ご無沙汰しております。

日々の業務と子育てが忙しく、4ヶ月ぶりの更新となってしまいました。

ご存じ、Twitter上では毎日のようにぼやきまくっていたのですが、この4ヶ月間、ブログは何も更新していないにも関わらず、アクセス数は伸び続けており(主にgoogleによる検索でアクセス)、部活問題がコンスタントに報道されるようになり、世間の関心が高まっていることを表していると感じています。


さて、部活問題が初めて朝日新聞の紙面を飾った2月13日から、本当にたくさんのメディア露出がありました。

詳しいメディア掲載歴は部活問題対策プロジェクトのHPに記録されているのでご覧ください。


そして、先日の報道。文科省の提案。リンクはほりまちさんのツイートより引用します!




今回の報道の部活動に関するところでは、


【中学高校の運動部活動に関する業務負担軽減策のポイント】


●休養日を設け、複数の顧問を配置するよう学校に求める


●全国体力調査で中学の休養日の状況をつかみ、改善を徹底


●部活動の実態を調査し、休養日の適正なあり方を研究


●調査研究を踏まえたガイドラインの策定



という点についての改善をはかるということが報道されています。


さらに詳しい内容については文科省のHPをご覧ください。


学校現場における業務の適正化に向けて(文部科学省)



一見すると、文科省も現場のことを考えて対策をしてくれたのかな、と思えなくもないです。


しかし、今回の提案については、部活問題対策プロジェクトが緊急声明で指摘している通り、



★複数の顧問を配置することを求める


⇒複数顧問制が全員顧問制につながり、今後も教員を部活動に縛り付ける要因となることが危惧される


★ガイドラインの策定


⇒文科省の有識者会議が1997年、「中学校は週2日以上の休養日を設定」などとする参考例を報告書に示したが、現場にガン無視されてしまっているという実態



この2点が、現行の部活動制度の対策としての実効性のなさを表しており、どんなに文科省が教員の負担を軽減させると言っていても、これまでの経緯を知る以上、現場の教員には信用・期待できる内容となっていません。


それに、例え文科省が部活を休みを増やしなさいといったところで、強制力がないのであれば、競争原理に巻き込まれた部活動は麻薬のようなもので、簡単に辞められるものではありません。


ライバルとする学校が「自主練」と称して土日も練習を始めようならば、原則やガイドラインはすぐに崩壊するのは目に見えています。


部活動をやりたい、上位の大会で勝ちたいという気持ちはそう簡単に抑えられるものではありませんし、顧問も生徒も休日も部活をやりたいと思っている、いわゆるwin-winな関係の部活にとっては迷惑な話に感じているはずです。




そもそもの話になるのですが、私たちは土日等の休みを求めて署名活動をやってきたのではありません。


「部活の顧問をする・しないの選択肢」を求めて署名活動をしてきたのです。


顧問はやりたい人がやる、やりたくない人はやらなくていい。生徒だってそう。


とってもシンプルな提案です。自主的な活動のはずですから。2万7千人以上が賛同しました。


ネット上でもたくさんの同意が得られ、これまでのたくさんの報道につながっています。




それがいつの間にか、教員の負担軽減のため「部活の休養日を設定しましょう」という話に変わっているのです。


完全に焦点がずれています。ずらされています。

署名の訴えについてはゼロ回答です。



署名の通り、顧問に選択肢を与えれば、教員のボランティアを利用した部活動制度に支障があるのは目に見えていること。


だから、それは認めたくない。こんな都合のいい制度はないのだから。


だったらせめて、休みを与えておけば現場の怒りも収まるんじゃないのかって、そんな魂胆が見えまくっています。



もうね、


教員をバカにしてるのかと。


教員の善意をいつまで利用しつづける気なんだと。


教員が本気で怒って、部活をボイコットしたら日本の部活は機能停止するような制度なんだぞと。



部活指導の時間が、教員の職務なのかさえも曖昧なままにしておきながら、


救世主のごとく「休養日を設定しましょう」なんて、どの口が言えるんだと。



私は怒りまくっています。


さらに言うならば、「都合よくみなさんの善意を利用しつづけ、半強制的なボランティアになっているのにも関わらず、見てみぬふりしてごめんなさい」と謝罪してほしいくらいです。




とにかく、この部活問題の解決に向けては、対症療法的な対策では不十分なんです。



どんなに休養日を設定し、外部指導員を入れたところで、


教員にとって部活指導はサービス残業であることは変わらず、


未経験の競技を指導させられる可能性もあり、


事故が起きれば責任を負わされる立場は変わりません。


どれだけ頑張ったって部活は表向き「教師の自主的な活動」という位置づけのままなのですから。



また、生徒にとっても不幸なものです。


教育課程外の活動ゆえに活動目的や活動方法さえも曖昧であるため、


顧問次第でアタリ・ハズレのある活動になってしまうことや、


勝利至上主義などの行き過ぎた指導の被害にあう場合だってあります。


そうした指導を完全に食い止めるだけの根拠もなく、体罰や暴言さえも「子どものため」とすれば容認される雰囲気がいまだにあります。



そういった、部活動に関わる様々な負の側面を解決するためには対症療法ではなく、


部活動のあり方はいかにあるべきかという議論を経て、


教員や生徒にとっての部活動の位置づけを設定するという根本的なところから改善していかねばなりません。



どうか、部活問題の根の深さに目を向けていただき、


表面的な変化にごまかされず、部活動の位置づけから改善されるように、ご協力いただければ幸いです。




最後に、みなさんに読んでいただきたい記事を紹介します。


(社説)学校の部活動 社会の中で位置づけを


私の駄文より100倍分かりやすいので、ぜひご一読ください。