yusakuweba(木下勇作)のblog

『天才、法然』がいよいよ最終コーナーに入りました。法然は70歳代に入り、宗教家として円熟期。 しかし式子内親王が旅立った後、大きな試練が法然を待ち受けていたーー。

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 10日余りで弥生を迎えようとするこの日は比較的温かくここちよかった。

 逢合橋の袂に咲くヒカンサクラ(緋寒桜)が満開だったーー。

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木下 勇作 アートギャラリー 日本美術倶楽部 

 榮三郎宛てに雁助の妻、ツネからに急に届いた手紙によると自分でつくったマッチ工場で働いている最中に事故に遭ったという話であった。

 なんでも棚から石油缶が作業中の雁助の頭上に突然、落ちてきて転倒したという。それ以来、病院のベッドで意識不明の状態が続いているという。

 またその手紙には詳しく理由は書かれていなかったが資金の融通をしてもらいたいとも記されていた。

新次郎と榮三郎と亀助とうめは雁助を見舞いに神戸へと急ぎ向かうのだった。

亀助とうめが同道するようになったのはこんな理由があった・・・。

 あさも一緒に駆け付けようとしたが秘書の亀助に<わても雁助さんのことは気になりますけど奥さまには無理というものだす!!>と止められたのだった。

 女子大学校の寄付集めに回る予定がぎっしっり詰っているし、それから九州の加野炭坑にも近々行く予定になっているというのがその理由だった。

 <分かりました!!それではわては宜ちゃんを連れて寄付集めに回りますよって亀助はんは神戸の雁助はんの見舞いに行っとくなはれ!!>

 うめにはかねて雁助に好意とほのかな愛情を寄せ合っていた仲であることを知っていたあさが声を掛けのだった。

 <わてらはお互いに奉公人同士の間柄だったのだす。雁助はんが出て行かはるとき一生会うことはないと決めていたのだす。神戸にはご家族もいらっしゃることだすし!!>

とこころにもないことを言い、いったんは断ったうめだった。

 しかし彼女のそうは言ったもののこころの中には雁助と交わしたことばの数々が思い出されてしかたがなかった。

そこでうめはあさの語るように雁助の見舞いに行くことにしたのだった。

 雁助の病室に入るとそこには妻、ツネと娘、そして娘の婿である竹男が悲嘆に暮れている姿があった。

とりわけ、竹男の嘆きは大きかった。

 <義父が倒れことを知った建材業者など取引先から融通した資金をすぐに返してくれと矢の催促です。医者の話では出血がひどく命の保証はないというのです>

と居ても立ってもおれないような心境を語るのだった。

手紙に資金の融通をしてもらいたいとあったのはこんな理由からだった。

とりわけ親しかった榮三郎は雁助のマッチ工場に果たして資金を融通するのだろうか???

新次郎には資金融通のことで幼なじみの松蔵(サトシ)ことで苦い思い出があった。

  一方、東京の成澤は相次いで政府の要人らに会い、<女子大学校>創立の協力取り付け意気揚々。

 だが宜を連れて大阪など関西で寄付集めに回るのだが容易に理解を得られなかったのだった。

 しかしあさは<たとえファーストペンギンとしてわてがフカに食われようと後に続くファーストペンギンを育てなくては!!>と<女子大学校>建設にますます意欲を燃やすのだった。

                 (つづく)

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 早朝、リビングのカーテンを開け放つと雪がこんこんと降り積もっていた。

 そのさまを見たまま感じたままをいつもの私流の<ディフォルメ>手法で描いたのでしたーー。

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