしたりとかそういうのではないです。
けど姉から見れば妹にこころを百合NTRされたようなものですから・・・ちょっと複雑。

反転でバレ⇒
こころがみっちゃんのキスを拒んで押し退けたことと、
その拍子で母からのDVの傷を見られたことでみそらが逆上、
こころに暴力を振るったあげくに発狂、失神し、その後意識が戻らず病院に入ってしまう・・・という流れ

2人それぞれ
こころ「最後にななかを選んでしまった身勝手な自分が悪い」
ななか「自分がこころと関係を持ってしまったのがいけなかった」
と自分を責めます。

最後は「愛してるよ」とこころとななかのキスで締められるのですが、
「2人は幸せなキスをして終了」とはとても・・・。





・作品の雰囲気

日常です。
イチャイチャかシリアスかと言われれば、確実にシリアスでしょう。

・ぶっちゃけどこまでいくのよ?

ずばり本番まであります。
Trickなどもはや挨拶代わりです。
女の子同士のガッツリした肉体関係が描かれてます。

シチュとしては・・・どうやら手●●(検閲済)がお好きなようですね。
道具を使うプレイはありません。
もう何のレビューだよ

・男キャラ出る?

モブキャラ程度。皆無と言っていいかと。


総評としては普通百合作品としたいです。
3段階評価ならと言ったところでしょうか。
個人的にはクセが強い、というのが一番の感想です。

注意点としては・・・

女の子同士「だから」
女の子同士「っていうのは」
に類するセリフはかなりの頻度で出てきます。
気にする人は癇に障るでしょう。

また、どのお話もハッピーエンドではないです。
前述した幼馴染モノ以外のお話も、最悪悲恋、良くてモヤモヤで終了です。
百合はラブラブでスッキリ終わって欲しい、と言う人には多分合わないと思います。

それと、同じ作者さんのステラのまほうは4コマなのであまり気にならなかったのですが…
この「明日また君の家へ」、コマ割りとアングルが原因なのか、読みづらいと感じました。
とにかく情報量が多く、読んでいて疲れてしまうところも。

その分見逃している描写などあるかもしれないので
もうちょい読み込んでみれば、新しい見解が得られるかも。


どちらかと言えば私は甘いイチャイチャ系の百合が好きなため「乙」評価にしてしまったものの、
こういうキャラクターの内面に踏み込むドロドロな百合も悪くない・・・そんな風に思いました。

良くも悪くも、ずっしりと心に残る百合漫画ですね。
こころ・・・うっ頭が・・・





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