㈱雄松堂書店 古書事業部のBlog

株式会社 雄松堂書店 古書事業部のブログです。 おすすめ古書の紹介や、イベント情報を掲載を致します。

4/23(木) Pop Up Book Fair を開催します!

4/23(木)、丸善日本橋店3階ワールド・アンティーク・ブック・プラザにおいて
“Pop Up Book Fair”を開催します!


このフェアは、国際古書籍商連盟(ILAB)が、

ユネスコが制定する「世界・本と著作権の日」である4/23に、

ユネスコへの協賛事業として主催する、1日限定の展示会です。

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世界各国のILAB加盟国にて開催され、各国のフェアは
ILABのウェブサイト、FacebookTwitterで同時中継されます。
 

 …つまり、オーストラリアからはじまり、日本、ヨーロッパ、
アメリカまで地球を一周する展示会です!


各地の展示会場では、「空っぽの本棚」のポスターが目印となります。

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世界各地で開催されるので、
“Pop Up Book Fairs”です。

読み書き・書物の普及を訴えるための企画で、
展示会場ではフェアにあわせ、みなさまからの寄付を募ります。



寄付をいただくと…
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本の形のシールをポスターに貼らせて頂きます。


こんな感じになります。
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みなさまの浄財は、ILAB本部を通じてユネスコへ全額寄付され、
南スーダンの子どもたちに本を送る、
また学校への教科書の提供などに使われます。


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本棚をいっぱいにして、
子どもたちの読み書き教育をサポートしましょう!


ちなみに、“Pop Up Book Fairs”
てっきり、“Pop Up Book”=「飛び出す絵本」のフェアだと
思っていたのですが…


「パッとはじまり、パッと終わるブック・フェア」
という意味だそうです…!

 

このイベントについて詳しいことは、
下記リンク先からご覧いただけます。

 

雄松堂書店サイト

http://www.yushodo.co.jp/pr011/
 

ILABサイト(英文)

https://www.ilab.org/eng/ilab/ILAB_on_UNESCO_WORLD_BOOK_AND_COPYRIGHT_DAY_2015.html
 

2015年国際稀覯本フェア 体験記


 3月5日から7日までの3日間、九段下のホテルグランドパレスにおいて、「2015年国際稀覯本フェア」が開催されました。雄松堂書店も、このフェアに出展しました。
  この体験記は雄松堂書店・古書事業部の新入社員が初めてフェアに参加し、思ったこと感じたことをつづってみたものです。

 

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今回はABAJ創立50周年記念ともあり会場は九段下駅からすぐのホテルグランドパレスでした。入口は警備上小さいのですが…中に入ると…
 

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さすがホテル…見事なシャンデリアです。恥ずかしながら私はまだ古書初心者なので、古書よりも最初にこの豪華なシャンデリアに目がいってしまいました。ですが、このシャンデリアが妙に古書とマッチしているなと後々感じました。

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 次に目についたのは大きなABAJの旗と看板です。やはり創立50周年だけあって大きく掲げられています。

会場の中には多くのブースが立ち並んでいます。出展者名と番号付きの看板はあるのですが、迷路のようで迷子になりそうでした。また、人の多さにびっくりしました。
 

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今回は雄松堂とワールド・アンティーク・ブック・プラザの合同ブースでとても大きいです。
 

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今回の特選は一番目立つガラスケースに陳列しました。どれもおすすめなのですが、中でも多くの方、特にフェアに来ていたテレビ局のカメラから注目を集めていたのは…
 

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シェイクスピア「戯曲全集」フォース・フォリオでした!
ミーハーな私は何日にどの番組で放送するか伺ったのですが、残念ながらすべて放送時間がフェアでお手伝いしている時で、見ることができませんでした。
 

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もう1つの目玉といえば雄松堂書店デラックスファクシミリ版オーデュボンの『アメリカの鳥』。何度か見たことはあったのですが、やはり大きい!会場でもお客さんが驚かれてご覧になっていました。

 今回はこの体験記を書くという重要な任務を与えられたため、会場を一周して、他の書店さんにお邪魔しました。ですが、私は写真を撮るだけでは面白くないので、ちょうど誰もお客さんがいない時を狙ってブースを訪ねました(※けして人気がないというわけではありません。)なぜか、それは出展者さんそれぞれに直接お話したかったからです。
今回は出展者さん達に『あなたがおすすめする商品/目玉商品はどれですか?』という統一した質問を投げかけてみました。もちろんカタログを見れば一目でわかるようなことですが、古書の説明の仕方やフェアに持ってきた古書の基準などに差があるのか?特に、常々海外の書店さんと日本の書店さんの違いがどのようなものか気になっていたので、素人目線で、且つ自分なりに調査してみました。


まずはイタリアの書店さん(Bibliopathos)。
 

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「あなたがおすすめする商品/目玉商品はどれですか?」と聞いて見せてもらったのは…
Doctrinale Puerorumでした。

 

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ポスターにも載せるほどの代物なので当然ですが、何故か聞いてみました…
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 なんとヴェラムを再利用しているので以前書かれていた文字が見えます!リサイクルですね。しかし残念なことに以前書かれていた文字を浮かび上がらせようと研究者が酸をかけてしまって表紙が台無しに…ひどいことをするものです。しかし古書はこのような曰くつきなものがあったりしてその話を聞くのも古書業界の醍醐味の1つです。
こちらの方は他にも様々な本を丁寧にしかもカタログにはのせていない裏話も話してくださいました。
 
次は京都の臨川書店さん。
 

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「あなたがおすすめする商品/目玉商品はどれですか?」と聞いて見せてもらったのは…
 

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 森鴎外自筆「舞姫」を紹介してくださいました。説明書きのボードもあってとてもわかりやすかったです。他にも京都らしく上品できらびやかな古書ばかりでした。

