まったりウラジオストクダントーネ&アカデミア・ビザンティナのハイドン協奏曲集

2010年08月19日

イポーニヤ@浦潮

vladivostok 141今までロシアというと「=9時間飛行機に乗って行くところ」という感覚だったので、成田から2時間で着いてしまうロシアというのは私にとって神秘でした。
だいたいモスクワに3年間住んでいた間に、ウラジオとか極東のことなんて考えたことがあったかどうか。よく言われるように、モスクワにいると他の都市のことをあんまり考えなくなるし、ロシアがあれだけの領土を持っているということもしばしば忘れてしまいます。ロシア人の知人の間にもこの辺に行ったことがあるという人を聞いたことがないし。

で、そんな偏ったロシア観を抱えつつのテラ・インコグニタ潜入と相成ったわけですが、実際町を歩いてみても、たまに見かけた観光客を除けば、東アジア系の人が多く歩いているということはなく、むしろモスクワより少ないくらい。こういった面では、日本や中国や韓国、北朝鮮との地理的な近さを感じる機会はありませんでした。
コーカサスや中央アジアかな、という人は時折見かけましたが(例えば、モスクワなどでもそうですがオレンジ色の上着を着て道路掃除をしている人などに多い)、何となくの感触としては、モスクワほど人種的多様性が激しくなく、白人の占める割合が大きいように感じました。感覚としてはむしろヨーロッパ地域のロシアの地方都市にいるときに近かったです。

vladivostok 057むしろ日本などとの近さを感じたのは「モノ」の領域。
福山通運や佐川急便や生協などの中古トラック、最初のうちは見るたびに「お!」と思っていたのですが、あまりに日常的過ぎてそのうち気にもとめなくなってしまいました。
下の記事のウラジオストク駅の写真にたまたま写っていますが、ハングルが書かれた車も多かったです。

新鮮だったのは、スーパーとかその辺の食料品店とかで日本の製品を普通にたくさん売っていること。モスクワで日本製品といったら2001年ごろは大使館員御用達の専門店にしかなくて、2004年ごろは街中のスーパーにも出回るようになったものの比較的レアな存在だったので、モスクワにおけるドイツ製品のように、普通のロシア人が日常的に買うものとして日本製品が置かれているというのは何だか不思議な感覚でした。
この辺も、極東通の人にとっては「何を今さら」なんだろうけど。

vladivostok 089あとこの写真にあるような自販機。街中でいくつか見かけました。
中身が全部日本製品というのも面白いですが、そもそもモスクワやペテルブルクって街中に自販機ないんで、私としては街中に日本みたいに普通に自販機があることの方が驚きだったのですが。
CoffeeとかLemonとかGrapeとかならともかく、「復刻堂コーヒー」とか「さらっとしぼったオレンジ」とか書かれても大概のロシア人には唐人の寝言にすら見えないので、さすがにロシア語で中身の説明を書いた札が貼ってあります。値段はルーブルに3をかければ円になるので、135円とか150円とか。日本より若干高め。
гор.は熱い、хол.は冷たい。こんな略し方するのも初めて見た。

yusuke_1974 at 21:56│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by SNEG   2010年08月20日 12:05
え、自販機があるんですか!
ロシアなのに…極東ってそんなに治安がよいんでしょうか?それとも、なにかメンタリティが違うんでしょうか??

それにしても、今って1ルーブル=3円水準なんですね。4円、ひどいときには5円近かった留学時代と隔世の感があります。
2. Posted by yusuke   2010年08月20日 12:32
極東の治安…もともとあまりいいイメージはなかったんですが、どうなんでしょうね。自販機も大体みんな新しそうでしたが。
モスクワだとそういえばドモジェドヴォ空港に自販機がありました。ソ連時代は飲料水の自販機が街中にあったらしいですが、その備え付けのコップがよく盗まれていたとか。

そう、私がいた時も1ルーブル4円でした。物価は確実に上がってますが、日本人にとってはこれで若干緩和されているかも。
3. Posted by Sakon   2010年08月21日 00:33
ウラジオもこの2年でだいぶ様変わりしたようですね。私はすでに浦島太郎です。

自販機が登場したのは最近のことだと思います。2年前までは全くありませんでした。

かつては市場(рынок)に行けば中国人がたくさんいたのですが、数年前から各地の市場を潰して中国人を排除し、代わりに綺麗なторговый центр(ショッピングセンターと訳せばいいでしょうか?)を建てています。また道路工事に従事しているアジ系の人は、もっぱら北朝鮮系だという話でした。

少し前のウラジオの状況については北嵯嶽「ウラジオ 静かなさざめき」(三一書房)が参考になると思います。
4. Posted by yusuke   2010年08月21日 00:57
やはりここ最近でウラジオもかなり変わったんですね。

市場は関心あったんですが、少し遠くて今回は見送ってしまったんです(海岸沿いの魚市場は行きましたが)。
数年前から市場の中国人が排除される一方で綺麗なショッピングセンターが、というのは中央とも連動する動きですね。道路掃除の人は東アジア系にしては彫りが深くて、旧ソ連でなければウイグル?などと思ったりしたのですが、これもまた入れ替わりがあるのかもしれません。

本のご紹介ありがとうございます。原先生の「ウラジオストク物語」は今回読んでいったのですが、「ウラジオストク」で検索したんでご紹介の本は見つからなかったようです。探して読んでみます。

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