詩人ごんつ~2018年は外に出る戦いを~

ネットの海に生のことばを 言葉の洪水に肉の輝きを あらゆる停滞にフレンチキックを twitterアカウント @keibatanteiG

涙なんぞは必要ない
痛い思いもクソ食らえ
わからん奴には鉄拳と
愛を忘れた平手打ち

 2度とオイラに近づくな
 時間がもったいないからよ

草で作った笛を吹き
泥にはまった少年時代
見る見るうちに色あせて
汚れにまみれた心のキャンバス
17の地図を探す間もなく
行き場をなくした一方通行
答えも覚悟も出せやしない
人にいばれることもない
それでも生きなきゃならなくて
しかたがないから虚勢を張って
全部見抜かれて、恥ずかしかった

 恥をかくことが仕事だと
 誰かが言ってくれたらしい
 あざす!!と一言頭を下げて
 バカと間抜けを掛け算する
 どうしようもない味噌っかす

アイツの歌ういつもの歌
調子はずれのふざけたブルース
しゃくりを上げるカラオケルームに
誰かの笑いがこだまして
何やら楽しくなってきた
酒をあおって日が暮れる
今日と明日を忘れるために
新たなムダを生み出すために

耳慣れたメロディ
通り一遍のコード進行
薄くたなびく声と歌詞
ありふれきった曲調が
街一帯を深く浸して
行き交う人、こすれる服
風にはためく大きなのぼり
すべてのものを調和させ
むしょうに輝いて見えた
ケチで無意味な会社の雑用
だらだら流れる時間と仕事
今のまんまじゃいけないと
思う時間が死ぬほど無駄で
肩をすくめる平成末期

人に誇れることがあったか
駅で交わした握手があったか
またなく明るい都会の中で
誰かの希望がかすれて落ちる

 ラララ―ラララー
  ルララールララー

明日行うべきことは何か
今日の宿題はいつやるか
昨日の残りは返済可能か
何が何やらわからん中で
良く答えるのは難しい
いいよ、やるよ、しゃあないな
もらった手足で楽器を叩く
時代錯誤のJ-POP

美しい、ただそれだけで
いつまでだって生きてゆける
他にいるものなんてない
ごまかす暇も、時間もない
だから歩いてゆくんだよ

むなしい夜の帰りには
昔のことを思い出す
いつでも美しかった人
愛と誠をたたえたまなざし
上も下もない優しいしぐさ
心を傷め、祈りをささげ
それでも汚れぬ命の手触り
誰に向けられたわけでもない
なのに確かに、感じる証
今のままではいけないと
苦もなく思える至上命令

 ほんとごめんな、なんも言えん
 おいらみたいな味噌っかす
 どう考えても身に余る
 頭を下げるくらいしか
 それで迷わないくらいしか
 できることなんてないんだよ

何も言うまい、語るまい
すべての答えはすでにある
あとは戦い暮れるだけ
兆しの見えないその先に
何かを信じる日が続く

探さなくてもいいものがある
すでにもらってるものがある
忘れちまった愛がある

 年がら年中おどけるピエロ
 笑われるためにやった愚行
 無理してかけたバカな言葉
 そして、目論見外れの失敗

色んなものがごちゃまぜに
体の中に入ってきて
いつしか瞼は開いてしまった
昔の傷もなじんでしまった

 おい、元気か
 うつむくな
 明日の歌を聴くために 
 くすんでるなよ。じゃあまたな

GOサインなんて出はしない
前門に虎、後ろは地獄
いばらの道が八方に 
広がりきってあるだけだ
それでも、確かに日は明るい
地面を叩く音も軽い
街ゆく少女の目は澄んで
スラリと向こうへ去ってゆく
そして反対方向へ
とっととさっさと進んでゆこう
手には証を、瞳に愛を
眉間の間にひっでえ嘘を
くたくたになった上着とともに
裸で歩く最前線

今日も世界が回っている
いや、誰かが回している
人目につかない洞窟の
さらに進んだ奥の奥
まじめ一徹のドワーフと
怜悧極まる宰相が
権謀術数張り巡らせて
戦いながら、営んでいる

 見えるものだけ信じるか?
 見えないものでも信じられる
 そして、確かに生きてゆける

6畳一間の安アパートに
明かりを灯す発電装置
空気と水を浄化して
決して淀まぬ森と海
忘れちゃいけない思い出と
あの時交わした雑な言葉
色んなものが一緒くたに
それでも確かに詰まっていた
そうでなければ一歩たりとも
自力で進んでこれなかった

「もう迷わない」と大嘘ついて
それでも笑って、今日を歩く

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