続いては東京の文流さん。

 

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「あなたがおすすめする商品/目玉商品はどれですか?」と聞いて見せてもらったのは…
 

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今までの流れだとカタログに写真を載せている古書を紹介されていたのですが、今回は初心者の私が分かるよう有名なダンテの「神曲」を紹介してくださいました。


続いてはアメリカの書店さん(Boston Book Company)
 

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「あなたがおすすめする商品/目玉商品はどれですか?」と聞いたのですが、普段は和書が多いが今回は他の出展者さんと張り合わないために洋書のみ持って来たといって見せてくださったのが…

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とても色鮮やかで素敵なヴェラムのマニュスクリプトの時祷書でした。不覚にもあまりにも流暢な日本語で丁寧に説明してくださったことに驚いて内容を忘れてしまった私が情けないです。


そして最後に訪れたのはハンガリーの書店さん(Foldvari Books)。
 

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「あなたがおすすめする商品/目玉商品はどれですか?」と聞いて見せてもらったのは…
 

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スタンリー・キューブリックが監督したことで有名な「時計じかけのオレンジ」の台本、しかもプロデューサーのサイン入りです。今回の古書展では日本の顧客にあわせて日本でも有名な作品やハンガリーに関するものを持って来たそうです。


調査の結果わかったことはどの書店さんも海外、国内関係なく優しく丁寧に商品について説明してくださることでした。本当にありがとうございました。


また今年はABAJ50周年記念ということでなんと林望先生と髙宮利行先生の講演会・ギャラリートークがありました。豪華です、豪華すぎます。
 

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林先生は源氏物語をベースに古典の現代語訳について語ってくださいました。豪華な記者会見のような金屏風にふさわしい興味深い内容でした。

  

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 一方髙宮先生のギャラリートークはそれぞれのブースを回って実際に展示している古書を見ながらお話しして頂きました。予想していたよりも多くの方にご参加いただき、とても貴重なお話しを伺うことができました。


今回参加してみて感じたことは、ずばり『世界一周旅行』をした気分を味わえたことです。私はワールド・アンティーク・ブック・プラザなどで、いつも様々な国で出版された、様々な言語の書物と触れ合ってきました。しかし様々な国から一同に集まった出展者さんと実際に本を前にしてお話しするフェアは、より一層勉強になり、個人的にも楽しめる場となりました。また来場されるお客様だけではなく、出展者さん同士でお互いの商品を見て、場合によっては仕入することにも驚きました。先輩方がいつの間にか仕入れて来た古書を目にして、接客しながらいつ偵察する暇があったのかと思ったほどです。


次回は2年後ですが、既に楽しみです!
 
 


星座

みなさまお久しぶりです。
前回の記事はまだ春だったのですが、もうすっかり夏ですね。
更新の頻度を落としてはいけないなあと反省しています。

さて、もうすぐ七夕です。織姫と彦星が一年越しに会うことを許される日ですね。
この二人は伝説ですが、実際、夏の星座のこと座のベガとわし座のアルタイルに見られるそうです。
ということで今回は星座にちなんだ面白い商品を紹介いたします。

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フランス製星占いトランプ です。
トランプなので52枚揃っています。 

一見普通のトランプなのですが、よく見ると描かれている絵が不思議です。

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これはダイヤの1ですが、 私たちがよく知るトランプのマークは小さく左上隅に描かれているだけです。
上半分に星座を表すと思われる挿絵、下半分にはなぞの挿絵が三つ並んでいます。これらは一体なんでしょうか。 
上の星座の絵にはSと書かれていますが、Sで始まる星座なのでしょうか。星図も小さく描かれています。

更に下の段。左側の人物は顔中ぶつぶつで怖すぎます・・・手には手紙みたいな物を持っています。真ん中は何かの花でしょうか。右側は顔が犬、体が人間の怪物。エジプトの壁画で見たような気がします。


他の札も見てみましょう。 

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これはダイヤの6。
星座はワニ!?Mと書かれていますが・・
下の段は、楽器を演奏する二人、またしても植物、空から続々と降る赤い星々?

更に見てみましょう。

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星座は何の星座かよくわかりません。
下の段の絵も規則性が見出せず、とてもシュールですが下の真ん中はどれも植物が描かれているようです。


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スペードのクイーンです。 
現代のトランプと同じようにクイーンの絵が描かれています。 
星座の絵は女性三人が集っています。乙女座かなと思ったのですが、VirgoのVではなくFなので分かりません。

下は鏡を見る豚、薔薇と麦?、女性の絵です。


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星座は猿、というか類人猿!?
挿絵の下になぞのアルファベットが描かれていますが解読できませんでした。
下は休憩中の男性、やはり植物、植物の横に立つ男性です。

きっと専門家が見たらどの札も意味があるのかもしれませんが、あれこれ想像するのもまた面白いです。
当時の所有者もトランプだけでなく色々な遊び方をしていたのかもしれません。

星々は古来から今までずっと世界中の人々のイマジネーションを駆り立て来ました。ねこ座やみみず座など、今では知られていない星座もたくさんあったようです!

雄松堂のショールームにはこのトランプだけでなく、星座に関する本や色々な星座が描かれた一枚ものの彩色星図など面白い商品が並んでいます!
ご関心がございましたら古書部までお問い合わせください。実際にご覧いただくことも可能です。

夏の星座を見に、どこか空気のきれいなところへ出かけたいものです。
梅雨がまだまだ続いていますが織姫と彦星が天の川で出会えるといいですね・・

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【今回ご紹介した古書】


フランス製星占いトランプ 全
52枚揃い

[Playing Cards]
    12.5 cm x 9 cm. 
                                        194,000円(税込)



 
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