2006年06月22日

映画「間宮兄弟」観てきました

 何気に昨年後期から楽しみにしていた映画「間宮兄弟」をやっと観にいくことができました。

 個人的には、あの愛すべき兄弟達に再び会いに行く、くらいのつもりでいて、その点に関しては叶えられたと思っています。

 詳細な感想は続きに。
 原作を大筋でなぞりつつも、細部が映画向けとして?アレンジされています。
 が、逆に言うと概ね原作の雰囲気がちゃんと出ていたということで、そこは満足。
 頻繁に話し言葉と同じボリュームで独り言を言う間宮兄弟にリアリティを感じつつ親近感を覚えます。
 お兄さん細身でスーツが似合いすぎて、あれじゃモテるだろと思ってしまったりはしたけれど、原作にいたしょーもなく愛い兄弟でした。お兄ちゃんのギクシャクした動きとか、時折挿入される2人によるナレーションの声とか。初めて声が入ったとき、劇場に笑いが起きたもんね。
 彼ら2人は本当によかった。

 直美ちゃんがタバコ吸わなかったのは嫌煙家としては好印象。まぁ、沢尻エリカが19歳だもんで、タバコ吸っちゃまずいんだけど。
 佐藤隆太演じる彼氏(出番は少ないものの、こちらもイメージどおりでよし。しかし「でばん」を変換すると第一候補がカタカナな辺りうちのIMEは偉い)との事を為した後のシーンの色気のなさは、ちょっとがっかりしつつも、わかり難くはしないかとも思った。別に沢尻さんのお色気シーンが見たかったわけじゃないんだけど(連呼すると説得力なくなるな。でもホントなんだよ)、セリフだけではなくもう少しわかりやすい描写のほうがよかったような気はする。
 あと、彼女の顔、今までろくすっぽ見たことなかったんだけど、結構丸みのあるパーツ構成してるのね。もっとシャープなキレイ系かと思ってた。

 どちらかというとシャープなキレイ系は妹の夕美ちゃんですね。演じた北川景子さんって、確か実写版セーラー戦士の一人でしたよね。特撮系では出演者はこの人くらいか。あ、高嶋さんがいた(笑)。
 イメージどおりのそれなりに細身の結構可愛い子、を体現してたと思います。が、姉と同じ髪形してることもあって、パッと見た感じ区別がつかない、「仮面ライダー剣の第1話状態」でした。

 あと、目に付いたのはアレですね。夕美ちゃんの彼氏のキモさ、ですね。
 原作では結構普通な高校生って感じでそれなりに好感持てたんですが、映画ではおしゃれのふり幅ふりきっちゃったような、薄い眉毛に細い目、奇抜なファッション。服に着られてる感はないのですが、あれは見ていて好感持てなかった……客席からも「きもーい」の声が上がっていました。
 まぁ、僕も人のこといえないけど(笑)。ああ、でも余計なこと言って夕美ちゃんにハリセンがわりの扇子でぶっ叩かれるのは笑った。今考えるとマルとトリヤマ補佐官のようだ。あと、ゲームのスコットランドヤードを知っているのは通だね(僕も名前しか知らない)。ジャングルジムをメジャーで測っているのもなんだか可愛い。
 おっ、意外と好きになれそうなところがあるぞ(笑)。

 葛原依子先生。再三フルネームで「残酷だ」と付き合ってる同僚の先生に言われちゃうんですが、彼女のラストでの血も涙もない描写には戦慄したね(オーバー)。
 彼と葛原先生が不倫の関係って設定はなくなったのかしら?家族に合わせるのを渋ったりしてぼやかそうとしていたようにも思えるけど。ラストに手を繋いで歩いていた男って、違う男?徹信ばかりみて多少茫然自失気味だったのでよく覚えていないのだけれど、もしそうなら、この映画の葛原先生好きになれないな。
 なんというか、結局は行き止まりの恋すら失いつつ(もしも不倫でないなら「行き止まりの恋」という発言も宙ぶらりんになりはしないか)、くすぶった不満を抱えつつもそれなりに生きているから彼女のことを僕は間宮兄弟のように好きになれたのに、一人だけ男とよりを戻して手を繋いで笑いながら歩いて、しかもそれを徹信に(先生本人は気づいてないにしても)見せ付ける。葛原先生は残酷ですよ。

 大垣賢太と安西美代子の関係は比較的さらっとディティールをオミットしてしまった感じ。大垣は大きな声で喋りまくり、いつも笑みを顔に貼り付けてる男、という大変見ていて覚えやすいキャラになってるし(記号的、といえるかな。原作と比べると、血の通った人間としての厚みを感じない)、大垣と安西が恋愛関係にあることが早々にばらされてしまうあたり、そう感じました。
 この2人のみならず、夕美の彼氏関連もさらっと流されてる印象を受けました。あと、葛原先生の行き止まりの恋も同様ですね。エピソードとしては描かれていないわけじゃないんですけど、原作にあった関係より、映画で見ていて伝わってくるものが、この辺に関しては薄かったような。
 見ているときには、監督は自分の興味のある人間の関係性だけをくっきり描き、興味がない部分はサラリサラリにしてしまってるのかな、と思いました。今考えると、尺の問題と、主人公たる間宮兄弟がぶつかる問題部分に力を集中した結果かな、とも思えるのですが。
 大垣と安西と明信の、序盤での気の置けなさが早々に終わってしまったのが個人的に残念。明信が、兄弟以外での「仲間」を感じられていた居心地のいい場所のひとつだったのに。ああ、かわいそう。ただ映画の安西さんはかわいかったな(笑)。

