2016年12月06日

CYBORG009 CALL OF JUSTICE第1章&第2章観てきました

 サイボーグ009の現時点での最新作「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」観てきました。とりあえず現時点で公開済みの2本のみ。
 3本連続、各2週間限定公開というイベントに近い形式は、製作陣の共通する「009 RE:CYBORG」というより、昨年の「サイボーグ009VSデビルマン」を連想しますね。

 2012年の「RE:CYBORG」に引き続き、神山健治監督の手によるフルCGアニメとして描かれるサイボーグ戦士達の活躍……前回割と哲学に振った難解なつくりだったので、その反動なのか、割とエンタメとバトルアクションに振ってる作りになっていた印象です。

 ネタバレ込みの内容に踏み込んだ感想は、「続きを読む」から。
 これはもう完全に好みの問題なのですが、キャラクターデザインとキャスティングは、実はRE:のほうが好きです。今回のも決して外してるわけじゃないんですけどね。
 防護服(今回は「戦闘服」)デザインがアーマー風になっているんですが、僕個人的に防護服はあくまで「服っぽさ」が好きなんです。もともと身体を改造されたサイボーグたちなんだから、身にまとうユニフォーム自体は普通の服なのが良くて、あんまり「いかにも超技術で作った高性能スーツです!」みたいな近未来感あるアーマー風アレンジ好きじゃなくて……カッコイイのは確かですし、見てるうちに気にはならなくなるんですけど。
 冒頭でジョーによって誕生編の経緯がダイジェスト的に語られるんですけど、ブラックゴーストの魔神像とかが旧デザイン(宇宙空間を飛んでるシーンとかが一枚絵を歪めることで宇宙空間航行を表現しててちょっと面白かった)なのに対して、戦うジョーとかは今回の新デザインなのも、チグハグな感じしましたよね。
 今回のキャラデザは「楽園追放 -Expelled from Paradise-」の齋藤将嗣氏。僕実は楽園追放結構好きで、上映当時劇場で2回、レンタルで1回観て、公開1周年のリバイバル上映も観に行ったりしたんですよね。氏の描く00ナンバーたちは、(明らかに)RE:のデザインを踏襲しつつも、RE:の麻生我等氏デザインより少しマンガチックで結果的に幼く見えるのですが、劇中のリアクションとかを見ると今回の脚本には、齋藤氏デザインのほうがあってた感じかしら。
 002なんて顕著ですね。プカプカタバコ吹かしてやさぐれてた20代半ば風ジェットから、喧嘩っ早い18歳ヤンキー風ジェット(張々湖にも「交渉ごとが務まったためしがない」みたいなこと言われてましたしね)に言動が若返ってるw
 003は凄い幼くなった印象があるのですが、トンマナの違いとか考慮するとそんなでもないはずなんですよね……不思議。フランス人っぽさをあまり感じないというか、普通のアニメ美少女になってしまった感。かわいいし出るとこはRE:よりも出てるんですけど……
 008、ピュンマはヒゲ剃っちゃったんですね。似合ってたのに勿体無い……。
 逆に009島村ジョーは、少年ぽさを残しつつ、原作萬画の前髪の重さがより表現されてる感じで、チームの関係性がより萬画に近くなった今作には合ってる気はします。

