詩人ごんつーCheer up from Hochiminh

Struggling and enjoying for all

2021年07月

柔らかだ、そして
とても穏やかに日の光が流れ、
はるか昔に忘れ去ったはずのものが
実はいつも変わらずそこにあったと
嫉妬に狂った心も見捨てずそこにあったのだと
気付かされ、胸打たれ
卑近な言葉しか出てこない口の端を
それでも優しく照らしている
10年先まで照らしている

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不自然さが溢れたことで
不自然さに気づけないぐらいそれが自然になり、
価値が逆転する現象があった
それを幾分悲しく思ったが、
そうも言ってはいられず、フェーズは移り
苦しい人はさらに苦しくなっていった

 金がほしい、金を得た 
 ××がほしい、××を得た

僕は迷っていた
正解が欲しかったが、正解がわからなかった
輝く人にあこがれて、しかしそれもうまくいかず
どうしようもない時をすごした気がする
そして、邪な考えに脳を汚し
醜い自分を看過していた

 知らなかったんだ、そんなことになるなんて
  もし知っていたら、きっとこんな
   恐ろしいことにするものか

わからないのは相変わらずだ
間違えるのも目に見えている
じゃあどうする?知らない、何も
ただ、さすがに少しは学んだこと
みんなが教えてくれていること
よく見る、よく聞く、観察する
本当を見抜く目を養う
そして、同じ道の上に立ったなら
どこにいるかは関係ない
どこまで行ってもつながっている
栄光までの道を敷く

 - 外には太陽
 - 遠目に見遣る
 - はるか彼方に
 - 楽園があると
 - 日差しは届くと、聞いている
 - しんどいことも、
 - どうにもならない日月も
 - すベて微細にすりつぶす
 - そして、静かな今日の袂で
 - 眼差しを洗い、命を喰らう

市場原理の街角
値札付きの××に
見えてしまうのは、歪みなのか
それとも時代のせいなのか

 まだ戦えるか?わからない
  それでも惨めな腕を振るう

全て捧げると確かに言った
凡人だから、拙いけれど
それでもやると、はっきり言った
十分なのか、過不足なのか
バカの脳には届かないが
「いいんだそれで」といつも言う
言うことだけで確かめると
いつかどこかで決めている

 何はともあれ、戻ってきた
  あと1年は生きられそうだ

内には一つの志
0を信じる悪あがき
泣きたいほどの財布の虚ろで
くるくる回る 酩酊の歌

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