 ラストで鳴る携帯、原作とは違う形での希望を見せて終わるわけですが、懲りてないじゃん!とツッコミを入れることもできます。が、懲りてないからこそいいな、ってところがあります。
 僕が「ハリーポッター」に見出している楽しみの要素は、実は「ミステリ」と「大長編ドラえもん」なのですが(その年の黒幕は誰なのか、という点がミステリ。不死鳥の騎士団はこの要素が薄かったな。比較的読者の現実と地続きな感のあるダドリー家の日常から抜け出してホグワーツでの魔法と冒険の日々をすごし、またダドリー家に戻ってくる辺りが大長編ドラえもん)、「間宮兄弟」はTVアニメや単行本での短編のドラえもんに近いんですね。兄弟に害を為す世間の冷ややかな目、仕打ちがジャイアン。ボードゲームや紙飛行機やパズル、そして彼らの恋はひみつ道具で、彼らが日常から強いられる不満を解消する役割や、身の程を省みずに挑みた彼らの日常に変化をもたら(し、やがては上手くいかなくなり、小さな破滅をもたら)す役割を担っている、そんな風に感じるのです。
 だから、彼らの日常は、1話分が終わった時点で、開始当初の状態、元の木阿弥に戻るのです。ひみつ道具は、再登場したり別の話で使われたりすることはあっても、その話以降も恒常的に効果が持続したり、っていうのは僕の知る限りないですから。
 だから彼らは、映画が幕を引いた後も世間にいじめられ、娯楽に癒され、恋に破れ、また元に戻るのです。で、懲りて恋を本当にしなくなってしまったりしたら、それはひみつ道具に飽きたのび太君と同じで、そこから先、それまであった日常は終わりを告げてしまうのです。
 彼らは今もまだどこかで、あの楽しい生活を続けているような気がしませんか?それは、彼らが元の状態に戻ってくれるからです。
 あ、あくまでこれは僕が感じたいように感じ取っただけです。実際には徹信は夕美ちゃんと懇意になっており、彼らの生活にはその影響もあって若干の変化が訪れているわけですが、しかしそれでも、彼ら兄弟は今後も、開幕から終幕までに描かれたような出来事を何度も繰り返されることが予想されるわけです。
 そういうわけで、僕はこの「間宮兄弟」に、ドラえもん的ルーティーンを感じ取ったのです。

 ここから先、ちょっとここまでに織り込めなかった小ネタ的与太話。

 エンドロールはそれなりによかったけど、エンドロール後のたらいは興ざめ。作品世界とは別のところで、何かしょーもないタイアップでテレビのコントかなにかとリンクさせたんだろうけど、楽しかった間宮世界につまらない現実が持ち込まれたようで、個人的には不快でした。まぁ、単純にスラップスティックとしては別に可もなく不可もなく、だろうし、僕以外の観客は皆笑ってたから、ええんとちゃう?

 葛原先生は色気がない。上着をバッと脱いじゃうシーンでの肩、スクリーン越しに見る限りあんまりエロくない。浴衣パーティーでのモノポリーの足チラはわざとらしいし。素材の常盤貴子さんは素敵だと思うよ。うん。まぁ、あすこは葛原先生じゃなくて色仕掛けに引っかかる兄弟を見て笑うとこなんだけどさ。あのシーンは面白かったね。彼らの単純ッぷりがわかり易くて大変よろしい。
 「阿修羅城の瞳」の宮沢りえのうなじはエロかったなぁ。

 実際に直美ちゃんがバイトしてたのはGEOだったと思うんだけど、劇中明信が指でいじくりつつ見つめてるのはTSUTAYAのTクラブ(だっけ?)カードだよね?確かクレジット機能のついてる奴。

 大学の最寄り駅の近くにあるシネコンで見たんですが、間宮家の実家が静岡県なんですよね。
 で、そのシネコンのある市(=大学も駅もその市内にある)でロケが行われたことは知っていたのだけど、やっぱり見覚えのある景色が写ると楽しいね。
 ほかの観客も気づいたらしく、笑い混じりのざわめきがおこってました。

 他の観客と言えば、今回妙にリアクションが大きかった気がします。見ながら皆「きもーい」とか「くすくす」とかいった声を漏らしてるのね
 先のガメラと同じスクリーンで上映したのですが、今回は7割程度の入りで、ほとんどが女性でした……ってか、今必死で僕以外に男がいたか思い出そうとしてるんだけど思い出せない。若いお姉ちゃんとおばちゃんとそう若くないお姉ちゃんがいたのは覚えているんだけど。

 あと、個人的に結構期待してた中島みゆきのお母さんは結構よかった。
 ちょっとお茶目なところがあって、間宮兄弟以上にナウい感じの、素敵なお母さんでした。
 中島さんスタイルいいねぇ!(笑)

 こんなもんか。
 明日は卒業アルバムの写真です!どう奇を衒ってやろうかな♪

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yutajin
 あるときはデンキヤのバイト、またあるときは3流大学生、しかしてその実態は……!

 すいませんただの特ヲタです(笑)。
 特にウルトラ全般に思い入れが深く、コスモスもネクサスも両方愛してまっす!あと、ネクサスの影響で佐藤康恵さんとdoaにハマりました。

 ヲタ趣味、ヲタそのものについて、大学やバイト先での出来事について綴るblogになると思います。有益なものは多分何も無いですけど、足跡を残していただけると小躍りして喜びます(笑)。

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