 で、冒頭のダイジェスト編(うわあああ0013!!!!!!ってちょっとなった)で原作萬画の数多の闘いに触れられた後、RE:でのドバイ核攻撃の話とかも出てきて、多分観客がモヤモヤしてた「アレとの関係はどうなってるの?なかったことになってるの?続編なの?」にきちんと回答出してるあたりは好感持てました。まさかBD豪華版特典のシュガー佐藤先生画「旅立ち編」の内容までフォローしてくるとは思わなかった……
 お話的には、どうしても神々との闘いを意識せざるを得ないのか、それこそ神のごとき能力を振るい、1000年スパンで人類社会を導いてきた異能者との闘いということで、細部にハードSF調の理由付けがされつつも、人を超えたもの同士の戦い、人を超えるとはどういうことか、人は超えるべきなのか、超えていけるのか、そんなことを考えさせる物語ですねぇ。難解なセリフの応酬も多いのですが、一方で派手な動きのあるシーンの比率も高く、難解さで退屈させられることはありませんでした。
 が!が!第1章はちょっとペース配分おかしくありませんか?サイボーグ戦士達の能力じっくりと見られるのはいいんですけど、もう延々とカウボーイと戦ってて、いつ終わるんだろうって思いました……ギルモア博士の「うかつに攻撃してはいけない」といった趣旨の発言があったから、皆本気で殴らないだけ(本気になったら割りとすぐに片がつく)かと途中くらいまで思ってた……30分くらい延々と戦ってましたよね。すぐ屋内に入らないから「いつまで退避しないんだよ〜」ってなっちゃうし。。。これ、脚本じゃなくて演出に拠るものじゃないかなあ。もうちょっとテンポよくできませんか。。。いやボリュームたっぷり見せてもらっておいて文句言うのも変な話なのですが。
 第2章は打って変わって短く感じたんですが……3つのイベントが平行して起こってるあたりが飽きさせないのかな?「普通の人間に戻ったら戦わなくて済む」というのはまあ一理あるとは言えるかもですし、「長編の中の一つのくだり」だと思うと「おいおい人類社会の危機に悠長なことを……」とは思わないでもないのですが、多分あのくだりを009の一つのエピソードと思って切り取ると、なかなか味わい深いんじゃないかしら。ファンとしてね、「そんなこと言わないで戦ってくれよ!」ってのは思わないでもないのですが(苦笑)、いざ実際に「もし生身に戻れるとしたらサイボーグ戦士はどうする?」という問いかけは、なかなか稀有だったと思います。これまでだとあの超銀河伝説のハインリヒのエピローグぐらい?改めてジョーたちに為される問いかけと、ジョーの選択には胸が熱くなりました。
 ドルフィン残留組のジェット、ピュンマの活躍もカッコよかったですねぇ……ピュンマががっつり水中で活動するのは珍しくて、その実力を遺憾なく発揮するのが頼もしい……んだけど、水面に顔出してる間に足つかまれちゃうのは何となくピュンマらしくなくない?その辺もっと抜け目ない印象なのですが。。。話は前後しますが、第1章でジェロニモ、ハインリヒと一緒にルーシーの盾役になるくだり、「俺たちは人一倍頑丈」ってことらしいんだけど、そうかピュンマは対水圧構造だから頑丈なんだ!って気付いたときに、(本来の彼の用法とは違うんだけど)ちょっとニヤリとしちゃいました。
 ジェットの空中機動も素敵。やっぱ脚の推進器だけで飛んでる姿が002ジェット・リンクらしくていいよね。イワンをさらったパワードスーツを追いかけるあたりの挙動とかも凄い好き。五十嵐が追いかけてきて「今更お出ましか」「お前が早すぎるんだよ」って会話も粋。このくだりから、ドルフィン号内で頭下げるあたりで五十嵐大尉の株爆上げですね!いい人過ぎて危ういなーとかもちょっと思っちゃったけど。
 キャストの中に、キョウリュウブルー、ノッさんこと金城大和氏の名前のクレジットあったんですが、やっぱりガーディアンズのモブパワードスーツ隊員なんでしょうか。彼らが虫型ドローンに刺されて、「ジョーみたいな動き」をするようになる直前、「声が聞こえる」って言い出したときに「オッ!彼の声っすか!前作でジョーが聴いてたやつっすか!」ってちょっとテンション上がりました。それもつかの間、悲劇に続いてしまって、モニタリングしてるフランソワーズが悲痛に、隊員たちが眼や耳からも出血している、早く止めてあげて欲しいと叫ぶくだりが凄く印象的。
 RE:では便利なテレポート装置と説明役だった001が、その知性っぷりとそこの知れない超能力を発揮して、物語に深く食い込んでくれるのも嬉しいところ。ピュンマほどではないにせよ、イワンも割と活躍の機会がないか、デウス・エクス・マキーナ的にいきなりストンて物事解決しちゃう印象があって、バトルでの仲間との連携や、誘拐の結果とはいえ単身敵に自分の戦いを挑む様子は、これまでなかなか見られない姿で、とても嬉しかったです。
 あとカタリーナ中尉に優しくしてしまうジョーに思わずニヤリ。やっぱジョーは女子ゲストに甘くないとな!(笑)

 質感。
 トゥーンシェードによる、フル3DCGながら手書きアニメのような質感の長編アニメーション、というのがRE:のウリで、その後も「蒼き鋼のアルペジオ」とかそれこそ「楽園追放」とか「ブブキ・ブランキ」とか手書きアニメ調も増えて、素晴らしいクオリティで魅了してくれたのですが、この辺は矢張りサンジゲンさんに一日の長があるのかしら、今回のトゥーンシェードとフォトリアルの中間みたいなタッチ、個人的にはどうもなじめませんでした。
 2章終盤、ダイナミックウルトラ社に潜入するくだりだけは、キャラクターのモーションもリアルだし、陰影の質感とかも美しくて、どちらかというと実写寄りの表現としてよかったとは思うのですが……逆に2章序盤、シャマラン宅に向かうシーンの森……というか周囲の木、なんか、レゴで作った木みたいに見えちゃって、あれもうちょっとどうにかならなかったんですかね……それとも僕が気にしすぎで、あれ普通は背景として気にならない程度の作りこみなんですかね……

 うっうっ、凄い楽しませてもらったのに、文句ばかり書いてしまった……
 不満点とか、好みじゃない点とかもないではないんですが、やっぱりゼロゼロナンバーサイボーグたちの獅子奮迅の活躍を見られるのは凄く嬉しい!し、そういう意味では、RE:への食い足りなさを満たしてくれる作品ではあります。
 第3章も楽しみ!!!

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yutajin
 あるときはデンキヤのバイト、またあるときは3流大学生、しかしてその実態は……!

 すいませんただの特ヲタです(笑)。
 特にウルトラ全般に思い入れが深く、コスモスもネクサスも両方愛してまっす!あと、ネクサスの影響で佐藤康恵さんとdoaにハマりました。

 ヲタ趣味、ヲタそのものについて、大学やバイト先での出来事について綴るblogになると思います。有益なものは多分何も無いですけど、足跡を残していただけると小躍りして喜びます(笑)。

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