根本的には美しくあるべきだと
堂々とあるべきだと、真摯であるべきだと
多くの「べき」が願望混じりの思念の中に渦巻いていた
それらが正しいか、間違っていないかと
自問自答して弄ぶこともした
 
 結果、あまり良いものはもたらされなかったなと
  正直な心持ちとして思っている  

今考えていることは
何かから、手を離さなければならない、ということ
それが何か、どういう形になるか
今のところ、手がかりは殆どない

 人と会う、人と話す
 また、大勢の中に入ることで
 人間の体験はひとりの時とは全く異なる
 終わったあと、自室に入ってみると
 何か由来不明のぬくもりが生まれていて
 そこに手がかりがあるのではと
 至極当たり前のことを考えてしまっている

どうするか、これからどうするか
一日ごとに決めかね、右往左往し
確かなものはまったくない
「それでもいい」、と
覚悟に似せた向こう見ずを決め込むことも
もう今は、やめることにしようと思う
そして、次に何が起こるか
誰かの何かに委ねながら
いつも、アレだけは忘れないと
心に決めて、胸深く息を吸う